中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

花立山から先は真冬のような丹沢;塔ノ岳(2018年37回目)

2018年12月16日 19時46分46秒 | 丹沢の山旅

                                    <塔ノ岳山頂からの眺望>

            花立山から先は真冬のような丹沢;塔ノ岳(2018年37回目)
                        (単独山行)
                  2018年12月15日(土) 晴・寒い1日

<朝日を浴びながら…>

▇朝はとにかく寒い

 昨夜の内から,
 ”明日は塔ノ岳に登るぞ! 登るぞ!・・・”
と何回も自分に気合いを入れて,何時もより早い時間に就寝する.
 天気予報は「今日がこの冬一番寒い」と言っている.そうなるとどうしても”登るぞ!”という気分が薄れてしまう.そうならないように,ほとんど出掛けるときと〃服装をして,寝袋の中に入って寝る.勿論暖房などしない.こうすることによって,朝の寒さショックを柔ら手ゲルという作戦である.
 この作戦のお陰で,今朝もナントカ円滑に4時10分に自宅を出発する.勿論外は真っ暗.冷気が顔に刺さる.
 何時ものルートで小田急線渋沢駅に6時11分に到着する.バス停の先客は見馴れない登山者数名である.
 臨時バスが出る.大混雑.中国か台湾の若い人が10人余り同じバスに乗車する.乗り合わせた常連は,韋駄天のKMさん,毎日登山のTGさん,三角髭のTDさん,重いリュックのIIさん,AIさん他.
 臨時バスは6時50分に大倉に到着する.
 丁度朝日が登り始める.美しい風景である.まずはデジカメで朝の風景をパチリ.

<バス停大倉>

▇紅葉がまぶしい登山口
 歩き出したらすぐにホカホカしてくることを期待して,長袖シャツ1枚とTシャツ1枚の薄着になる.勿論寒い.ちょっと我慢して,6時55分,常連の皆さんと相前後しながらバス停大倉から歩き出す.
 背中から今昇ったばかりの太陽の光が射し込んでいる.7時12分,登山口を通過.入口付近の紅葉が朝日を浴びて光っている.私より20~30メートル先に毎日登山のTGさんの後ろ姿が見えている.

<朝日を浴びる登山口>

▇朝日がまぶしい坂道
 克董窯を過ぎて石を敷き詰めた土道に入る.夜露か雨か知らないが石がベトベトに濡れている.寒いので,何時もより少し速めの速度で登り続ける.
 7時12分,丹沢ベースを通過する.この辺りまで来ると,体のエンジンも温まって来るので寒さは感じなくなる.快調だ!
 やがて,何時ものチェックポイント,日の当たる坂道に入る.朝日が右手から射し込んでいて何とも気分が良い.前方には,相変わらずTGさんの後ろ姿が見えている.

<日の当たる坂道> 

<清々しい登り坂>

▇朝日の中の見晴茶屋
 7時20分,観音茶屋を通過する.
 私よりちょっと先を歩いていたTGさんが観音茶屋で衣服調整をしている.とりあえずは先に行かせて貰う.
 観音茶屋を過ぎるとジグザグの山道になる.ここで余り張り切ると山頂付近でバテてしまうのは必定.自重してユックリ,ユックリと登る・
 9時37分,雑事場ノ平に到着する.ベンチで三角髭のTDさんが衣服調整をしている.これは以前良くあったパターン.TDさんとの絡みが懐かしい.
 9時39分,見晴茶屋に到着する.朝日にトップリと浸かっている茶屋のただずまいが羨ましい.

<朝日の中の見晴茶屋>

▇朝靄の秦野を見下ろす
 見晴茶屋の前から,朝靄の中の秦野市内を見下ろす.なにか音楽が聞こえてきそうな雰囲気である.
 海と空の境目は茫漠としていて良く分からない.でも実に清々しい気分になる.

<見晴茶屋からの眺望>

<きつい階段道>

▇見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.
 何時ものように,沢山の登山者の後ろ姿が見えている.朝日が真横から射し込んでいる.私は自重しながらユックリペースで登り続ける.
 見晴階段を登り終わる頃,KIさん,TDさんに追い抜かれる.見晴階段を過ぎて,モミジ坂を登っている間に,お二人の後ろ姿はドンドン遠ざかる.

<見晴階段>

▇駒止階段
 7時56分,一本松を通過する.大倉からの所要時間は1時間01分.”まあ,まあ”の調子である.この辺りが,塔ノ岳山頂までの約3分の1.この調子ならば10時前に塔ノ岳山頂に到着できそうである.
 一本松からの平坦道を過ぎて,駒止階段に差し掛かる.相変わらず柔らかな冬の日差しが枯れ木の間から射し込んでいる.

