中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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戸隠山・飯縄山登頂(6)<九頭竜山から戸隠牧場へ>

2007年10月26日 09時11分15秒 | 関東・伊豆箱根・上信越


      戸隠山・飯縄山登頂(6)<九頭龍山から戸隠牧場へ>
          <山旅スクール挑戦コース>
       2007年10月13日(土)~15日(月)

第1日目 10月14日(土)(その3)
 晴時々曇

<一不動避難小屋へ>

■九頭竜山

 山頂で記念写真を撮った後,10時54分,私達は,戸隠山山頂(1,904m)を出発する。これまでに比較すると,穏やかな登山道がつづく。山頂から少し進むと,やや急な下り坂を標高差で100メートルほど下る。そこから先は,細かな起伏のある登山道になる。私達は素晴らしい紅葉を眺めながら,稜線に沿って進む。
 11時33分,標高1,840メートルの稜線で,休憩を取る。そして,11時46分,再び出発する。
 途中から,標高差で100メートル余りの少し長い登り坂になる。この登り坂を登り切ると広葉樹に覆われた九頭龍山山頂(1,892m)に到着する。12時07分である。だが,どこが九頭竜山山頂か,あまりはっきりしない。何となく尾根が少し高くなり,辺りが開けている。数名ほどが立てる空間がある。
 「あれ~,,,この山には標識がないね・・・」
と誰かが言う。すると近くに居たトートイスさんが,
 「あそこにあるよ・・・ほら,」
と言いながら,登山道から数メートル離れたところに生えている木の幹を指す。なるほど,木の葉っぱで覆われた樹木の中に浮かぶように「九頭竜山1882.6」と書いた看板が結びつけられている。
 「なんで,あんな所にあるんだろう・・・」
と誰かが質問する。
 「冬になると,この辺りには雪が沢山降るからですよ・・・」
とトートイスさんが答える。
 
          <九頭竜山山頂>               <一不動避難小屋>

■一不動避難小屋
 12時09分に九頭竜山山頂を出発する。直ぐにやや急な下り勾配になる。進行方向右側は相変わらず鋭く切り落ちた崖になっている。私達は足元に注意しながら進む。やがて,進行方向右手に,雄大な岩壁が見えている。屏風岩である。こんもりとした山から,まるで滝が流れ落ちるように摂理状の岩が抜けている。所々に丁度見頃になった紅葉が彩りを添えている。余りに壮絶で美しい風景なので,思わず立ち止まって,何枚も写真を撮る。

                      <屏風岩の紅葉>

 私達は屏風岩の裏側の山腹をトラバース気味に,標高差で100メートルほど登り続ける。そして,山頂を挟んで,丁度,屏風岩と反対側になる斜面(1,875m)で,12時46分から13時08分まで休憩を取る。辺りは広葉樹林帯である。程良く紅葉した木々の間での休息は,とても気分がよい。
 この辺りから,ほぼ水平な道が暫く続いた後,再びかなり急な下り坂になる。ガレた坂道もあるので,注意しながら下り続ける。そして,13時40分に一不動避難小屋(1,747m)に到着する。小屋の前には沢山の登山客が休憩を取っている。どうやら,どこかの会社の高妻山へのツアー客のようである。
 私達は,ここでは休憩を取らずに,そのまま一不動避難小屋(1,747m)を通過する。

<戸隠牧場へ下る>

■不動滝付近のクサリ場

 一不動避難小屋からは,大洞川の谷間に沿って下り続ける。結構急な下り坂である。 13時55分,谷の左岸から中央に下ったところに水場がある。細いビニール管から水がチョロチョロと流下している。備え付けのコップに流れ出る水を貯めて飲んでみる。美味しい。ただ,そんな道草をしている内に,私はグループの一番後になってしまう。
 水場から少し下ると,突然,グループの先頭が立ち止まる。私達は不動滝近くのクサリ場に到着したようである。急な斜面に2本のクサリが垂れ下がっている。私達は2組に分かれて,順番に下る。14時21分,私の前に降りるトドさんが,クサリを持ったまま,暫くフリーズした後,下っていく。その後,私が下る。クサリを持ってソロリソロリと下るが,油断すると,谷間の方に振られてしまう。
 
       <不動滝付近のクサリ場>                               <牧場の入口>

 さらに急坂を下る。ふたたび,グループの先頭の歩きが遅くなる。どうやら,また難所のようである。やがて私の番になる。右手から胸元位の高さに飛びだしている岩を回り込む。胸の高さに張ってあるクサリを頼りに,滑りやすい足場を見ながら,思い切って「グイッ」と回り込む。
 続いて,大きな岩場に出る。右手から斜度70度位の凄い落差の岩の中程をトラバースする。足元は濡れていて滑りやすい。長さ30メートルほどのトラバース道の頭上から,1~2メートル位の間隔で,クサリが垂れ下がっている。このクサリを順次たぐりながら,慎重にトラバース道を進む。

■戸隠牧場
 不動滝の難所を過ぎると,川を何回も渡りながら谷間を下り続ける。長い谷間沿いの下り道を下り終えて,15時15分に戸隠牧場(1,300m)の入口に到着する。柵から牧場の中に入ると,目の前に広い草原が広がる。
 
                   <牧場の牛>                                    <のんびり山羊>

 
         <馬が放牧されている>                         <牧場の風景>

 前方に10数匹の牛が放牧されている。その先には金網で囲われた中に山羊が数匹飼育されている。左手の柵の中には馬が何頭かいる。周りには観光客が集まっている。
 15時33分,戸隠キャンプ場駐車場(1,180m)に到着する。ここで,ハーネス,ロープ,カラビナ,ヘルメット類を整理してリュックに収める。そして,混雑する売店でアイスクリームを購入する。冷たくて美味しい。

<再び戸隠小舎>

■戸隠小舎に戻る

 15時48分,戸隠小舎の送迎バンに乗り込んで,戸隠牧場を出発する。どこをどう通っているのか良く分からないが,15時56分に,戸隠小舎に到着する。
 昨夜は団体客で混雑していた小舎も,今日は私達の他にほんの数名の客が居るだけ,閑散としている。
 昨日と同じ部屋に入る。部屋は出発したときのまま掃除もしていない。何だが独身時代の下宿に帰ったような寂しい気分になる。
 まずは風呂に入る。空いているので,ユックリと入浴を楽しむ。
 風呂を上がってから,談話室でコーヒーを楽しむ。

■美味しい夕食
 18時30分から夕食。昨日の夕食とは異なるメニューである。とても美味しい。感激!



                      <戸隠小舎の夕食>

 20時頃,就寝。
 例によって,布団に入った途端に,また歯痛が始まる。昨夜と同じように,冷たい水を口に含んで痛みを耐える。明日朝,歯痛が残っていたら,グループから離脱して,早々に帰宅しようと心に決める。その内に痛みも和らぐ。
                            (つづく)



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