<尊仏山荘のOさんと愛猫ミー君>
残暑厳しいがネコに出会えた丹沢:塔ノ岳(今年23回目)
(単独山行)
2010年8月11日(水)
■やっと塔ノ岳へ行くぞ
久々の塔ノ岳詣でである.先週は,余りの猛暑だったので,熱射病を警戒して,低山歩きは敬遠していた.さすがの猛暑も,今週になってから,いくらか治まりはじめている.それでは塔ノ岳詣でを再開しようかと思っていた矢先,今度は台風4号が九州北方から日本海へ抜けるコースを辿っている.その影響か,各地に局地的な豪雨をもたらしていて,どうも山歩きができる状態ではない.そして,今日,漸く丹沢塔ノ岳往復を再開することができた.
8月も中旬になると,夜が明けるのが随分と遅くなっている.一時よりも夜明けが1時間近く遅くなったような気がする.それで,も5時10分に家を出発する頃には,すっかり夜も明けている.少々湿っぽいが,この時期にしては,まあ,まあ,涼しい微風が吹いている.
例によって,東海道本線小田原経由で,小田急線渋沢へ出る.そして,大倉行の1番バスに乗車する.ところがどういう訳か,ご常連は韋駄天のTさんだけ.後数名の乗客は,一見(イチゲン)の登山客ばかり.バスは何時になく空いている.
バスが大倉に到着すると,韋駄天のTさんは,サッサと歩き出す.私は例によって韋駄天のTさんが出発してから5~6分後に歩き出す.
■気温を測りながら・・
妙な話だが,私は平素腕時計をせずに過ごしている.ところが,登山をするときは,カシオ製の登山用腕時計を左腕に付けるが,どうも重くて気になる.特に今日のような残暑の中の登山では,さらに気になる.そこで,デジカメを落とさないように取り付けた紐に,インクノットの輪を作って,その輪の中に腕時計のベルトを差し込んでぶら下げる.
インクノットは登山でよく使うロープ結びの一つである.ここで説明している余裕はないが,知っていると大変便利な結び方である.
これで,左手が解放され気分的に楽になる.それに時計が身体から離れるので,より気温が正確に計測できるようになる.そこで,今日はときどき気温を計測しながら登ることにする.
とにかく,歩き出してから暫くの間は蒸し暑くて仕方がない.7時04分に大倉を歩き出す.丹沢ベースを通過するときに気温を計測すると,すでに27.6℃に達している.じっとしていても汗ばむ.まして,登り坂では,どんなにユックリ登っても汗が噴き出てくる.仕方がないので,夏場の平常通りの登攀速度で登り続ける.そして,15分に1回程度,ハイドレーションシステムから,1口,2口程度の水を飲む.
雑事場ノ平で尾根道に出ると,ほんの一瞬,涼しい微風が吹いてくる.微風で纏わり付いている汗が吹き飛んでしまうような快感を覚える.
7時44分,見晴茶屋を通過する.気温は23.8℃.大倉よりは随分と涼しくなっている.茶屋を過ぎて前方の急坂を見ると3人の先客が止まってしまいそうな速度で喘ぎながら登っている.私も決してはない速度で登っているわけではないが,だんだんと距離が短くなり,一本松付近で追い越させていただく.
8時16分,ようやく駒止茶屋を通過する.大倉を歩き出してから1時間12分経過している.涼しいときに比較すると,10分ほど余計である.でも,まあ,この時期の私には,この程度の速度が最適だろうと思う.
<緑陰の堀山をYさんが下る>
■富士山は雲の中
堀山の尾根を差し掛かると,前方から韋駄天のYさんが,2本ストックを上手に操りながら,勢いよく下っていく.Yさんの走る姿に遭遇すると,ああ,丹沢に来たなという実感がわく.
堀山からの富士山は雲の中.気がつくと私の前後には全く登山者は居ない.
8時34分,無人で静まりかえった堀山の家を通過する.この時点で,前回よりはよほどマシに登山できるなと確信する.ちなみに堀山の家の気温は23.0℃.
■萱場平から金冷シへ
8時54分,萱場平を通過.気温22.0℃.辺りに霧が立ちこめている.
「あと7分坂」を8分掛けて登って,9時17分に花立山荘を通過する.辺りには誰も居ない.鳥の囀りもない.気温22.0℃.
普通なら,花立山荘から8~9分で登れる花立場まで10分掛けてユックリ登る.晴れていれば,この辺りからの眺望は素晴らしい筈だが今日は雲の中.
