中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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名残の紅葉を求めて:丹沢;塔ノ岳(今年44回目)

2011年10月31日 06時02分53秒 | 丹沢の山旅

                              <金冷シ付近から富士山を望む>

     名残の紅葉を求めて:丹沢;塔ノ岳(今年44回目)
            (単独山行)
        2011年10月29日(土)

■乗残しが出るほど混雑するバス
 馬齢を重ねると,段々と早起きになってしまう.今朝も3時半頃,どうにも寝ていられなくなり,やむなく起床する.当然真っ暗で寒い.天気予報では,今日は朝晩の気温差が激しいので要注意と報じている.
 前回,塔ノ岳に登ったのが10月25日(火)だったので,もう4日も間が空いている.
 「・・よし! 今日は塔ノ岳へ出掛けるぞ・・・・!」
 久々の土曜日山行である.これまでの土日は,何かと先約があって,全くといって良いほど塔ノ岳へは行っていない.日記帳を調べると,土曜日に塔ノ岳へ登るのは8月13日以来のこと.土曜日登頂は,もう12週も間が空いている.
 渋沢のバス乗り場は,登山客で長蛇の列.大倉行1番バスに乗車するが,当然座れない.1番バスは超満員で,10名ほどの積み残しが出る.車内を見回すと,三角髭のTさん,韋駄天のTさんなど,土曜日のご常連の顔がちらほらと見えている.
 7時丁度に,バスは大倉に到着する.バス停のトイレが混雑している.警察関係の方だろうか,登山届だすように,盛んに声を掛けている.
 ご常連の大半は,バスが到着して間もなく,登山を開始する.私はどういう訳か,何時も出だしでモタモタしてしまい,今日も7時11分に,ようやく大倉から歩き出す.

<沢山の登山者が数珠つなぎ;登山口付近>

■ご常連Y内さんに追い抜いぬかれる
 登山口付近も沢山の登山客が列になって連なっている.気温は16.5℃.無風.良く晴れている.路面も良く乾いていて,絶好のコンディションである.
 今日は,心なしか,身体が重い感じがする.まさか,昨日の鎌倉プチハイキングで疲れたわけでもあるまい.
 7時45分,見晴山荘を通過.これまでのラップタイムを見ると,毎回,1分と違っていない.まるで自分がオートマトンかマリオネットにでもなったかのような錯覚に陥る.
 見晴山荘から先の急坂に差し掛かる.ここでも沢山の登山客が列をなしている.
 私は頑固に自分の経済速度を守りながら登る.そのために数名の登山客を追い越すが,逆に若い登山客に次々に追い抜かれる.ご常連のY内さんが,私を軽々と追い越していく.
 この辺りの木々は,まだ青々と繁茂していて,紅葉はまだまだ先のことである.

<見晴山荘からの最初の急坂>

■富士山が良く見える
 急な階段道を登って,8時14分に駒止茶屋を通過する.気温13.6℃.
 大倉を歩き出してから,ここまで1時間05分.前回と全同じラップタイムである.今の私の体力は,まあ,こんな所だなあと,妙に納得する.半ば諦めでもあるが・・・
 堀山の尾根は,こぼれ日が嬉しい絶好の散策路である.冷涼な山の空気を胸一杯に吸い込みながら,できるだけユックリ楽しみたいなという誘惑に駆られる.
 8時18分頃,駆け下りてくる丹沢ウッズさんとすれ違う.例によって,右手を一寸前に突き出して,
 「ヤァ・・」
と挨拶して駆け下る.今日は連れの方とお二人でのランニングである.
 今日は富士山が実に見事に見えている.富士山には,まだ,雪は殆どないようである.
 ここで,恒例の写真撮影を行う.

<堀山の尾根から富士山が見える>

■萱場平
 8時32分,堀山の家を通過する.小草平からも富士山が良く見えている.
 ここからの上り坂は長いが,大倉尾根の中で,登山をしている雰囲気が一番あるので,私はここが一番好きである,
 いつものように,定速で登り続ける.当然,先行している何人かの登山客を追い越すが,逆に沢山の登山客に追い越される.
 8時50分,萱場平を通過する.気温,15.0℃.


