中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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浅間連峰周遊;第2日目(1):浅間山登頂(火山館へ)

2013年10月17日 05時41分44秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                                 <牙山の紅葉>

    浅間連峰周遊;第2日目(1):浅間山登頂(火山館へ)
            (丹沢塔ノ岳常連)
        2013年10月8日(火)~10日(木)

第2日目;2013年10月9日(水) 曇・強風

<ルート地図>

■浅間山概念図


■ルート地図

※地図の正確さは全く保証しません

<浅間山荘前から登山開始>

■タクシーで
 昨夜は小諸グランドキャッスルホテルに宿泊した.自分の寝具で寝たわけではないので,少々違和感があったが,まあ,まあ,良く眠れた.4時頃,自然に目が覚める.まだ,外は真っ暗である.部屋の中で,ユックリとストレッチを済ませる.
 5時20分頃,ホテルをチェックアウトする.
 5時25分頃,タクシーが到着する.1台に5人の相乗りである.少々きついがやむを得ない.予定より5分早くホテル前を発車する.
 タクシーは,6時00分,浅間山荘に到着する.
 私たちは,6時06分,浅間山荘前から歩き出す.

<浅間山荘前から歩き出し>

浅間山の現況
 浅間山荘の掲示板によると.現在の噴火警戒レベルは「1」である.これならば,浅間山(前掛山)山頂まで登頂可能である.台風24号が通過中だがどうやら雨は降らないようなので,風さえ強くなければ山頂まで登れるはずである…実際には同行者の歩行速度にもよるが,多分,全員が山頂まで登れる可能性は低いと,私は思っている.したがって,今回は浅間山荘から山頂までピストンして,タクシーで浅間山荘から車坂峠に廻る積もりで,タクシーの運転手から連絡用の名刺を頂戴している.


<浅間山荘から不動ノ滝へ>

美しい森の中を一の鳥居へ
 浅間山荘から暫くの間は,美しい諸の中の散策路が続く.この辺りの紅葉が見頃になるのは,まだ先のようである.とはいえ森の中を散策するのはとても気分がよい.一同,正にルンルン気分で,緩やかな勾配の坂道を登り続ける.蛇骨川の右岸を暫く登ってから,橋を渡り左岸沿いの道を登り続ける.
 6時45分,一の鳥居を通過する.一の鳥居から少し登った所で,木橋を渡って蛇骨川の右岸沿いの道を登り続ける.
 
<森の中の散策路>                              <一の鳥居>

水場から不動ノ滝へ
 一の鳥居を過ぎる辺りから,次第に山道らしくなる.
 やがて,蛇骨川右岸の急斜面沿いのトラバース道になり,上り勾配も急になる.
 7時01分,水場に到着する.小さな谷沿いに流下する水が樋から流れ出している.ここで,5分ほど.最初の休憩を取る.
 休憩後,再び歩き出す.急な上り階段を登ると,進行方向右手の木の間から滝が見え始める.
 7時07分,不動ノ滝に到着する.ここで暫時写真タイムを取る.
 今日の滝水は,どういう訳か,何時もより澄んでいる.平素,この滝は水に溶け出した硫化鉄のために赤茶けた色をしているのに,今日はどうしたんだろう.ちょっと気になる.
 
<水場>                                               <不動ノ滝>

<長坂を登る>

■ジグザグの急登
 不動ノ滝を過ぎると,いきなりジグザグの急な登り坂になる.長坂と呼ばれる難所である.
 急坂になると,どうしても足の遅い人と速い人との差が出るので,グループの列がばらけてしまう.ときどきばらけを調整しながら,極々ユックリとしたペースで登り続ける.
 7時16分,二の鳥居に到着する.ここで2度目の休憩を取る.幾分標高が高くなったためか,周囲の木々が幾分紅葉しているようである.

<二の鳥居>

剣ヶ峰山裾の紅葉
 数分の休憩の後,二の鳥居から歩き出す,まだ急坂は連続するが,この辺りから勾配は幾分緩くなる.
 標高が高まるにつれて,進行方向右手(東側)にある剣ヶ峰の裾野が,木々の間から見通せるようになる.
 剣ヶ峰の山裾が,見事に紅葉しているようである.

<剣ヶ峰山裾の紅葉>

火山館まであと少し
 7時47分,「浅間山荘へ3.0km 火山館へ1.0km」と書いてある標識を通過する.火山館前あとひと息だ.

<火山館へ1.0kmの標識を通過>

<カモシカ平へ>

■紅葉が見事な谷間
 標識を過ぎると,上りの勾配が随分と緩やかになり,やがて樹林帯から抜け出て硫黄臭が漂うようになる.視界も随分と開けてくる.
 7時55分,今登ってきた道を振り返ると,そろそろ紅葉の見頃が近い谷間が広がっている.
 “随分と高い所まで登ったな…”
という印象を受ける.