9時33分に金冷シを通過する.
<今日の萱場平>
■山頂直下で韋駄天のTさんと雑談
塔ノ岳山頂直下の急坂で,下山してくる韋駄天のTさんとすれ違う.すれ違いざまに5分ほど雑談.
「暫く振りでしたね・・」
とTさん.
「はい・・先週は御嶽山へ行っていました.何しろ猛暑なので,熱射病になってもつまらないので,暑い塔ノ岳は遠慮していました・・」
ここから熱射病のことが話題になる.
ご常連のSさんが,塔ノ岳から下山途中,大倉バス停間近で,突然意識を失い転倒.救急車で病院を廻って結局中央林間付近のT芝病院に入院したと聞かされる.先日,大船でバッタリ出会った坊主頭のS藤さんの話と同じである.
どうやら,Sさんは,平素登山中に水分の補給は全くしなかったようである.
ここからは,素人判断で何ともいえないが,多分,多分ですよ,水分の補給が少ないまま炎暑の中を登山したので,血液の粘度が上がり,脳梗塞になったのではないか・・・
この推測が当たっているかいないかはともかく,こまめに水分を補給しなければ・・
別れ際に,
「お互いに80~85歳ぐらいまでは,健康に山歩きを楽しむように致しましょう」
でお別れする.
■塔ノ岳山頂
9時50分,塔ノ岳山頂に到着する.かなり濃い霧が掛かっている.下界から見たら,塔ノ岳山頂は,多分,分厚い雲の中なのだろう.心地よい冷風が吹いている.山頂には誰も居ない.気温は+18.7℃.
今日の山頂の眺望は全くないが,それでも儀式として数枚の写真をデジカメに収める.
今日の大倉からの所要時間は,2時間46分.決して速くはないが,この炎暑の中,まあこの辺りが今の私には“ちょうどっこ”ということだろう.
韋駄天のTさんではないが,楽しみながらの塔ノ岳登山を,末永く続けたいものである.
■尊仏山荘
10時少し前に尊仏山荘に入る.先客は誰も居ない.今日の小屋番は,ネコの忠実な僕(しもべ)のOさん.300円也のお茶を啜りながら,暫くの間,2人で四方山話に花を咲かせる.
「・・先週はヤケに暑かったので,塔ノ岳は敬遠しました.少し高いところ,御嶽山に行ってきましたよ.御嶽山で会った方から『塔ノ岳のネコは温和しくて良いネコだ』という話を聞かされましたよ・・」
「へ~ェ・・・そうでしたか」
と言いながら,Oさんが,
「ミーや・・出ておいで・・オーィ,ミーや・・」
とネコを呼ぶ.ところが,ミー君がなかなか現れない.
「一体何処へ行ったんだろう・・」
と言いながら,近くにあったビニール袋を両手で揉んで「ガサガサ」と音を立てる. すると,小屋の奥から,眠そうな顔をしたミー君がのっそりと現れる.
「何だ,お前,そんなところに居たんか・・」
と言いながら,ネコの首筋を掴んで吊り上げる.
Oさんを100%信頼しているミー君は,Oさんのなすがままにジッとしている.それがまた可愛い.ここで,雑談を一時中断して,Oさんとミー君の写真を撮る.
Oさんも,仲間と一緒に,来週,私たちが歩いたのと同じコースを歩くという.御嶽山の最新の情報をOさんにお話しする.
■緑陰と蚊の下山道
10時19分に尊仏山荘から下山を開始する.山頂には,相変わらず濃い霧が掛かっている.時々登ってくる登山者とすれ違いながら,涼しい登山道を下り続ける.今日は何時も出会う顔見知りのご常連とも全く会わないまま下り続ける.
大倉発12時52分のバスに乗るつもりである.時間はたっぷりある.尾根道を楽しみながら下山するつもりである.
花立山荘を過ぎると,だんだんに蒸し暑くなってくる.
「あと7分坂」付近の道端で,綺麗なホタルブクロの花一輪を見つける.ここで暫くストップ.デジカメに収める.
堀山の尾根は,登山道の両側の樹木が濃い緑のトンネルを作っている.
「ああ・・良いな.素晴らしい散策道だ・・」
私は深呼吸をしながら,ユックリと歩いて,森林浴を楽しむ.
