<ホテルの部屋からの眺望>
初冬の日光塩原:塔ノ岳常連1泊懇親旅行
(塔ノ岳常連会)
2012年12月1日(土)~2(日)
第1日目;2012年12月1日 晴一時雪
<日光塩原へ>
■早朝に鎌倉の山を下る
今日から1泊2日の予定で塔ノ岳常連会の1泊2日の懇親旅行に参加する.
ところが,集合が町田駅西口に6時30分.数日前から時刻表を何回もひねり回して電車の接続時間をチェックしたが,自宅近くの湘南モノレールに乗ったのでは,集合時間ギリギリになってしまう.しかも藤沢で小田急電車に乗り換える時間の余裕は,たったの2分.
平素から集合時間の30分くらい前に到着してコーヒーを飲みながら時間を潰すことを習慣としている私には,これではセカセカしすぎて,どうにも心臓に悪い.そこで,一寸大げさだが,一念発起.自宅のある丸山から大船駅まで,真っ暗な道を下ることにした.
毎度のことながら,3時に目が覚める.寒いので,起き出すのが少々辛いが,
“エイヤッ・・”
で起床する.
“おまえ・・・血圧が高めなんだろう・・・”
と心の中のもう一人の私が諭す.
“そうだった”
私は掛かり付けの内科医の注意を思い出しながら,すぐに着物を着て寒さから身を守る.
そして,少々早めの朝食を済ませて,4時丁度に家を出発する.勿論外は未だ暗い.上空には雲が立ちこめている.月も見えないが.雲が町の明かりを反射して,夜道をボンヤリと明るくしている.私は時々犬に吠えられながら静まり返った住宅地を抜けて,大船駅まで下る.
随分と速歩で歩いたので,3キロメートルほどの道のりを,40分ほどで歩き終えて大船駅に到着する.駅前のコンビニで小物を買い足して,大船駅5時10分発の東海道本線下り電車に乗車する.この電車は下り方面の初電である.初電にしては随分と沢山の乗客が乗っているなとビックリする.
藤沢で小田急江ノ島線各駅停車の電車に乗り換えて,5時52分に町田駅に到着する.集合時間の30分以上も前なのに,幹事の三角髭のTさん,韋駄天のTさん,ゲザンシュタインさんなど数名の方々が集まっている.さすがに渋沢発大倉行1番バスに乗車している猛者(もさ)は違うなと感心する.
<町田駅前バスターミナルでチャーターバスに乗車する>
■ゆったりとしたチャーターバスる
私には町田駅周辺の歩道橋がどうなっているのか良く分からないが,三角髭のTさんの後にキンギョのウンコのようにくっついて町田バスターミナル方面に移動する.
バスターミナルでは,大型の観光バスが私達の到着を待っている.大きなバスである.1人で2人分の座席を占領して,気楽なバスの旅になる.実に良い.
今回は初顔合わせの方々が多いので,車内で簡単な自己紹介を行う.
私がリンキングポイントになって,私の山学校同級生3人の女性,ノシイカさん,野菜漬物さん,N本さんの3人が初参加している.これらの方々の明るい性格から,忽ちの内に皆さんの中に溶け込んでいく.もともとシャイな私にはとても羨ましく感じる.
車内は,仲間内だけなので,他人に気にせずに,大いに盛り上がる.こんなとき,チャーターバスは実に有り難い.
途中,雪が降り出して,一面の銀世界になるが,塩原温泉近くになると,この雪も止む.
<和気あいあいの車内>
■塩原温泉郷に入る
バスは,途中,2箇所のサービスエリアでトイレ休憩,やがて塩原温泉郷に到着する.
先ほど降っていた雪が残っていて,車窓からの風景が素晴らしい.
<雪で真っ白な塩原温泉郷>
<ホテルニュー八汐に到着>
■ホテルの歓迎案内とロビー
11時54分に塩原温泉のホテルニュー八汐に到着する.
