戸隠山・飯縄山登頂(7)<飯縄山>
<山旅スクール挑戦コース>
2007年10月13日(土)~15日(月)
第3日目 10月15日(土) 晴時々曇
<釈迦如来像が並ぶ登山道>
■戸隠小舎周辺の散策
山旅にしては遅い6時30分に起床する。歯痛は概ね治まっている。そうなれば,朝早くグループから離脱して帰宅しても,今日の山行を終えてから帰宅しても,大差はないようである。そこで,今日も予定の山行に参加することに決める。
7時04分から朝食を摂る。この小舎の食事は美味しい。
<戸隠小舎外観> <戸隠小舎の朝食>
食事後,少々時間があるので,小舎の周辺を散策する。朝の冷涼な空気がとても心地よい。紅葉し始めた唐松の林に朝日が明るく差し込んでいる。朝日を浴びた木の枝が光って見えている。
<戸隠高原の紅葉>
■一ノ鳥居登山口から歩き出す
8時丁度に,小舎の送迎バンに乗って,小舎を出発,8時15分に一ノ鳥居(1,125m)に到着する。
8時16分に一ノ鳥居を歩き出す。参道に沿って歩き出す。そして,8時21分に登山道入口に達する。進行方向左手に小さな空き地がある。この空き地の片隅に登山道入口がある。ここで,支度を整えて,8時33分に歩き出す。
<一ノ鳥居> <飯縄山登山口>
くねくねと曲がりくねっているが,歩きやすい参道を兼ねた登山道が続く。
8時45分に一合目(1,240m)を通過する。そして,8時49分に旧一ノ鳥居跡地(1,250m)を通過する。登山道は杉と広葉樹の樹林帯の中を緩やかな勾配のまま続く。 8時50分に第一不動明王(1,264m)を通過する。そして,8時58分に第二釈迦如来(1,310m)を通過し,8時59分,1,310m地点で,7分間休憩を取る。
<十三仏縁起>
※殆ど読めなくなっている「従産物縁起」の案内板
■十三仏と共に
休憩を取った後,再び歩き始める。
9時10分に第三文殊菩薩(1,335m)を通過する。以下,
9時15分,第四普賢菩薩(2,350m)
9時??分,第五寺僧菩薩(見落とした)
9時28分,第七弥勒菩薩(1,415m)(ここから引き返す)
9時30分,第六弥勒菩薩(1,400m)
9時32分,第七弥勒菩薩(再びもとに戻る)
9時34分,第八観音菩薩(1,435m)
9時37分,第九勢至菩薩(1,468m)
9時43分,第十阿弥陀如来(1,490m)
と進む。ただ,雑談をして歩いている内に,第五地蔵菩薩と,第六弥勒菩薩を見落とす。第七薬師如来に到着したときに,第六弥勒菩薩を見落としたことに気が付いて,わざわざ今登った坂を下って,第六弥勒菩薩まで戻る。このとき,まだ,第五地蔵菩薩を見落としていたことに気が付かなかったので,第六弥勒菩薩を見ただけで,また登り返してしまった。後になって第五地蔵菩薩を見落としたことに気が付いたが,後の祭りである。
<旧奥宮一の鳥居跡地> <第一不動如来> <第二釈迦如来>
<第三文殊菩薩> <第四普賢菩薩> <第六弥勒菩薩>
<第七弥勒菩薩> <第八観音菩薩> <第九勢至菩薩>
<第十阿弥陀如来> <馬頭観音> <第十二大日如来>
<第十三虚空蔵菩薩> <戸隠連山が見える>
<飯縄山山頂を目指して>
■私は不愉快
私が第五地蔵菩薩と第六弥勒菩薩を見落としたときは,グループの最後部で,ヤマさんと雑談していて,見落とした。話題は私も参加した10期の山旅である。ヤマさんが私に,
「5期の人達も沢山参加していたけれども,歩き方が屁っ放り腰でしょうがないな・・とトートイスが言っていましたよ・・・」
と話し出す。これが切っ掛けになって当日のことが話題になる。
「・・・そういえば,参加者の1人の男性が『何時,地図読みを教えてくれるんですか』と聞いていましたよ・・・」
と私が当日の話をする。すると,
「・・・後日,座学でキチンと教えるって何回も言っているのに・・・」
と語気を荒げて私にくってかかる。私もカチンと来る。ついつい私も,
「そんなこと,俺に言っても仕方がないでしょう・・・私は10期の人間じゃないんだから・・」
とやや大声で言い返す。
私は心の中で,今でも怒っている。大体,1回や2回,受講者に言ったからといって,到底,受講者に徹底できるものではない・・・長いこと大学で授業をしてきた私から見れば,例え毎回出席を取っている授業でも,そう簡単に物事を徹底できるものではない。ましてや,専門学校ですらなく,名前だけのスクールで,出席を義務づけられていないツアー会社の行事で,物事を徹底することは至難の業である。
そんな分かり切ったことも辛抱できずに,客である第三者の私が提供した情報に対して,語気を荒げて反論するとは何事だ・・・このツアー会社は,従業員に対する社会人としての教育が徹底していないな。
不愉快な気分を味わってまで情報を提供するほど,私はお人好しではない。もうこの会社には,二度と情報を提供することはすまいと心に決める。思い出すたびに腹が立つ。
■天狗の硯
9時50分に,馬頭観音像の前に到着する。ここで,10分余り休憩を取る。10時04分に再び歩き出す。相変わらず並の勾配の山道が続く。
10時15分に不動尊社殿(1,575m)に到着する。
<天狗の硯石> <天狗の硯石>
10時21分,第十二大日如来(1,595m)を通過する。そして,10時32分,天狗の硯(1,665m)に到着する。ここで7分間,休憩を取る。天狗の硯は大きくて平らな石である。この石をどうして硯になぞらえたかは分からないが,石の真ん中に割れ目があることから,この割れ目を硯に見立てたのだろう。
ここからの眺望はなかなかのものである。
■飯島神社
10時39分,天狗の硯を出発する。
10時43分,第十三虚空蔵菩薩(1,680m)を通過する。登山道は,なだらかな稜線沿いの道になり,見晴らしが開ける。
11時11分,熊笹が生え茂る中で,西登山口と合流する(1,840m)。そのまま広い稜線沿いになだらかな道を進んで,11時20分に飯島神社に到着する。鳥居が2本並ぶ奥に石造りの小さな祠がある。
<飯島神社> <神の井戸>
11時22分,飯島神社を出発した私達は,旧参道に沿って,熊笹をかき分けながら先へ進む。11時25分に神の井戸(1,880m)を通過する。傍らに「神の井戸」と書かれた案内が建っている。さらに進むと旧鳥居跡の石台(1,895m)の脇を通過する。
<神の井戸の立て札> <旧鳥居跡>
■飯縄山山頂に到着
旧鳥居跡を通過して直ぐに,小さな祠(1,860m)の前を通過する。すぐに鳥居があり,その奥に木造の社殿がある。神社の名前は良く分からない。社殿の前から,北北東の方向に,なだらかな鞍部を経て飯縄山の山頂が見えている。
<尾根にある社殿> <飯縄山が見える>
11時22分に社殿を出発する。なだらかな峠の道を進む。前方には飯縄山が見えている。今歩いている鞍部との標高差はそれ程ないが,見た感じでは,かなり高い山のように見えてしまう。実際に歩き進むと,それほどの勾配でもなく,11時41分に飯縄山山頂(1,920m)に到着する。
山頂は広場になっている。私達以外にも沢山の登山客が屯している。
ここで,少々早めの昼食を摂る。
(つづく)