■誰も居ない花立山荘
 花立山荘に向かう坂道で,何となくシャリバテになったような気分になる.朝食は何時もの通り食べてきたのに・・・
 私は途中で休憩を取って,何か食べようかとも思ったが,まあ,花立山荘まで行ってからにしようと考え直す.何となく空腹を覚えながら,9時07分に跡7分坂に到着する.
 跡7分坂は,何時も通りに7分で登って,9時14分に花立山荘を通過する.気温15.4℃.
 大倉からの所要時間は2時間03分.前回と全く同じ所要時間である.
 山荘前には誰も居ない.あいかわらず富士山が良く見えている.


■絶景のポイント;花立山
 花立山荘から花立山までの登りが,私にとって一番きつい.ここでも,若手の登山者に追い抜かれる.登る途中で写真を撮り続けたこともあって,花立山荘から花立山まで10分も掛かってしまう.
 ただ,今日はこの時期にしては,眺望が素晴らしい.富士山だけでなく南アルプスの山々も良く見えている.もう,塔ノ岳まで登るのを止めて,ここで景色を眺めながら昼寝をしていたいなと言う誘惑に駆られる.

<富士山だけでなく南アルプスも良く見える;花立山からの眺望>

■馬の背;名残の紅葉を楽しむ
 花立山から馬の背に差し掛かる.この辺りからのダイナミックな風景がお薦めである.
 紅葉の見頃はすでに過ぎているが,それでもなお今日のような麗しい天気だと,富士山と紅葉があやなす風景は何とも魅力的である.
 ここへ来ると,何時も気にしているラップタイムなど,どうでも良くなる.今日も,また,この辺りで数十枚の写真を撮る.
 その内に,下山してくる三角髭のTさん,韋駄天のTさんと,次々にすれ違う.その度ごとに,一言,二言,言葉を交わす.これがまた塔ノ岳に通い詰める楽しさである.






■絶景の塔ノ岳山頂
 9時50分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.気温9.5℃.少々寒い.
 大倉からの所要時間は2時間39分.芳しくないが,とにかく,疲労感なしに山頂まで登れたので,これで良しとしよう.
 今日の山頂からの眺望は素晴らしい.早速,富士山,丹沢の山々,大山など,山頂から見える風景を片端からデジカメに収める.
 そうこうしていると,ご常連の女性が塔ノ岳に到着する.
 「・・おやFHさん,暫く振りでしたね・・塔ノ岳に登っていましたか・・」
 「はい・・・実はこのところ,平日にばかり登っていましたので,同様日は久々です・・」
 「道理で・・・ずっとお会いしませんでしたね・・韋駄天のTさんとは何時もお会いしているんですが・・・」

<塔ノ岳山頂から富士山・南アルプスを望む>

■混雑する尊仏山荘
 尊仏山荘に入る.
 入口近くで,ご常連のK井さん,F田女史他ご常連が,何時ものように休憩を取っている.
 今日の小屋番はオーナーのH立さんとW林さん.忙しそうなので,ネコのミー君とのご対面は諦める.
 何時ものように300円也のお茶を所望する.
 今日は土曜日,山草は結構混雑している.暫くの間,他愛のない雑談が続く.
 私は,大倉発13時11分のバスに乗ろうかと思う.それより遅くなると,帰りの登山客でバスが混雑しそうだ.

■紅葉を眺めながら下山開始
 10時11分,塔ノ岳山頂から下り始める.
 山頂では,沢山の登山客が休憩を取っている.秋の日射しがタップリと注いでいるが,随分と寒い.先ほど私に声を掛けた女性も,ご常連の方と食事中である.
 「途中で写真を撮りながら,お先にユックリと下山します・・・」
と挨拶する.
 今日は天気が良きためか,次から次へと登山客が登ってくる.狭いところでは,すれ違うのが大変である.
 同じ紅葉でも,登りで眺めたときと,下りでの印象は随分と違う.特に今日は富士山が良く見えているので,紅葉と富士山を入れた写真を,何とか撮りたいなと思うのだが,なかなか上手くいかない.
 11時26分,金冷シの手前で,駆け上がってくる丹沢ウッズさんとすれ違う.丹沢ウッズさんとは,今日2回目のすれ違いである.

