<火山館付近から八ヶ岳方面を望む>
浅間山登頂(1):紅葉が見事な浅間山麓
(小諸グループ)
2008年10月12日(日)
いよいよ秋たけなわである.
私は,毎年,この季節になると,生まれ故郷である信州小諸周辺の紅葉が気になって仕方がない.たまたま,10月13日に,故郷で所用があったので,この用事に託(かこつ)けて,小諸在住の弟と一緒に浅間山山麓の紅葉狩りに出掛けることにした.
10月11日(土)の午後,私は鎌倉の自宅を出発,東京から軽井沢までは,長野新幹線を利用する.今日は連休初日だが,列車は案外空いていて,ほとんどガラガラに近い状態だった.夕方,軽井沢に到着する.外はもっと寒いかなと思っていたが,案外暖かで安心する.
小諸に向かうために,しなの鉄道に乗り換える.座席のほぼ8割が埋まるほど,列車は沢山の乗客で賑わっている.小諸に到着したときには,日が沈んで,辺りは真っ暗になっている.
駅前から相生町の坂道を登る.相生町は小諸の繁華街である.昔はもっと賑やかだったが,新幹線が開通してから,商圏が新開地の佐久平に,すっかり飲み込まれてしまったのか,哀れなほど寂れてしまった.
駅から歩き出しで,10分足らずで,弟の家に到着する.ここで,今日から2日間,連泊する予定である.
<登山地図>
※カシミール附属の地図から引用した
<プローフィールマップ>
※カシミール利用
<紅葉に映える火山館へ>
■浅間山荘登山口から登山開始
早朝,小諸市内にあるflower-hillの実家を,弟の車で,登山口のある国民宿舎浅間山荘へ向けて出発した.標高が高くなるにつれて,晩秋の気配が強くなる.三連休の初日のためか,駐車場には沢山の車が駐車している.
8時29分,山荘の無料駐車場に到着する.軽くストレッチをした後,8時34分に登山を開始する.
まずは,登山口にある鳥居に一礼してから,紅葉が始まった雑木林の中の登山道を進む.辺りには高原特有の冷気が漂っている.久々に登山をする弟のペースに合わせてユックリと登る.暫くの間は,緩やかな勾配の上り道が続く.私達の前に,男性1人,女性4名の高年齢グループが歩いている.全員,羨ましくなるほどの立派な装身具を身につけている.
<浅間山荘前を出発する>
■蛇堀川沿いの水飲み場
9時29分,蛇堀側沿いの登山道沿いの水飲み場で,一息入れる.
ここでは,水飲み場から湧き出る冷たい水を一口飲むことにしている.水には素人の私には良く分からないが,ここの水は何かのミネラルが多少は行った硬水ではないかと思うが,冷たくて実に美味しい.
ほんの2~3分の休憩の後,再び歩き出す.この辺りから,登山道は次第に急な上り坂に変わり,浮き石やザレが多くなる.
<浅間山荘から美しい遊歩道が続く>
<水源地>
■不動の滝
9時35分,蛇堀川の左岸から,数本の材木繋ぎ合わせた橋を渡って右岸沿いの道になる.前方には,不動の滝が見えている.硫黄分を少し含んだ川の水が勢いよく流れ落ちている.滝の周辺の木々は紅葉し始めているが,見頃には,まだ,1週間ほど早いような気がする.
不動の滝の上には,もう一つの滝,大日滝がある.この滝は注意して見ないと見落としてしまう.
9時40分,不動の滝の直ぐ上にある二の鳥居に到着する.私達の先を歩いていた中高年のグループと1人の男性が休憩を取っている.中高年グループとの間を空けるために,私達もほんの暫くここで休憩を取る.
<不動滝>
■見事な紅葉
二の鳥居を過ぎると,谷の右岸に沿う急な上り坂のトラバース道になる.ジグザグに曲がる上り道を進むにつれて,次第に視界が開け始める.標高が高くなるにつれて,だんだんと紅葉も見事になる.ときどき立ち止まって,見事な紅葉をデジカメに収める.
■火山館の薪
登山道の脇に,間伐材の薪が山積みされている.その近くに小さな字で,
「1本でも結構ですから,火山館まで運んでください・・」
と書いた木片が置いてある.
私は,ここを通るときは何時も5~6本の薪を抱えて登ることにしている.今回も恒例によって,小脇に抱えられるだけの薪を抱えて,登り続ける.
<火山館近くから浅間山が顔を出しているのが見え始める>
■素晴らしい紅葉
やがて前方に浅間山第二外輪山が見え始める.進行方向左手(西北)には,トーミノ頭につながる岩稜,右手(北東)には牙山(ギッパヤマ)が鋭く屹立している.私達は,その間の谷間,つまり,第二外輪山の裂け目を登り続ける.
以下の数枚の写真は,火山館に到着するまでの見事な紅葉を撮ったものである.
<火山館が見え始める>
■火山館のKさん
10時38分,私達は,無事,火山館に到着する.
早速,小屋番のKさんを呼びだして,槇を持ったまま記念写真を撮影する.
小屋の壁沿いに百本ほどの槇が積んである.
「今日は300人ほどの方が登ってこられました.お陰様で,今日1日で,これだけの槇が集まりました・・」
とKさんがいう.
実は,火山館ゆかりの「浅間山クラブ」というNPOがある.私と弟も会員だが,会費を納めるだけで,ほとんど何の手伝いもしていない不真面目な会員である.
暫く振りに,Kさんとの再会を喜び合う.
前回,火山館を訪問したときには,Kさんが可愛がるので居着いたハトの「トマト君」が愛想良く私達を迎えてくれたが,今日は不在である.
「・・・トマト君はどうしたの・・・?」
と聞くと,
「・・いつの間にか居なくなっちゃったんです.麓の方で見掛けたという人も居るんですが・・・」
(つづく)
「小諸・浅間」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/adbe91e3aacb19b268e6655497b089fd
「小諸・浅間」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/576609d99a1a679858d0fe5851daafe3
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長野県の紅葉を鑑賞したく、日時遅れて参上しました。
無粋と無作法、どうかお許し下さい。
「・・・!?!」
しかし、
な、なんと、、、。
かなり、違うのです。
・・ったく、最近目にする中国5県下の風景とは、全く違うのです。
その違いといえば、
・生えている樹木の雄々しさ、
・漂ってくる空気の感じ、
・山背のかたち、
・紅葉の速度、そしてその規模、
以上、ことごとく中国山地のそれとは違うこと、あらためて解ってくるのです、、、。
どちらがどうのこうの?そんなことは如何でも良く、(でも、私は関東の山地の景観が好きですが)あらためて日本の自然の美しさに気がつく今日この頃です。
語る事話、なし、、、 すなわち、絶句です。
しばらく無言にて、記事拝読し画像鑑賞させて頂きます。
それにしても、flower-hillさんの書きつずられ小諸の描写、わずか半日しか滞在しなかった(できなかった)ところ、昨日のように且つ遠い昔のように、懐かしく思い浮かべています、、、。
大変,懇切丁寧なコメントを戴き,有り難うございました.
小諸から鎌倉に戻る列車が,エセ男爵様が滞在されていた軽井沢近くを走っているときにも,快晴に恵まれた車窓から,美しい浅間山が見えておりました.
今はもう10月下旬,寒い冬も間近です.
本格的な降雪がある前に,もう一度,浅間山を訪れたいなと思っております.
エセ男爵様も,どうぞお元気にお過ごし下さいますよ祈念しています.
そして,当ブログへの,またのお越しをお待ちしています.
どうも有り難うございました.