昭和一桁の女性は強い
2020年4月某日
2020年4月某日
昼食時,テレビでコロナ騒動が長引きそうなことが話題なっていた.これからは未曾有の困難な時代を迎えそうだと,コメンテーターが言った.それを聞いた昭和一桁の家内が,ぽつんと言った.
「でも,食べるものあるだけでも,戦争中より1000倍もマシよ…」
家内が生まれ育った町は空襲で焼け野原になった.
焼夷弾が雨のように降り注ぐ中を逃げ回ったという.
一方,私は信州田舎育ち.
焼夷弾が雨のように降り注ぐ中を逃げ回ったという.
一方,私は信州田舎育ち.
で焼夷弾は落ちてこなかった.でも,食べ物には確かに困っていた.
余談だけど・・・
戦後の「たけのこ生活」を思い出す.もっとも我が家には「たけのこ」ほとんど無かったけど
家内は,食卓や台所を見回しながら,
余談だけど・・・
戦後の「たけのこ生活」を思い出す.もっとも我が家には「たけのこ」ほとんど無かったけど
家内は,食卓や台所を見回しながら,
「ここから見える物,あの頃(戦中戦後)は全部無かった・・・それでも生きていたんだから,コロナ騒ぎなんて大したことないですね・・・」
とのご託宣.
戦争体験のある昭和一桁の女性は強い!
肝っ玉座っている.
”成るようになれ,私は耐えるぞ・・・”
という次第.
”成るようになれ,私は耐えるぞ・・・”
という次第.
家内がこんな調子だから,私も案外気楽.
でも,
でも,
”コロナ感染だけは注意しなければ”
と思った.
確かにじたばたしても仕方がない.気楽に考えることによう.
同時に,私たち焼け跡派が,自分たちの体験をもっと次世代の方々に語り継ぐべきだなと実感した.
(おわり)