<駒止階段に差し掛かる>

▇駒止茶屋
 駒止階段をやっと登って,8時12分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間17分.予想より2分ほど余計に時間が掛かっている.
 ”階段登りが慎重すぎたかな…”

<駒止茶屋>

<雲間の富士を眺めながら…>

▇小草平(堀山の家)
 8時21分,堀山の標識を通過する.林の間から雲が掛かる富士山が見えている.
 堀山の下り坂が終わって登り返しに差し掛かるところで,SSKさんとISIさんのお二人に追いつく.袖ふれあうも何かの縁.ここから小草平までご一緒する.
 8時31分,小草平(堀山の家)に到着する.堀山の家の温度計は1℃を指している.大倉からの所要時間は1時間36分.なかなか1時間30分では歩けない.小草平からも雲で覆われた富士山が見えている.
 ここでお二人とお別れして,再び独り登山となる.

<小草平からの富士山>

▇萱場平
 小草平からの急坂を登り続ける.独り旅の気楽さから,適当にサボりながらノンビリと登り続ける.
 階段道が連続する.階段は油断をしているとオーバーペースになりがちなので要注意である.
 8時52分,萱場平に到着する.この辺りから霜が目立ち始める.上空には真っ青な空が広がっている.

<萱場平>

<花立山荘から花立山へ>

▇花立階段下からの富士山
 萱場平で歩行速度を落として,歩きながらの休憩を取る.やがて平らな道が終わって階段道になる.
 8時56分,道幅が広い歓談道を登っているところで,2番バスで来られたMGさんに追い抜かれる.もう少し先で追い抜かれることを期待していたのに…
 やがて花立階段に到着する.階段下から富士山の写真を撮る.大分雲が湧いてきたようである.

<花立階段下からの富士山>

うんざりする花立階段
 階段下で富士山の写真を撮ってから,花立階段を登り始める.ウンザリずるほど長い階段である.
 階段の上を見上げるとウンザリするので,もっぱら下ばかり見て登り続ける.本当にシンドイ! この坂は.

<花立階段>

▇花立山荘
 9時17分,漸く花立山荘に到着する.大倉からの所要時間は2時間22分.ちょっと遅いがまあイイカというレベル.気温マイナス1℃.
 雲が棚引く富士山が良く見えている.
 ここでも休憩は取らずに登り続ける.

<花立山荘からの富士山>

▇花立山からの富士山
 花立山荘を過ぎると,登りにくい階段道が暫く続く.私にとって大倉尾根で一番嫌なところである.この階段道を通過するとガレ場になり,視界が一気に広がる.
 花立山山頂の手前で,鍋割山稜と富士山の写真を撮る.富士山の山頂がもうすぐ雲に覆われそうである.
 
<花立山から富士山と鍋割山稜を望む>

▇花立山山頂
 9時20分,花立山山頂に到着する.ちょっと写真を撮りながら道草しすぎたかな.
 前方には塔ノ岳山頂が見えている.ここまで登れば山頂まであと僅かである.足許一面に霜が降りている.花立山まで来ると気候が一変する.

<花立山>

<厳しい冬山に変わる>

▇見事な霜柱
 花立山から先は,やたらに寒くなる.
 路傍は大変な霜柱である.立ち止まると寒くなるが,霜柱がとても綺麗なので,写真を撮りながらユックリと歩き続ける.これも楽しい風物詩である.
 つい2~3週刊前までは紅葉が美しかった馬瀬付近も,今は真冬の風景に変わっている.

<一面の霜柱>

▇薄らと残雪
 9時31分,金冷シを通過する.
 金冷シから先の最初の歓談を登り切る.そして2番目の階段へ.
 振り返ると,辺り一面の残雪が見えている.山はもう完全に厳冬期である.階段道は残雪でちょっと滑りやすくなっている.
 ”そろそろ,リュックに軽アイゼンを入れないといけないな…”
と思いながら登り続ける.

<残雪の登山道>

<塔ノ岳山頂>

▇下山してくる常連
 花立階段から2番目の階段を登り切ったところで下山してくるMGさんとすれ違う.
 「…山頂は寒くて長居はできないです…」
とのこと.
 山頂直下で,今度は下山してくる三角髭のTDさんとすれ違う.
 「…ご苦労さん」
と私に声を掛けてから,早足で下山していく.
 正直なところ,速く登れる方々が羨ましい

▇漸く塔ノ岳山頂
 9時48分,漸く塔ノ岳山頂に到着する.山頂の気温はマイナス2℃.微風ながら冷たい風が吹いている.
 早速,周囲の写真を何枚か撮る(冒頭の写真).