玄関入り口には歓迎案内板がぶら下がっている.なるほど,この中に私達のグループと分かる名前が書かれている.
幹事が手続きを取っている間,ロビーで休憩.どうやら今日も沢山の観光客が宿泊するようだ.
<案内板> <ロビー>
■まずは部屋に落ち着く
私は,多分年配者をひとくくりにしたと思われる方々3人と同室.八畳ほどの畳部屋の先に板の間がついている部屋である.廊下から部屋に入るとトイレと浴室がある.その先が和室に名手いる.
まずは部屋に落ち着く.そして,バスの中で配られたちらし寿司の昼食を摂る.ご飯がふっくらとしていて,なかなか美味である.
<ホテルの部屋><ちらし寿司の昼食>
<まずは一風呂>
■素晴らしい冬景色
部屋から川向こうの山を見上げる.
先ほど降った雪が残っていて,素晴らしい風景である.思わず見とれて,何枚もの写真を撮り続ける.
そろそろ,風呂にでも入ろうかと思う.
そのとき,同宿のT添さんが何時の間にか居なくなっているのに気がつく.
<客室から見上げる雪の尾根>
■大浴場と露天風呂
まずはともあれ,一風呂浴びなければ・・・ということで1階の温泉へ.
随分と大きな風呂である.温泉の効能書きは,私には余りよく分からないが,特に色がついたお湯ではなく,さらさらした感じがする泉質である.
露天風呂があるので,好奇心から外へ出る.メチャクチャ寒いので,すぐに湯船に飛び込むが,まるで日向湯程度のぬるいお湯である.多分35℃程度か.今度は湯船から出るに出られない.
まあともかく大浴場でユックリ暖まって温泉の雰囲気を味わう.
体が温まったところで,売店を覗く.多種多様なお土産が並んでいるが,結局,ご当地の特産がどれかが分からないまま,何も買わずに部屋へ戻る.
T添さんが部屋に戻っている.ホテルの外へ出てキャベツを1個購入してきたとのこと.
<ホテルの売店>
■夕食前の懇親会
幹事から14時に集まれというお達しである.
宴会場の1室にほぼ全員が集まる.早速,夕食前の懇親会が始まる.すぐに定番のカラオケが始まる.
<夕食前の懇親会>
<夕食とカラオケ大会>
■バイキング方式の夕食
17時から夕食.バイキング方式である.なるほどこうして人件費などを節約しているのかと感心させられる.
広々とした食堂には,私達以外にも沢山の宿泊客が夕食を摂っている.その殆どが60歳代以上の老人のように見受けられる.
私達も指定された場所に座り込んで,雑談をしながら楽しく夕食を摂る.
食後,少々の時間,雑談をしていると,
「もう時間ですから・・・」
と係員に食堂から立ち去るように言われてしまう.
<楽しく夕食>
■カラオケ大会
夕食後はカラオケ大会とやら・・・
私はサラリーマン時代,上司から,
「お前,近代五種をやらなければサラリーマン失格だぞ・・・」
と言われた苦い経験がある.
今,何が上司が言う近代五種だったかはっきりは思い出せないが,多分,酒,たばこ,ゴルフ,麻雀,カラオケだったかと思う.私は,これらの5種はすべて苦手.だからカラオケも苦手である.
1時間あまりお付き合いしている内に,眠くて堪らなくなる.
そこで,一足先に失礼して,寝てしまう.
こうして,旅行1日目は終わった.
第2日目;2012年12月2日(日) 晴
<塩原温泉の朝>
■未明の大浴場
明け方3時頃目が覚める.でも,そんな時間にノソノソと起き出すわけにもいかないし,起き出してもパソコンを持参していないので,何も出来ない.ただひたすら床の中で時間が過ぎていくのを待つ.そして,6時過ぎに,堪らず大浴場に向かう.
