中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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雨の日は,香しいコーヒーで優雅に過ごそう

2018年03月21日 05時01分41秒 | 閑話休題:日々雑感

               雨の日は,香しいコーヒーで優雅に過ごそう
                      (独り散策)
                  2018年3月20日(火) 雨

 春うららの昨日までとは打って変わって今日は朝から冷たい雨が降っている.
 こんな日には終日家に籠もって,終日ノタリノタリも良いなと思いながらm柄にもなく6時過ぎまで暖かい寝床の中で過ごす.
 今日は3月20日.
 私の某大学客員研究員としての3年間の任期も,あと11日で,無事,ジ・エンドである.
 もう私の成果物の原稿の再校も終えているので,後は印刷されるのを待つだけである.
 この成果物が果たして3年も掛けた結果として相応なものかと自問自答してみる.
 ”やっぱり,3年も掛けたにしては,内容が薄っぺらでチャチだな…”
というのが偽らざる感想である.内心忸怩たるものがある.
 でも,まあ,乏しい内容ながら,応分のオリジナリティもあるし,些細で弱々しいがほんの少しだけ問題提起もできたので,老いらくの我が身を省みて,こんなところで勘弁して貰おうと弱気になる.
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 さて,この雨の日に,もう一つ踏ん切りを付けたことがある.それは4月早々に開催される展覧会に出品予定の3枚の水彩画の制作を完了させたことである.
 私のような素人には,自分の絵が何時完成したのかがはっきりしない.何時まで経っても,いくら手を加えても,
 ”まだ,まだ,ここがダメ…こっちももっとこうした方が良いな…”
といつまでも収斂しない.
 ”もういいや…これでオシマイ!”
と乱暴に作業を打ち切って,絵を額に入れてしまう.そして,その額を段ボール箱にサッサと入れ,荷造りをしてしまう.
 ”春の絵の制作はこれでオシマイだ!”
 ああ,スッキリした.これからは秋の展覧会に専念するぞ.

<早々と梱包終えた出展作品(3枚)>
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 …で,お昼になる.
 ”さて,当面,特に差し迫ってしなければならないことはないな.”
 常に何かしていないと気が済まない癖がついている私は.目の前から”〇〇しなければ…”の脅迫が消えてしまうと,何とも落ち着かない.こういうのを世間ではワープ歩リックと言うらしいが.まさか…!
 午後,ずっと時としているなんて”腹膨るる業”である.
 私はまだ雨がポツポツ落ちているのを承知で.何時ものように鎌倉中央公園を経由して大船駅まで,ぶらぶら歩きを楽しむ.
 わざわざ雨の中を,何の用事もないのに歩き回るなんて,考えてみれば酔狂な話である.
 やがて大船駅に到着する.
 本日の歩数は約6000歩.歩数がちょっと少ないが,歩かないよりはマシだろう…と,思いながら,
 ”久々に,普段,余り行かないコーヒーショップで,コーヒーでも賞味しようかな…”
ということで,ルミネ大船の2階にある某外資系のコーヒーショップに入る.この店は久々の利用である.
 久々なので,ちょっと勝手が違って,まごつく.
 若い女性店員が,丁寧に,
 「本日のコーヒーは××△△のブレンドです…サイズは「小」で宜しいですか…?」
とコーヒーカップをかざしながら説明する.
 ××△△の部分は聞いても良く分からないので,
 「それで結構です…」
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 コーヒーを持って,1人用の席に座る.
 このコーヒー,お値段は,大船では,ちょっと高めの302円.でも鎌倉よりはぐっと安い.受け取った領収書を提示すると本日中に限り,150円でもう1杯飲めるとのこと.
 ”ウン…そうすると1杯226円か…悪くないな…”
 一口飲んでみる.
 実にまろやかな味である.最近賞味したコーヒーの中では最高の味である(好みは人それぞれ,あむまで私にとってである).
 私は手持ちの鞄から,小さなノートを取り出して,落書きしながら,我流美術論をあれこれと弄ぶ.
 美味しいコーヒーが,老化で水っぽくなった私の脳みそに心地よい刺激を与えてくれる.
  *なぜ,私は絵を描くのか
  *私は絵に何を求めているのか
  *絵が評価されるって,一体,どういうことなのか
  *何かを表現するには,絵の他に,彫刻.文章,音楽等々様々な手段がある.
   そのなかで絵って,一体どんな位置づけになるのか.
 そんなとりとめもないことを,少々冷めてしまったコーヒーをすすりながら,小一時間,ノートを開いてこねくり回す.その間の,ノートには数枚の落書きが残る.
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 夕方になる.
 周囲が何となくせわしなくなる.
 帰りは路線バスに乗る.
 夕食前に,何となくテレビが見たくなる.でも,テレビは〇友問題ばかり…もちろん,国民の1人として関心は大いにある.でも明けても暮れてもこの話題では,見飽きてしまう.
 そこで,何気なく放送大学にチャンネルを合わせてみる.
 丁度,青山昌文先生の美術の授業が始まるところである.私は,その内容に思わず引き込まれてしまう.その結果,続けて2回分,1時間余りの番組を全部見てしまう.
 特に芸術の分類の話やルーブル博物館の由来の話は面白かった.それに大いに興味が持てた.
 ”やっぱり美術全般の知識をバランス良く習得しないと,納得できる絵は描けないのかな…”
というのが,本日のコーヒーと放送大学の番組をミックスして得た感想である.
                               (おわり)
「閑話休題;日々雑感」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9d8375bac47537ff53f097430119cbd2
「閑話休題;日々雑感」の次回の記事
(なし)

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