中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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冬の鎌倉:山ノ内・天園・源氏山を一筆書きで一回り

2013年01月30日 19時08分01秒 | 鎌倉あれこれ

                                                     <北鎌倉女子学園グラウンドから富士山を望む> 

        冬の鎌倉:山ノ内・天園・源氏山を一筆書きで一回り
                     (単独ハイキング)
              2013年1月29日(火) 晴

<ハイキング地図>



<山ノ内から北鎌倉へ>

■鎌倉中央公園から台峯へ
 本当は,今日一日ぐらいは終日家に籠もって絵を画こうかと思っていた.でも,今日は余りに天気が良すぎる.とても,とても,こんな良い天気のときに家に籠もっているなど,私には無理なことである.
 “ええ~ぃ・・・絵は後回しだ! 軽く源氏山でも一回りしてこようかな・・・”
ということで,10時頃,家を出発する.そして,一旦,歩き出しの起点にしているバス停鎌倉中央公園入口に立ち寄る.そして,ここを起点にして,今日のハイキングを始めることにする.
 歩き出してみると,実に爽やかで気分が良い.まずは,山の上ロータリーから梶原の住宅地を抜けて,日当公園を目指す.
 途中から
左折して山ノ内配水池の裏道に入る.
 このとき,もう,源氏山へでも行こうかと思っていたことを,すっかり忘れている.私は知らず知らずのうちに,天園ハイキングコースを一回りするつもりになっている.
 山ノ内から台峯緑地に向かう.そして,台峯の展望台に立ち寄って,北鎌倉から六国見山辺りの風景を堪能する.

<台峯の展望広場から六国見山を望む>

■富士山と丹沢がクッキリ
 続いて北鎌倉女子学園グラウンドに到着する.
 ここからの富士山と丹沢の山々の展望は実に素晴らしい.鎌倉の隠れた展望絶佳の場所でもある.
 暫くの間,富士山と丹沢山の展望を楽しむ.

<北鎌倉女子学園グラウンドからの眺望>

■北鎌倉コンビニに立ち寄る
 北鎌倉女子学園前を通過して住宅地の中の路地に入る.
 10時40分,北鎌倉の某コンビニに立ち寄る.ここのご主人とは以前から懇意にさせていただいているが,ご病気のため,ここ数年,お店には顔を出されていない.奥さんが店番をしている.
 私は昼食用のオニギリとパンを1個ずつ持ってカウンターで料金を支払う.
 「今日も山ですか・・?」
とカウンターの奥さんが,私に話しかける.
 私はご主人の様子を伺いたかったが,何となく聞きそびれる.
 10分ほどで,コンビニでの買い物を済ませ,そのまま北鎌倉駅に向かう.
 今はオフシーズンなのだろうか,それとも今日が平日のためか,北鎌倉駅周辺は観光客が意外に少なくて,閑散としている.

<北鎌倉から勝上献へ>

■明月谷からハイキングコースに入る
 北鎌倉駅から裏道を通って,名月院前を通過する.
 名月院前は何回となく通過しているが,ここ数年,全く中に入ったことがない,今日は,1人散策の気楽さから,久々に明月院をお参りしようかとも思ったが,結局,“やめておこう”になる.
 11時08分,明月谷登山口からハイキングコースに入る.
 
<名月院前を通過>                          <明月谷登山口>

■六国見山が良く見える
 登山口から,ジメジメとした樹林帯を登りきると,明月院の裏山山頂に到着する.ここから長い石段を下ると今泉台登山口に合流する.
 ここからやや急傾斜の階段道になる.この階段道を中腹まで登ると,進行方向左手に.六国見山が見え始める.双耳峰の山である.

<六国見山>

■勝上献展望台
 11時30分,勝上献展望台に到着する(「献」の正字は「山」冠に「献」).
 ここで5分ほど展望休憩を取る.
 右手に少し霞んだ富士山が見えている.その手前に藤沢の市街地が広がっている.今日はなかなかの上天気なので,実に気分がよい.
 建長寺から数名の観光客が長い階段を登って,展望台に到着する.そして,富士山を見て感激している.展望台は途端に賑やかになる.この人達は再び階段を下って建長寺へ戻るようである.

<勝上献展望台からの眺望>

<天園ハイキングコース>

■十王岩
 勝上献からは,天園ハイキングコースに沿って歩く.鎌倉では有名なハイキングコースで,鎌倉アルプスとも呼ばれている.
 勝上献から尾根道を歩き出して,10分ほどで十王岩に到着する.ここからの展望は「かながわ景勝50選」にも選ばれている.でも,今回は十王岩の写真だけを撮って,展望は眺めずに通過する.