でも,駒止茶屋を過ぎると,標高が下がるにつれて,だんだんと蒸し暑くなる.雑事場ノ平を過ぎると,いきなりムッとした空気が身体に纏わり付くようになる.そして,私の廻りを飛び回る蚊の羽音がやたらに聞こえるようになる.実は防虫薬を持参しているが,わざわざ顔や手足に塗りたくるのも面倒なので,そのまま下り続ける.案の定,首筋を2カ所ほど刺されてしまう.
12時47分,予定通りの時間に大倉尾根に到着する.気温27.0℃.湿度が高いので蒸し暑い.
■大賑わいの家に帰宅
14時45分,鎌倉の我が家に戻る.
家の中が賑やかである.孫4名を含む長女,次女の家族が我が家を訪れている.そういえば,孫どもは夏休みである.
家の中は,シッチャカメッチャカになっている.
家で遅めの昼食を摂るつもりでいた私は,孫どもの台風で,昼食を摂るのを忘れた.
次女一家は,亭主が出張とやらで,2~3泊していくようである.
ところで,最近,行方不明の高齢者が沢山居ることが分かって社会問題化しているが,幸いなことに,我が家ではそんな心配はなさそうである.
<ラップタイム>
7:04 大倉歩き出し(27.7℃)
7:27 観音茶屋
7:44 見晴茶屋(23.8℃)
8:16 駒止茶屋
8:34 堀山の家(23.8℃)
9:17 花立山荘(22.0℃)
9:33 金冷シ(21.7℃)
9:50 塔ノ岳山頂 着
======================================
10:19 塔ノ岳山頂 発(+21.7℃)
10:33 金冷シ
10:47 花立山荘(23.8℃)
11:24 堀山の家(23.4℃)
11:42 駒止茶屋(23.6℃)
12:10 見晴茶屋(24.3℃)
12:26 観音茶屋(25.0℃)
12:47 大倉 着(27.0℃)
[山行記録]
■水平距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高度 1269m
■登攀所要時間
大倉 発 7:04
塔ノ岳 着 9:50
(所要時間) 2時間46 分(2.771h)
登攀速度 1269m/2.77h=458.1m/h
■下降所要時間
塔ノ岳 発 10:19
大倉 着 12:28
(所要時間) 2時間28分(2.47h)
下降速度 1269m/2.47h=513.8m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/22c6253d2f6147ee3e36a6a3844ce6d4
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/290d27a28c7e49d60264b031978d91c6
残暑厳しいがネコに出会えた丹沢:塔ノ岳(今年23回目)
(単独山行)
2010年8月11日(水)
■やっと塔ノ岳へ行くぞ
久々の塔ノ岳詣でである.先週は,余りの猛暑だったので,熱射病を警戒して,低山歩きは敬遠していた.さすがの猛暑も,今週になってから,いくらか治まりはじめている.それでは塔ノ岳詣でを再開しようかと思っていた矢先,今度は台風4号が九州北方から日本海へ抜けるコースを辿っている.その影響か,各地に局地的な豪雨をもたらしていて,どうも山歩きができる状態ではない.そして,今日,漸く丹沢塔ノ岳往復を再開することができた.
8月も中旬になると,夜が明けるのが随分と遅くなっている.一時よりも夜明けが1時間近く遅くなったような気がする.それで,も5時10分に家を出発する頃には,すっかり夜も明けている.少々湿っぽいが,この時期にしては,まあ,まあ,涼しい微風が吹いている.
例によって,東海道本線小田原経由で,小田急線渋沢へ出る.そして,大倉行の1番バスに乗車する.ところがどういう訳か,ご常連は韋駄天のTさんだけ.後数名の乗客は,一見(イチゲン)の登山客ばかり.バスは何時になく空いている.
バスが大倉に到着すると,韋駄天のTさんは,サッサと歩き出す.私は例によって韋駄天のTさんが出発してから5~6分後に歩き出す.
■気温を測りながら・・
妙な話だが,私は平素腕時計をせずに過ごしている.ところが,登山をするときは,カシオ製の登山用腕時計を左腕に付けるが,どうも重くて気になる.特に今日のような残暑の中の登山では,さらに気になる.そこで,デジカメを落とさないように取り付けた紐に,インクノットの輪を作って,その輪の中に腕時計のベルトを差し込んでぶら下げる.
インクノットは登山でよく使うロープ結びの一つである.ここで説明している余裕はないが,知っていると大変便利な結び方である.
これで,左手が解放され気分的に楽になる.それに時計が身体から離れるので,より気温が正確に計測できるようになる.そこで,今日はときどき気温を計測しながら登ることにする.
