<トゥルモーズ圏谷>
ピレネー山小屋縦走トレッキング;第4日目(4);ナポレオン旧跡とトゥルモース圏谷
(アルパインツアー)
2017年8月18(金)~27日(日)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d8b16b7c730b6badf3afa625df1e8a4d
第4日目;2017年8月21日(月) (つづき) 晴
<ルート地図>
■ピオーザルティギュエ湖→ガバルニー(再掲)
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■トゥルモース圏谷
※図中の経路は不正確(本文中の地図参照)
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※この地図のルート(赤線)に誤りがありますので後日訂正版と差し替えます
<リュスサンソヴァールの古い教会>
■リュスサンテンプリエール教会
14時23分,私たちはレストランレテンプリエールで昼食を終える.
現地ガイドのPBさんの案内で,すぐ近くにあるリュスサンテンプリエール教会(正確な発音不明)を訪れる.大きな城壁に囲まれた古色蒼然としあ建物である.分厚そうな壁の上には凸凹した石垣のような造りになっている.FBさんの説明によると,このテラは要塞を兼ねていて,凸凹は銃口だという.
私たちは,アーチ型の大きな扉の一部に取り付けられている通用門のようなところから,教会の内部に入る.
<教会の入口>
■教会の歴史
この教会の歴史は,教会入口近くに掲示されている案内板に詳しく書かれている.この案内板の説明文は英語とフランス語だけで,残念ながら日本語はない.
私のたどたどしい英語では,この説明文を全部読んでいたら日が暮れてしまうので,とりあえずは写真に撮っておく(下の写真).
ここで日本語の訳文を書くのも手間の掛かる話なので,このところ多忙な私にはその時間がない.関心のある読者の皆さんには直接英語で読んでいただきたい.
ただ一言だけ…
この教会は,セントアンドレ(St.Andre)兄弟によって11世紀に建立された古寺である.
<教会の歴史>
■荘厳な雰囲気の内部
教会の内部に入る.豪華絢爛というわけではないが,何となく荘厳な雰囲気である.
内部の写真を撮っても良いということなので,写真を撮るが,なんだか照明だけが手ぶれして写っている.そして,十字架の辺りだけが,光柱の中に入ってしまったように光っている.なんだか心霊写真を見ているようである.
なぜ,このような写真になったかは,心霊写真の専門家に分析を一任することにしよう.
<教会の内部>
■ありゃりゃ…街中が随分静かだ
14時32分,教会の見学を終える.
緩やかな坂道を下って,先ほど露店が出て賑やかだったところを通る.ところが,今は露店は一軒もなく,人影も全くない.まるで廃墟の中を歩いているような錯覚に陥る.
PBさんによると,今はお昼寝の時間なので,全てがお休みだとのこと.
”実にうらやましい…!!”
生活にゆとりがある.一人当たりのGDPがどうのこうのとか,科学技術がどうとかより,皆が一斉にお昼寝できる世界の方が,住民のQOLがずっと高いなと実感する.
それに比較して我が身を振り返る.いくつかの納期がせまった行事に年中追いかけられっぱなしである.早くこんな生活から脱却しなければ…とつくづく思いながら,寝静まった街をあるく.
<昼休みでまるで無人の街になったようだ>
<ナポレオン3世ゆかりの橋>
■リュスサンソヴァール郊外地図 (現地の案内板から引用)
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■ナポレオン3世ゆかりの橋に到着
昼食と寺院見物を終えた私たちは,14時38分,専用車に乗って,リュスサンソヴァールを出発する.私たちを乗せた専用車はリュスサンソヴァールから南へ向けて走り続ける.
14時44分,リュスサンソヴァール郊外にある
昼食と寺院見物を終えた私たちは,14時38分,専用車に乗って,リュスサンソヴァールを出発する.私たちを乗せた専用車はリュスサンソヴァールから南へ向けて走り続ける.
14時44分,リュスサンソヴァール郊外にあるナポレオン3世ゆかりの橋に到着する.
「…余り時間はありませんが,一寸だけ見物します.希望者の方はどうぞ…」
ということなので,物見高い私はすぐに専用車から下車する.
橋のたもとには高い柱が立っていてその上にナポレオン3世らしい塑像が乗せてある.
<ナポレオン3世ゆかりの橋>
■橋の由来
橋の近くに英語とフランス語の案内文が掲示されている.
この案内板の説明によると,ナポレオン3世の妻が,セントソーベ(St.Sauveur;カタカナの表記は不正確)の温水を運ぶために1860年に建造した橋のようである(詳しいことは,下の写真参照).