大浴場は,早い時間から結構沢山の泊まり客で賑わっている.中には未明の寒い時間なのに露天風呂に入っている猛者(モサ)も居る.
■バイキング形式の朝食
7時から朝食.朝食もバイキング方式である.
食べ物に卑しい私は,バイキング方式だと,どうも沢山の食べ物を取りすぎる景行があるので,自制しながら,まあ,こんな所かなと思われる程度に食べ物を選ぶ.
朝食は野菜漬物さんの周辺が特に盛り上がる.
私としては,山学校の皆さんが塔ノ岳の皆さんと打ち解けているのが嬉しい.
<朝食>
■鎌倉トレッキングが決まる
食事中に,丹沢のご常連から,野菜漬物さん達と一緒に鎌倉を歩きたいという話が持ち上がる.
「それでは・・・」
ということで,12月××日に,初冬の鎌倉の深山幽谷を一回りすることになる.私がコースを設定する.
朝食後,ロビーで参加予定者の人数を調べると,どうやら10数名の方々が参加されるようである.まあ,これを機会に鎌倉に興味を持ってくれる方が少しでも増えれば,鎌倉市民としても嬉しいことである.
■塩原温泉散策
8時30分にロビー集合.
韋駄天のTさんから,散策のことや,バスの予定時刻などの説明がある.その後,三角髭のTさんが,帰途,田子作で摂る昼食のオーダーをとりまとめる.
「・・・掻き揚げソバの人,手を上げて・・・」
という具合に・・・
<昼食の注文をとりまとめる>
■記念写真
散策に出る前に,ホテル前で集合写真を撮る.
この写真はゲザンシュタインさんから提供を受けたものである.
<ホテル前で集合写真;ゲザンシュタインさん提供>
<ホテル周辺の散策>
■七ツ岩橋へ
韋駄天のTさんが先頭に立って,9時45分頃,ホテル周辺の散策に出掛ける.
9時53分,湯煙会館前を通過する.進行方向左手には川沿いの温泉街が見えている.
10時05分,「塩原温泉センター1km」と書いてある案内標識を通過する.さらに歩き続けて,10時20分,進行方向左手に七ッ岩吊橋が見え隠れし出す.
<案内標識> <吊り橋が見え始める>
■七ッ岩吊り橋を渡る
10時22分,七ッ岩吊り橋を渡る.橋が上下左右に少し揺れるので,目が廻るような気分になる.
高いところがあまり好きでない私は,この種の吊り橋は苦手である.
<吊り橋を渡る>
■足湯を楽しむ
吊り橋を渡って直ぐに足湯がある.
靴を脱いで,試しに足湯に浸かる.足を入れたときは少し暑いなと感じたが,足をお湯に入れて暫くすると丁度良い湯加減だと感じるようになる.
その後,随分と長い間,足許がぽっぽと暖かく爽快だった.
<足湯を楽しむ>
■素晴らしい紅葉
先ほど歩いた道の対岸をユックリとホテルに向けて歩き続ける.人影がほとんど見当たらない温泉街が続く.
進行方向左手に見事な紅葉が見え始める.風景を見ながら,ちょっとの間,休憩を取る.
<紅葉を眺めながら立ち休憩>
■畑下温泉神社
10時53分,進行方向右手の山裾にある畑下温泉神社を参拝する.
近くにある案内板によると,この神社の創建は貞享4年(1687年),祭神は熊野三大権現と伊弉冉尊である.
それほど大きなお社ではないが,何とも上品で威厳のある建物である.小さいながら釣り鐘がぶら下がっているのが興味をそそる.
<畑下神社>
■畑下神社付近の紅葉
畑下神社付近の紅葉も見事である.ここでも数枚の写真を撮る.
10時56分,八汐橋を渡り,緩やかな坂道を登り,さきほどの往路に戻る.途中,野菜販売店を覗いた後,11時10分,ホテル八汐に戻る.
