太平洋神奈川応募水彩画(2);『山頂を目指して(三俣蓮華岳)』(F40)
(2019公募第62回太平洋神奈川展応募作品)
2019年8月27日(火)~9月2日(月)
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https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/34ca8597f272516e1c2270ac58cd22bc
前回に引き続き2枚目の記事を投稿する.
もう何年前のことだろうか.北アルプスの三俣蓮華岳に登ったときの極ラフなスケッチや写真,メモなどを参考にして描いた絵である.この絵に描かれている山容はかなり忠実だが,絵の中の人物は私のイメージである.
ジグザグの稜線沿いの登山道を,仲間の後ろについてトボトボと登る.登り坂と下り坂が交互に連続する登山道である.足許は岩礫混じり,北アルプスでは極普通の登山道かも知れないが,進行方向右手は一寸した崖が連続する.崖の先は万年雪が残っている.
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この絵でも私は自分の人生を俯瞰している.
そのおよその仕組みは下に示したPowerPointの悪戯絵の通りである.
前方の遙か霧の中にかすかに見えているのが私の希望である山頂.そこまでの道のりは起伏に富んでいる.でも,私の視界の遙か遠くに範とすべき先達の赤いリュックが見えている.先達が歩いているところまでの道のりは,紆余曲折(道が曲がりくねっている)があり,まだ苦労しそうである(岩礫混じりの坂道).
でも遙か彼方に希望の山頂が薄らながら見えている.
”あそこまで行くぞ(登るぞ)”
私は先輩達の背中を眺めながら,絶対諦めないぞと自分に言い聞かせている.
まあ,こんな情景をこの絵に託したかった.
でも,見て下さる方々には,私の心の中の意図など到底くみ取って頂けないことは百も承知している.それでも,そんなことは分かっていても,どうしてもこんなことをこの絵に込めたかった.
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この絵もご多分に漏れず,立派で大きな絵が並んでいる展覧会場では実に貧相な絵にしか見えなかった.
”どうせ絵を描くんなら,もっと精緻で立派な絵を描かなければダメだな・・・”
とつくづく思った次第である.
これで今年初参加の太平洋神奈川展はなんとか終わった.
10月には,かれこれ10年ほどお世話になっている神奈美会員展が,今回と同じ横浜市民ギャラリーで開催される.正直なところ,今回の太平洋美術展(国立新美術館)と太平洋神奈川展だけで私は気力と勢力を使い果たした感がある.でも神奈美会員展の方も何とかしなければと焦り始めている.
でも,考えてみると,目先にやることがいくつかあるのは幸せの証拠なのかも知れない.
(おわり)
「趣味三昧;セピア色の画集」の次回の記事
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