■ノシイカさんとバッタリ
 馬の背で随分と時間を費やしたが,10時34分に花立山を通過する.
 花立山荘の手前で,登ってくるノシイカさんにバッタリ会う.ノシイカさんは山旅スクール5期の同級生である.さっそく数分立ち話.
 ノシイカさんから,つい先日歩いてきた信越トレイルの話を伺う.さらに,次回の山旅スクール同窓会のことや,浅間山新コースのことなど話し合う.
 ノシイカさんと雑談している内に,先ほど塔ノ岳山頂で挨拶をした女性に追い抜かれる.
 さらに,花立山荘到着直前に,またもや下ってくる丹沢ウッズさんに追い抜かれる.もう,下ってきたのかとビックリ. 

<花立山荘前で丹沢ウッズさんに3度抜かれる>


<花立山荘は沢山に登山者で賑わっている>

■K井さんグループと一緒に・・・ 

 10時48分,花立山荘を通過する.相変わらず富士山が良く見えている.山荘のベンチは大混雑である.
 とにかくもの凄い人出である.狭い登山道では,登ってくる人とすれ違いながら歩くのは,とても大変.特に十数名の登山グループの中には,なかなか道を譲ってくれないグループもある.長い時間待たされるとイライラしてくる.
 11時10分,戸沢分岐を通過する.
 岩稜を下っていると、後ろから聞き覚えのある方々の話し声が,段々と近付いてくる.K井さん,F田さんたちのグループである.
 11時28分,堀山の家に到着する.ここでK井さん達に先に行って貰う.

■予定より1本前のバスで帰宅
 この辺りまで下ると,さすがに紅葉もないので,写真に撮りたいころはほとんどない.
 そこで,何時もの通りの速度に戻って下り続ける.駒止茶屋付近で,K井さんのグループに一旦追い付くが,駒止茶屋の下りで,また追い抜かれる.さらに,一本松までの平坦地で再び追い付く.
 時計を見ると,急げば大倉発12時40分のバスに間に合いそうである.1本早いバスに乗れれば,それに越したことはない.危険なのは,見晴山荘手前の急な下り坂だけである.そこは十分慎重に降りることにして,歩行ピッチを早める.
 12時06分,見晴山荘を通過する.時間は押しているが,山荘前のススキが綺麗なので,数枚写真を撮る.
 12時15分,また駆け上ってくる丹沢ウッズさんとすれ違う.
 その後は,急ぎ足で,12時39分にバス停大倉に到着する.バスに乗り込むと,すぐにバスは発車する.座席がパラパラと埋まる程度の登山客が乗車している.
 小田急電車,東海道本線の電車の接続が良くて,14時半頃には無事帰宅する.
 良かった,良かった.

 <ラップタイム>

 7:11  大倉歩き出し(16.5℃)
 7:29  観音茶屋
 7:45  見晴茶屋(13.9℃)
 8:14  駒止茶屋(13.1℃)
 8:32  堀山の家
 9:14  花立山荘
 9:34  金冷シ
 9:50  塔ノ岳山頂着(15.4℃)
=========================
10:11  塔ノ岳山頂発
10:27  金冷シ ※ノシイカさんとバッタリ
10:48  花立山荘
11:28  堀山の家
11:46  駒止茶屋
12:06  見晴茶屋
12:22  観音茶屋
12:39  大倉 着

[山行記録]

■水平距離
          7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発       7:07
   塔ノ岳  着       9:42
 (所要時間)    2時間39分(2.65h)
 水平歩行速度   7.0km/2.65h=2.64km/h
 登攀速度      1269m/2.65h=478.9m/h

■下降所要時間(休憩時間を含む)
  塔ノ岳  発       10:11
  大倉   着       12:40
 (所要時間)    2時間29分(2.48h)
 水平歩行速度   7.0km/2.48h=2.82km/h
 下降速度      1269m/2.48h=511.7m/h
                                                              (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ea96345fd2411adb8b56a7ffad8b1894
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/206c1e93feff2e968f323020a5fd5482

 



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