とにかく,歩き出してから暫くの間は蒸し暑くて仕方がない.7時04分に大倉を歩き出す.丹沢ベースを通過するときに気温を計測すると,すでに27.6℃に達している.じっとしていても汗ばむ.まして,登り坂では,どんなにユックリ登っても汗が噴き出てくる.仕方がないので,夏場の平常通りの登攀速度で登り続ける.そして,15分に1回程度,ハイドレーションシステムから,1口,2口程度の水を飲む.
雑事場ノ平で尾根道に出ると,ほんの一瞬,涼しい微風が吹いてくる.微風で纏わり付いている汗が吹き飛んでしまうような快感を覚える.
7時44分,見晴茶屋を通過する.気温は23.8℃.大倉よりは随分と涼しくなっている.茶屋を過ぎて前方の急坂を見ると3人の先客が止まってしまいそうな速度で喘ぎながら登っている.私も決してはない速度で登っているわけではないが,だんだんと距離が短くなり,一本松付近で追い越させていただく.
8時16分,ようやく駒止茶屋を通過する.大倉を歩き出してから1時間12分経過している.涼しいときに比較すると,10分ほど余計である.でも,まあ,この時期の私には,この程度の速度が最適だろうと思う.
<緑陰の堀山をYさんが下る>
■富士山は雲の中
堀山の尾根を差し掛かると,前方から韋駄天のYさんが,2本ストックを上手に操りながら,勢いよく下っていく.Yさんの走る姿に遭遇すると,ああ,丹沢に来たなという実感がわく.
堀山からの富士山は雲の中.気がつくと私の前後には全く登山者は居ない.
8時34分,無人で静まりかえった堀山の家を通過する.この時点で,前回よりはよほどマシに登山できるなと確信する.ちなみに堀山の家の気温は23.0℃.
■萱場平から金冷シへ
8時54分,萱場平を通過.気温22.0℃.辺りに霧が立ちこめている.
「あと7分坂」を8分掛けて登って,9時17分に花立山荘を通過する.辺りには誰も居ない.鳥の囀りもない.気温22.0℃.
普通なら,花立山荘から8~9分で登れる花立場まで10分掛けてユックリ登る.晴れていれば,この辺りからの眺望は素晴らしい筈だが今日は雲の中.
9時33分に金冷シを通過する.
<今日の萱場平>
■山頂直下で韋駄天のTさんと雑談
塔ノ岳山頂直下の急坂で,下山してくる韋駄天のTさんとすれ違う.すれ違いざまに5分ほど雑談.
「暫く振りでしたね・・」
とTさん.
「はい・・先週は御嶽山へ行っていました.何しろ猛暑なので,熱射病になってもつまらないので,暑い塔ノ岳は遠慮していました・・」
ここから熱射病のことが話題になる.
ご常連のSさんが,塔ノ岳から下山途中,大倉バス停間近で,突然意識を失い転倒.救急車で病院を廻って結局中央林間付近のT芝病院に入院したと聞かされる.先日,大船でバッタリ出会った坊主頭のS藤さんの話と同じである.
どうやら,Sさんは,平素登山中に水分の補給は全くしなかったようである.
ここからは,素人判断で何ともいえないが,多分,多分ですよ,水分の補給が少ないまま炎暑の中を登山したので,血液の粘度が上がり,脳梗塞になったのではないか・・・
この推測が当たっているかいないかはともかく,こまめに水分を補給しなければ・・
別れ際に,
「お互いに80~85歳ぐらいまでは,健康に山歩きを楽しむように致しましょう」
でお別れする.
■塔ノ岳山頂
9時50分,塔ノ岳山頂に到着する.かなり濃い霧が掛かっている.下界から見たら,塔ノ岳山頂は,多分,分厚い雲の中なのだろう.心地よい冷風が吹いている.山頂には誰も居ない.気温は+18.7℃.
今日の山頂の眺望は全くないが,それでも儀式として数枚の写真をデジカメに収める.
今日の大倉からの所要時間は,2時間46分.決して速くはないが,この炎暑の中,まあこの辺りが今の私には“ちょうどっこ”ということだろう.
韋駄天のTさんではないが,楽しみながらの塔ノ岳登山を,末永く続けたいものである.
■尊仏山荘
10時少し前に尊仏山荘に入る.先客は誰も居ない.今日の小屋番は,ネコの忠実な僕(しもべ)のOさん.300円也のお茶を啜りながら,暫くの間,2人で四方山話に花を咲かせる.