<紅葉が美しい谷間を見下ろす>

■こんなところに石塔
 7時56分,進行方向左手の大きな岩の上に立派が石塔が立っている場所を通過する.
 この石塔を見る度に,
 “この石塔は,一体,何なんだろう…”
と気になっているが,結局はこれまで一度も調べたことはない.
 石塔には何か文字が掘られているが,風化していて良く読めない…が,まあ,いいや,ということで,今回も石塔の文字を読もうともせずに通過してしまう.多分,浅間山信仰に関連する者だとは思うのだが…

<石塔>

前方に牙山
 8時頃,右手前方に,牙山の断崖が見え始める.手前の木が見事に紅葉しているので,色のコントラストが実に見事である.

<紅葉した木の間から牙山の断崖が見える>

カモシカ平に到着
 8時03分,カモシカ平に到着する.
 「この辺りから先で,カモシカに出会うことが多いですよ.辺りを注意してみていると,カモシカを見つけるかもしれませんよ…」
と皆さんに話す.
 事実,私もこの辺りで何回もカモシカを見掛けたことがある.


<カモシカ平に到着>

<カモシカに遭遇>

硫黄の臭い
 緩やかな登り坂を登り切ると,ガレた谷筋に出る.周囲には強い硫黄臭が漂い始める.前方には,火山独特の風景が広がる.
 これまでの長い登り坂が終わって,開放感のあろ谷間にはいる.

<硫黄臭が漂う谷筋を行く>

美しい谷間を眺める
 この谷間は蛇骨川の源流近くである.硫黄臭が漂っている.源流点を越えたところで振り返ると,これまで登ってきた谷間が目の前に広がっている.
 この辺りの標高は1900メートルを越えているので,谷筋の木々紅葉はかなり進んでいて,素晴らしい風景となって,私たちを楽しませてくれる.ここでも,立ち止まって数枚の写真を撮る.

<紅葉の谷間>

■大きいカモシカに会う
 8時17分,ついに野生のカモシカに出会う.
 足許の谷の反対側の斜面で,大きなカモシカが1頭,草を食(は)んでいる.
 私たちが立ち止まって,このカモシカ見物である.カモシカも私たちの存在にはとっくに気付いているようだが,ほとんど私たちには関心を示さないようである.私たちを無視したまま,食事に夢中である.私たちはカモシカを見つけて喜んでいるのに,当のカモシカは,
 “また,ウルセェ,人間がぞろぞろ来やがった…チッとは静かにしなさいよ…”
とでも言いたげである.
 それにしても,このカモシカ,随分と太っている.多分,もうすぐやってくる冬に備えて食いだめをしているんだろうと想像する.

<大きなカモシカ>

<火山館>

■火山館に到着
 カモシカに遭遇した直ぐ上のところで,水のない谷を横切って,谷の左岸に渡る.そこから急な登り坂をほんの少し登って,8時24分に火山館に到着する.
 浅間山荘を出発したのが6時06分だったので,浅間山荘から火山館まで2時間18分掛かったことになる.
 これまでの経験で,浅間山荘から火山館までの所要時間が,火山館から浅間山(前掛山)山頂までの所要時間とほぼ同じなので,仮に火山館を9時に出発しても11時30分には山頂に到着できるなと見当を付ける.

<火山館>

火山館で一休み
 火山館に入る.
 館長のKDさんが,何時もと同じ場所に座っている.久々の再開である.
 「こんにちは…(小諸の)弟に『一緒に登らないか』と誘ったんだけど,都合が付かないというんで,私だけ登ってきました,今回は丹沢の常連さんと一緒ですよ…3年前に一緒に登った人も2人居ますよ」
と挨拶する.
 私は,この火山館を中心に浅間山登山道などの保全活動をしている某クラブのメンバーでもある.ただ,私は会費支払うだけで,平素の活動はサボりっぱなしの不良会員である.でも,会費だけは支払わなければいけないので,ここに立ち寄ったついでに,今年度の会費を支払う.
 「ところで今日の浅間山の様子はどんなですか…」
とKDさんに伺う.
 「紅葉の見頃は来週ぐらいですよ…今日は台風の影響で,風が強いですよ」
 「そうですか…,まあ,安全を確かめながら登ります.ダメなら下山します.今日は,草すべりを抜けて,トーミノ頭から中通りを降りて,車坂峠に抜ける予定です」
 「無理をしないで気を付けて行ってらっしゃい…」
 「草すべりから登るのが困難なようでしたら,浅間山荘に下って,タクシー相乗りで高峰高原ホテルまで行くことにします…」
 …と言うことで,火山館の管理人に今後の計画を伝えておく.
 火山館での休憩を終えて,8時47分,火山館を出発する.
                                (つづく)

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