<塔ノ岳山頂>

<ノンビリ下山>

▇寒いので早々に下山開始
 透明で凜とした山頂からの風景を,もう少し楽しみたいとは思うものの,やっぱり寒いので,早々に下山しようと思う.
 9時57分,下山開始.
 下山開始後,すぐに登ってくるTDさんとすれ違う.さらにもう少し下ったところで,ISIさんと.
 ”あれ,SSKさんと一緒だったのに…変だな”
と思ったが,そのまま質問せずに下山し続ける.

▇花立山荘からの眺望
 9時30分,花立山荘に到着.
 ”ありゃ,まあ~,登るときと同じぐらい時間が掛かったな…”
 花立山荘前のベンチは休憩を取る登山者で鈴なりになっている.先ほどは一人しか居なかったのに…
 花立山荘から下界の眺望が素晴らしい.まるで鳥になったようだ.早速立ち止まって,この眺望をデジカメに収める.

<花立山荘からの眺望>

▇見晴茶屋前のススキ
 ガレ場と危なっかしい階段が連続する間は慎重に下山し続ける.
 途中で,登ってくるNNさんとすれ違う.立ち止まって暫く雑談
 11時12分,堀山の家に到着する.
 大倉発12時38分のバスに間に合うように下山するには,堀山の家に立ち寄るのはちょっと厳しいので,今回はパスしてそのまま下り続ける.
 11時53分,見晴茶屋を通過する.見晴茶屋を12時までに通過すれば,12時38分のバスは楽々間に合う.
 ”ちょっと時間があるな…”
 見晴山荘前のススキが美しい.

<見晴茶屋前のススキ>

▇観音茶屋はお休み
 少々時間があるので観音茶屋でお汁粉でも賞味しようかなと思いながら,12時08分,観音茶屋に到着する.残念なことに今日は観音茶屋はお休みである.
 茶屋のベンチで,SSKさんが,女性と雑談している.SSKさんはどうやら途中から下山されたようである.
 「…先に下山します」
と挨拶して,観音茶屋を通過する.
 丹沢ベース付近を下っているときに,後ろから足音が聞こえてくる.私を追い越す様子もないので,そのまま足音を聞きながら下山し続ける.登山口を通過したところで後ろを振り返るとヤングのYSさんである.今日のYSさんは山の塔経由で下山されたという.凄い速度だ.
 もうすぐバス停大倉というところで,三角髭のTDさんに追いつく.

<無事帰宅>

▇空き空きのバス
 YSさんと一緒に12時30分にバス停大倉に下山する.
 大倉発12時38分のバスに乗車する.乗客は疎ら.一本後のバスに比較するととにかく空いている.同じバスに乗車した登山客は常連のKMさん,YSさん,TDさん他若干名だけ.
 バスは,12時55分,無事渋沢駅に到着する.
 まだ時間が早いので,最近,渋沢駅前にできたコンビニを覗いてみる.ローソンのようである.所狭しと100円の商品が陳列されている.なかなか面白そうなお店である.

▇無事帰宅
 駅前のミスタードーナッツに入って,次のバスで来られる常連の皆様を待っていようかとも思ったが,なるべく早く帰宅したいという気持ちの方が強かったので,そのまま帰宅することにする.
 小田原経由で,14時06分に大船駅に到着する.14時35分頃無事帰宅する.
 ラップタイムは平凡だったが,無事帰宅できたので”良かった,良かった”ということにしておこう.

<ラップタイム>

  6:55   大倉歩き出し
  7:20  観音茶屋
  7:39
  見晴茶屋
  8:12  駒止茶屋
  8:31  
堀山の家(登り返しから堀山の家までSSKさんに同行)
  9:17  花立山荘
  
9:31  金冷シ
  9:48  塔ノ岳着
  9:57     〃 発
10:11     金冷シ(途中,NNさんと立ち話)
10:30
    花立山荘
11:12  堀山の家
11:29  駒止茶屋
11:53  見晴茶屋
12:08  観音茶屋
12:30   大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離        7.0km(片道)

▇累積登攀下降高度
        1,269m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発           6:55
   塔ノ岳着               9:48 
    (所要時間)         2時間53分(2.88h)
  水平歩行速度       7.0km/2.88h=2.43 km/h
  登攀速度         1,269/2.88h=440m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発           9:57  
  大倉着            12
:30
   (所要時間)         2時間23
分(2.38h)
 水平歩行速度         7.0km/2.38h=2.94 km/h
 下降速度          1,269m/2.38
h=533m/h
                                   (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b9489f4c98ea6420ad3bb8fe5ab71cbf
「丹沢の山旅」の次回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/095c5f98b0094fe93fcb33c4a51a13bb

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。