<十王岩>

■鷲峰山の薬師如来像
 時々ハイカーとすれ違いながら歩き続ける.私が特に速歩で歩いているわけではないが,時々,ハイカーを追い越す.
 11時44分,四国大窪寺薬師如来像の前を通過する.
 その後,岩に刻まれた数段の階段を降りて,少し急な下り坂を進み,百八ヤグラ前の十字路を直進する.

<鷲峰山の薬師如来>

■大平山岩塊
 尾根道を辿って,12時02分,大平山岩塊に到着する.
 ここからの眺望は,相変わらず素晴らしい.正面に三浦三山,大楠山,二子山,阿部倉山が連なっているのが見える.
 岩塊下の広場では,どこかのツアー客らしい集団が休憩を取っている.

<大平山岩塊からの眺望>

<天園の峠の茶屋>

■峠の茶屋で昼食
 大平山岩塊下の広場を抜けて,12時10分に天園の峠の茶屋に到着する.
 この頃は塔ノ岳に足繁く通っているので,こちらは随分長いご無沙汰になってしまった.まずは,お店の方にご挨拶.余りに長く顔を出さないと,死んでしまったのかと勘違いされそうである.
 例によって,ご常連のEさんが陣取っておられる.
 私もEさんの隣のテーブルに座って,雑談をしながら,昼食を摂る.
 その内に,お馴染みのワンちゃんも,座に加わる.相変わらず愛嬌のある可愛いワンちゃんである.
 
<峠の茶屋><お馴染みのワンちゃん>

■山仲間が急病
 雑談をしている内に,私が山でお世話になった方が,先日の月曜日に,江の島へ向かう途中で急病になり,救急車で湘南鎌倉病院に運ばれたと聞かされる.
 ”ついこの間,年賀状を頂戴したばかりなのに・・・”
 彼は私より4才ほど年下の筈である.幸いなことに致命的な病気ではなかったようなので,少しは安心する.
 昼食を終えた私は,12時35分,峠に茶屋を出発する.

<瑞泉寺登山口へ>

■天園からの眺望
 まずは,近くの天園の岩塊からの眺望を楽しむ.
 ここから眺めると,鎌倉は,まるで山ばかりの街のような印象を受ける.
 遙か向こうに裏大仏ハイキングコースの山並みが見えている.私の家はその山並みの向こう側にある.今朝,自宅を出発して,ここまで歩いてきたのだから,見た目には随分と遠くから来たような感じを受ける.
 岩塊の上に立っていると,絶えずハイカーが登ってくる.何時までも同じ場所を独占しているわけにはいかないので,すぐに場所を譲る.
 “さて,何処を通って下山しようか・・”
 私は少々迷うが,今日はオーソドックスに瑞泉寺経由で下山することに決める.

<天園岩塊からの眺望>

■貝吹地蔵
 私は瑞泉寺登山口に向かって,ノンビリと歩き続ける.途中で2~3組のハイカーを追い抜いて,12時50分,貝吹地蔵に到着する.
 普段,貝吹地蔵はほとんどお参りもせずに通過しているので,今日はちょっと時間を取って拝ませて貰う.
 貝吹地蔵から下る従来の道が閉鎖され,谷沿いに新しい道を通るようになっている.今までの道は凝灰岩の露岩に階段が刻まれていたが,この道よりも,より安全な道を通るように変更されたらしい.

<貝吹地蔵>

■衣張山を望む
 貝吹地蔵から順路に沿って歩き続ける.
 途中,北条首やぐら分岐,偏界一覧亭脇を通過して,13時04分,明王院分岐に到着する.目の前に衣張山が見えている.暫くの間,立ち止まって眺望を楽しむる.
 “久々に明王院を廻ってから,鎌倉駅まで戻ろうかな・・”
と迷うが,どうせなら,今日,歩き出しの鎌倉中央公園まで歩いてしまおうと決める.

<明王院分岐から衣張山を望む>

■瑞泉寺登山口
 明王院分岐から瑞泉寺登山口へ向かう.途中から滑りやすい下り坂になる.ここで数名の中年女性が,下り坂が怖いのか,降りられなくて手こずっている.申し訳ないがお手伝いするわけにも行かないので,先に行かせてもらう.
 13時07分,無事,瑞泉寺登山口に下山する.

<瑞泉寺登山口>

<永福寺跡から鶴岡八幡宮へ>

■永福寺跡
 瑞泉寺から先は,完全な街歩きになる.
 13時15分,永福寺跡を通過する.どうやら,永福寺跡の整備工事が進んでいるようである.

<永福寺跡>

■鶴岡八幡宮
 永福寺跡から大塔宮を経由して,13時37分に鶴岡八幡宮に到着する.
 舞殿の増築工事が完成したようである.
 相変わらず観光客で賑わってはいるが.何時もに比較すると観光客の数が少ないように思える.
 境内の休憩所に立ち寄って,5分ほど休憩を取る.