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■深い谷間
時間を気にしながら橋を渡ってみる.
橋の中央付近から,橋の下を覗いてみる.
”うっ~ヒャー…!! とんでもなところだ!”
おしりの穴がムズムズし出すほどの,とんでもなく深い谷である.覗いてビックリ仰天である.桑原,桑原で元の亜書に戻る.
<谷底が見えないほど深い谷>
<トゥルモース大圏谷>
■ルート地図
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(引用)https://www.gitemoros.com/itineraires/randonnee_cirque_vierge_troumouse.htm
■入場料1ユーロ/人
14時52分,ナポレオン橋の見学を終えて,私たちの専用車は発車する.専用車は川の右岸沿いの道を遡る.
15時05分,ジェドレ(Gedre)の市街地に入る,小さな街のようである.
ジェドレの市街地の外れにある三叉路を左折して,道幅が狭い道に入る.ガードレールもないジグザグの登り坂が連続する.ジェドレからマリア像近くの駐車場まで.片道約13キロメートルのドライブである.
15時33分,ピレネー国立公園入口に到着する.入場料は1人1ユーロである.入場料はどうやら旅行代金の中に含まれているようである.
国立公園に入っても,相変わらずクネクネの登り坂が連続する.
15時55分,周囲をトゥルモース圏谷に囲まれた場所にある駐車場に到着する(標高約2,100メートル).
蛇足だが圏谷(ケンコク)はカール(Kar(ドイツ語))のこと.氷河の侵食でできた広い渓谷のことである.
<国立公園の駐車場に到着>
■カールの中を歩く
駐車場はカールに囲まれた小高いところにある.ここは観光の名所らしく,結構賑わっている.私たちは駐車場から北に500~600メートル離れた小高い丘の上にあるマリア像まで往復する予定である.
専用車から降りる.
駐車場から一寸急な坂道を一旦下って小さな川を渡る.その先,しばらくは,なだらかな登り坂が続くが,途中から上り勾配がきつくなる.
<カールの中を歩く>
■丘の上のマリア像
私は写真を撮りながら,マイスピードで気ままに歩く.登り坂の途中で辺りの風景写真を撮っていると,
「やっと追いついた…」
という声がする.同行の女性である.別に余所様と競争するつもりなどさらさらないので,
「…どうぞ,先に行ってください…」
と先を譲る.
私が年配者だから何だろうか.ときどきフェイントを掛けられるが,まあ,イイカ…
急坂を登り切って,10時09分,マリア像に到着する.ここの標高は2,150メートル.駐車場との標高差は約150メートルである.
立派な台座の上に,大きなマリア像が立っている.日本の鎌倉大仏というところだろうか.
やがて後続の方々も次から次へと到着する.
<丘の上のマリア像>
■素晴らしい展望
マリア像の丘からの展望は実に素晴らしい.マリア像を取り囲むように圏谷を形成する山々が立ち並んでいる.丘には,これらの山の名前を刻字した写真入りの案内板が設置されているが,山が沢山ありすぎるので,とてもではないが,どれが何という山か,すぐには分からない
私は山の名前はとうてい覚えられないのでパス.
<素晴らしい展望>
■再び駐車場へ
15時28分,下山開始.往路を辿って,下山する.丘の上から坂道を下る.そして,最後にちょっと登り返して,16時32分,駐車場に戻る.すぐに専用車に乗車する.
16時32分,私たちを乗せた専用車は,駐車場から発車する.すぐにジグザグの下り坂になる.
<駐車場を発車すると,すぐにジグザグの下り坂になる>
(つづく)
つづきの記事
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dd6d13bd3be1ee95dc8b9c9ce314bb1b
「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e982fb31374fcc1a1d2c50a93cc7d960
「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5112bb15f11338411dd77a26b2c1d70a
[編集後記]
2017年10月2日(月)
このブログ記事を整理しているとき,テレビニュースが,10月1日に行われたスペインのカタルニア独立投票で政府が鋭く対立,一部に流血の騒ぎが起きたと報じている,
つい先日,バルセロナの素敵な町並みを見物したばかりの私は,あんなに素敵な街で流血騒ぎが起きるとは…なんとも寂しく気分が落ち込んでしまう.
さらにフランスマルセイユでまあテロが発生した.
追い打ちを掛けるように,パリを離陸したA387機が大西洋上でエンジンの不具合が発生し,カナダ東部の空港に緊急着陸したという怖いニュースが伝えられた.
桑原! 桑原!
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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