「・・先週はヤケに暑かったので,塔ノ岳は敬遠しました.少し高いところ,御嶽山に行ってきましたよ.御嶽山で会った方から『塔ノ岳のネコは温和しくて良いネコだ』という話を聞かされましたよ・・」
「へ~ェ・・・そうでしたか」
と言いながら,Oさんが,
「ミーや・・出ておいで・・オーィ,ミーや・・」
とネコを呼ぶ.ところが,ミー君がなかなか現れない.
「一体何処へ行ったんだろう・・」
と言いながら,近くにあったビニール袋を両手で揉んで「ガサガサ」と音を立てる. すると,小屋の奥から,眠そうな顔をしたミー君がのっそりと現れる.
「何だ,お前,そんなところに居たんか・・」
と言いながら,ネコの首筋を掴んで吊り上げる.
Oさんを100%信頼しているミー君は,Oさんのなすがままにジッとしている.それがまた可愛い.ここで,雑談を一時中断して,Oさんとミー君の写真を撮る.
Oさんも,仲間と一緒に,来週,私たちが歩いたのと同じコースを歩くという.御嶽山の最新の情報をOさんにお話しする.
■緑陰と蚊の下山道
10時19分に尊仏山荘から下山を開始する.山頂には,相変わらず濃い霧が掛かっている.時々登ってくる登山者とすれ違いながら,涼しい登山道を下り続ける.今日は何時も出会う顔見知りのご常連とも全く会わないまま下り続ける.
大倉発12時52分のバスに乗るつもりである.時間はたっぷりある.尾根道を楽しみながら下山するつもりである.
花立山荘を過ぎると,だんだんに蒸し暑くなってくる.
「あと7分坂」付近の道端で,綺麗なホタルブクロの花一輪を見つける.ここで暫くストップ.デジカメに収める.
堀山の尾根は,登山道の両側の樹木が濃い緑のトンネルを作っている.
「ああ・・良いな.素晴らしい散策道だ・・」
私は深呼吸をしながら,ユックリと歩いて,森林浴を楽しむ.
でも,駒止茶屋を過ぎると,標高が下がるにつれて,だんだんと蒸し暑くなる.雑事場ノ平を過ぎると,いきなりムッとした空気が身体に纏わり付くようになる.そして,私の廻りを飛び回る蚊の羽音がやたらに聞こえるようになる.実は防虫薬を持参しているが,わざわざ顔や手足に塗りたくるのも面倒なので,そのまま下り続ける.案の定,首筋を2カ所ほど刺されてしまう.
12時47分,予定通りの時間に大倉尾根に到着する.気温27.0℃.湿度が高いので蒸し暑い.
■大賑わいの家に帰宅
14時45分,鎌倉の我が家に戻る.
家の中が賑やかである.孫4名を含む長女,次女の家族が我が家を訪れている.そういえば,孫どもは夏休みである.
家の中は,シッチャカメッチャカになっている.
家で遅めの昼食を摂るつもりでいた私は,孫どもの台風で,昼食を摂るのを忘れた.
次女一家は,亭主が出張とやらで,2~3泊していくようである.
ところで,最近,行方不明の高齢者が沢山居ることが分かって社会問題化しているが,幸いなことに,我が家ではそんな心配はなさそうである.
<ラップタイム>
7:04 大倉歩き出し(27.7℃)
7:27 観音茶屋
7:44 見晴茶屋(23.8℃)
8:16 駒止茶屋
8:34 堀山の家(23.8℃)
9:17 花立山荘(22.0℃)
9:33 金冷シ(21.7℃)
9:50 塔ノ岳山頂 着
======================================
10:19 塔ノ岳山頂 発(+21.7℃)
10:33 金冷シ
10:47 花立山荘(23.8℃)
11:24 堀山の家(23.4℃)
11:42 駒止茶屋(23.6℃)
12:10 見晴茶屋(24.3℃)
12:26 観音茶屋(25.0℃)
12:47 大倉 着(27.0℃)
[山行記録]
■水平距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高度 1269m
■登攀所要時間
大倉 発 7:04
塔ノ岳 着 9:50
(所要時間) 2時間46 分(2.771h)
登攀速度 1269m/2.77h=458.1m/h
■下降所要時間
塔ノ岳 発 10:19
大倉 着 12:28
(所要時間) 2時間28分(2.47h)
下降速度 1269m/2.47h=513.8m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/22c6253d2f6147ee3e36a6a3844ce6d4
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