<畑下神社付近の紅葉>
<チャーターバスで帰路につく>
■田子作で昼食
11時51分,チャーターバスに乗り込んで,ホテルを出発する.
昨日の往路と同じ大きさのバスである.1人で2人分の席を使わせて貰う.
私にはこの辺りの土地勘がないので,バスがどの辺りを通っているか全く見当がつかないが,バスの車窓から,紅葉の美しい風景を楽しむ.
車内では野菜漬物さんを中心に,大いに盛り上がる.
私は話しに加わりながら,
“縁(えにし)とは不思議なものだな・・・”
とつくづく思っている.
たった一晩だが,俗に言う“同じ釜の飯”を食べた方々の中には,昨日までは見ず知らずの関係だったのに,今日はもう打ち解けて話が盛り上がっている.
<チャーターバスに乗り込む>
■「田子作」で昼食
12時17分,中継地にある「田子作」に到着する.
バスから降りるときに,温泉饅頭を一人一つずつ頂戴する.
沢山の観光バスが停まっている.もの凄く広い店内には,私たちと同じ様な年配者が沢山集まって食事を摂っている.
店員に案内されながら,私達はいくつかの食堂をつなぐ迷路のような通路を通って奥まったところにある食堂に案内される.
間もなく,私が注文したかき揚げ蕎麦が運ばれてくる.
このお店も徹底的に無駄を省いた合理的なシステムで運営されていることが伺える.
<奥まったところにある食堂> <掻き揚げソバ>
■キャベツマン
昼食を終えた私達は,再び同じバスに乗車して,12時50分に田子作を出発する.
これから町田までは結構時間が掛かる.キャベツマンのT添さんが,新しく仕入れたらしい新鮮なキャベツを,一同に配り始める.
「キャベツは体に良いですよ・・・」
私もキャベツのお裾分けにあずかる.新鮮なキャベツは,結構甘くて美味しい.
<キャベツマン>
■やっと町田に到着
途中,蓮田SA,江北SAで休憩を取りながら,渋滞する道路を少しずつ進む.
どなたかが,携帯電話のニュースを見て,
「どこかのトンネルが崩落したらしい・・大騒ぎしている・・・」
と教えてくれる.一帯何処のトンネルで事故があったんだろうと気になる.
やがてバスは町田市内に入る.ここから町田駅までが大変な渋滞で,バスは遅々として進まない.それでも,16時11分に無事町田バスターミナルに到着する.
バスターミナルから小田急の駅まで,どこをどう通ったらよいのか,私にはこの辺りの土地勘がないので良く分からない.沢山の人をかき分けるようにして,皆さんの後に付いていく.
■小田急とJRを乗り継いで帰宅
町田駅は大変な人出で混雑している.歩道橋が何だか良く分からないが,ジャイアンさんの後を追って,小田急線の下り電車に何とか乗り込む.
相模大野で快速急行藤沢行の電車に乗り継ぐ.私には,何が何でも座席に座りたいという気持ちはないが,何とか座れる.快速急行は意外に速く.16時59分に藤沢駅に到着する.そして,2分の待ち合わせて東海道本線上り電車に滑り込む.
バスの接続も,まあ,まあで,17時30分に帰宅する.まだテレビで「笑点」を放映している時間である.
年に一度の1泊常連会に出席して,とても楽しかった.
<ラップタイム>
■第1日目;2012年12月1日(土)
6:30 町田駅西口集合
6:55 町田バスターミナル発(貸切バス)
11:54 日光塩原・ホテルニュー八汐着
17:00 夕食
■第2日目;2012年12月2日(日)
7:00 朝食
9:45 ホテル周辺を散策(11:10まで)
11:51 ホテルニュー八汐発
12:17 「田子作」(12:50まで昼食)
16:11 町田着(解散)
(おわり)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
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「関東・上信越の山旅」の次回の記事
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