<鶴岡八幡宮>

<源氏山公園へ向かう>

■刃稲荷
 13時46分,鶴岡八幡宮の境内から若宮大路に出る.
 若宮大路の途中から右折して,コアンドル前の小町通りを横断,真っ直ぐに寿福寺方面に向かう.横須賀線踏切に至る道路の両側には何軒かの飲食店が新しく開店している.どうやら,この辺りは飲食店が並ぶ通りになりそうである.
 横須賀線の踏切を渡って,14時03分に刃稲荷前を通過する.この辺りは刀工正宗の住居跡だと言われている.

<刃稲荷>

■太田道灌供養塔
 寿福寺脇から山道に入り,源氏山公園に向かう.
 途中,14時13分,太田道灌供養塔前を通過する.供養塔の前には花が供えられてる.
 この供養塔と道路を挟んで反対側に英勝寺の墓地がある.バラ線柵越えに墓地を覗き込むと,竹藪の中に「了得院殿」という刻字のある石塔が見え隠れする.
 ”了得院殿ってどなただろう・・?”
 以前から不思議に思っているが,インターネットなどで調べても,はっきりしたことは分からない.
 
<太田道灌供養塔>                           <茂みの中の了得院殿>

■源頼朝像
 英勝寺墓地沿いに源氏山公園に入る.もう時間が遅いのか,観光客の姿は殆どない.
 14時18分,源頼朝像に到着する.
 広場のベンチに腰を下ろして,一寸ばかり休憩を取る.春を思わせる日射しが実に心地良い.このままベンチで昼寝をしたいなと思うほどである.この辺りは観光客の姿も疎らである.

<源頼朝像>

<梶原から鎌倉中央公園へ>

■一筆書きに拘る
 さて,ここまで適当なルートで歩いてきたが,
 “折角だから,歩いた跡が完全な一筆書きになるようにしよう・・・”
と思う.
 そこで,源氏山公園から,わざわざ梶原方面に下山する.そして,バス停源氏山公園入口から,再び梶原の住宅街の坂道を登って,山の上ロータリーへ向かう.さらに,回り道にはなるが,往路では通らなかった道を選んで,15時05分,バス停鎌倉中央公園入口に戻る.
 今回の成り行き任せの散策は,結局,水平歩行距離13.6キロメートル,累積登攀下降高度499メートルの一寸した低山登りと同程度のものになった.

■市からのアンケート調査表
 鎌倉市からアンケート調査表が届いている.市内在住の65才以上の高齢者を対象に進めているアンケートらしい.中を見ると,
  *バスや電車で一人で外出していますか
  *日用品の買い物をしていますか
  *預貯金の出し入れをしていますか
  *階段を手すりや壁につたわらずに昇っていますか
  *15分位続けて歩けますか
  *転倒に対する不安は大きいですか
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
等々の質問がビッシリと並んでいる.
 この質問表を眺めながら,
 “オレも,元気そうにしているけれども,客観的に見れば,こういうことが問題になる年令になっているんだな・・・”
と思い知らされる.ちょっと暗澹とした気分になる.こんな気分を一掃するために,
 “何はさておいても,まずはコーヒーを一杯賞味しよう・・・”
 私はインスタントコーヒーを賞味しながら,
 “ああそうだ!・・・(今,画いている水彩画の)空の色をもう少しどぎつい色にしようかな・・”
と,散歩とも,アンケートとも,何の脈絡のないことを不意に思い出す.

 <ラップタイム>

10:05  鎌倉中央公園入口歩き出し
10:20  山ノ内配水場
10:37  北鎌倉女子学園正門前
10:42  北鎌倉スリーエフ(10;51まで買い物)
10:55  北鎌倉駅
11;03  明月院
11:08  明月院登山口
11:24  今泉台登山口
11:30  勝上献展望台(11:35まで展望休憩)
11:47  十王岩展望台
12:02  大平山山頂
12:10  峠の茶屋(12:35まで昼食)
13:02  明王院分岐
13:07  瑞泉寺登山口
13:18  大塔宮
13:37  鶴岡八幡宮(13:46まで参拝見学)
14:03  寿福寺
14:18  源頼朝像(14:25まで休憩) 
14:39  源氏山登山口
15:05  鎌倉中央公園入口着

[ハイキング記録]

■水平歩行距離      13.6km

■累積登攀高度      499m

■累積下降高度      499km

■所要時間(休憩時間を含む)
  鎌倉中央公園入口発   10:05
        〃     着   15:05
  (所要時間)      5時間00分(5.00h)
  水平歩行速度    13.6km/5.00h=2.72km/h
                                        (おわり)

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