中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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初冬の鎌倉:名残の紅葉;源氏山公園

2015年12月16日 03時15分39秒 | 鎌倉あれこれ

                                      <常磐緑地遠望>

          初冬の鎌倉:名残の紅葉;源氏山公園
               (単独散策)
          2015年12月14日(月) 曇

<ルート地図>


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■まずは日当公園へ
 別に師走だからという訳ではないが,結構多忙である.
 午前中,沈思黙考しながら某大学研究員の仕事に没頭する.早朝から午前中いっぱい,私は錆び付いた頭を無理矢理回転させて,何とかたたき台のそのまたたたき台みたいな頼りない纏め物を,主査の先生に添付ファイルにしてメールした.
 この内容たるや慚愧に堪えないほど酷いままだが,まあ取りあえずはちょっとばかり肩の荷が降りた.
 家内と二人で,もそもそと昼食を摂る.
 昼食後,家内は近くに住んでいる娘の車に同乗してどこかへ買い出しにいくという.一人家の残った私は,このまま昼寝でもしたいなと思うが,それでは心身ともに奈落の怠惰へまっしぐらだ.昼寝はまずい! 
 ”そうだ!源氏山を一回りしてこよう…”
 そういえば,私は未だ紅葉が見頃の時期に源氏山公園を訪れていない.
 善は急げである.私は,13時48分,自宅近くの鎌倉中央公園清水塚口から歩き出す.今日は,平凡なコースを辿って,源氏山公園から鎌倉駅へ抜けようと思う. 
 山の上ロータリーで左折,まだ紅葉が美しい住宅地内を抜けて,13時57分,日当公園を通過する.
 
<紅葉が綺麗な梶原の住宅地>                    <日当公園の紅葉>

■水仙の向こうに常磐緑地
 14時02分,レストラン「ブランブルグ」付近の三差路を右折して路地に入る.水仙の向こうに常磐緑地が見えている.さらに先へ進むと,梶原の谷を挟んで常磐緑地が良く見える(冒頭の写真).
 14時04分,山ノ内配水池の脇を通過する.
 14時07分,右折して葛原ヶ岡に向かう小径に入る.

<水仙の向こうに常磐緑地>

■葛原岡神社
 14時14分,葛原岡神社に到着する.さすがに,この辺りは観光地である.雨雲が低く垂れ込めている平日にもかかわらず,沢山の人が散策している.外国語を話している人もかなり多いような気がする.
 神社脇のこぼれ日広場の紅葉を眺めてから,源氏山方面に向かう.
 
<葛原岡神社>                              <こぼれ日広場>

■扇谷方面の眺望
 葛原岡神社付近から扇谷方面の谷戸を見下ろす.紅葉した尾根が幾重にも重なって見える.もし天気が良ければ,素晴らしい眺めの筈である.
 ここで数枚の写真を撮ってから,裏大仏ハイキングコース入口付近を目指して歩き続ける.

<葛原岡神社から扇ガ谷方面を望む>

■裏大仏ハイキングコース入口付近
 14時19分,裏大仏ハイキングコースと梶原の谷へ下る分岐に到着する.例年,この辺りの紅葉がとても綺麗なので楽しみにしている.でも,残念ながら今年は見頃の時期を見過ごしてしまった.今は名残の紅葉が少し残っているだけである.
 ここから,梶原に下って家に戻るか,それとも銭洗弁天を経由して鎌倉駅に出るか,あるいは源氏山に登るか,いろいろと迷う…が,結局はとにかく源氏山山頂まで登ってみようと決める.

<裏大仏ハイキングコース付近の紅葉>

■源頼朝像
 14時26分,源頼朝像の前に到着する.付近の木々の大半は既に落葉している.残っている紅葉は,ごくわずかである.
 像の近くのベンチで,数名の家族連れが食事をしている.トンビが1羽,ベンチの上空で旋回している.トンビは明らかに家族連れの食事を狙っているようである.
 私がベンチまで逆戻りして,
 「…トンビが食べ物を狙っていますよ…」
と注意してあげれば一番良いのは分かってはいるが,たとえ20メートルでも戻るのは面倒なので,まあ,いいか,で見過ごす.
 ”こういうところが,オレの悪いところなんだな…”
とは重々分かってはいるが,実行がともなわない.

<源頼朝像>

■源氏山を登る
 源氏山山頂を目指して,トイレの奥にある階段を登る.例年,階段の途中で振り返ると,素晴らしい紅葉を堪能することができる.
 今は,もう,見頃の時期は逸してしまったが,それでもなお,下の写真のように紅葉を楽しむことができる.

<源氏山山頂を目指して>

■源氏山山頂
 階段を登り切って,14時32分,源氏山山頂(標高93メートル)に到着する.
 ちょっと階段を登っただけなのに,ここまで来る観光客はほとんど居ない.山頂は静まり返っている.
 山頂から六国見山が良く見えている.

<源氏山山頂>

■太田道灌の墓
 源氏山山頂からの風景を堪能した後,英勝寺裏から寿福寺に降りる山道を下る.
 途中,バラ銭越しに英勝寺の墓地を覗き込んで,了得院殿の墓を探す.竹藪が繁茂していて,どうしても見当たらない.数年前,この辺りの竹藪が綺麗に刈り込まれたときに,了得院殿の墓を見たが,最近,何回覗いても見当たらない.どこかに移転したのだろうか?
 私が竹藪を覗き込んでいると,上から中年女性が降りてくる.
 「この道,下まで降りられますか…」
と私に聞く.
 私は.暫くの間,竹藪を覗き込んでいたが,ついに諦める.そして,14時43分,太田道灌の墓を通過する.

<太田道灌の墓>

■寿福寺の紅葉
 山道を下って,14時46分,寿福寺の境内にあるデベッカ氏の墓を詣でる.近くの石段から,寿福寺境内の紅葉が見渡せる.
 デベッカ氏に付いては某大学社会人講座で習ったことがあるので,何となく親しみを感じている.
 寿福寺境内に下山して,短いトンネルを潜って鎌倉駅方面に向かうつもりである.
 トンネル近くで,また先ほどの女性とバッタリ会う.女性は,私を見て一瞬ドキッとしたようである.女性より後ろに居たはずの私が先に下山していたから…
 「…寿福寺はどこでしょうか…」
と私に尋ねる.
 「ここですよ…」
とお答えする.さらに問われるままに,ここに北条政子,実朝,大佛次郎などの墓があることをお話しする.
 私はこの女性を見送ってから,トンネルを潜って鎌倉駅方面に向かう.

<デベッカ氏の墓>

■寿福寺のヤグラと紅葉
 短いトンネルを潜って,寿福寺の墓地と反対側に出る.
 ここに寿福寺所有の広場があり,崖際に立派なヤグラがある.例年,この辺りの紅葉を眺めるのも楽しみである.残念ながら,今年の見頃はもう終わりである.
 でも下の写真のように,わずかながら紅葉が残っている.

<寿福寺の紅葉>

■今小路へ
 14時52分,刃稲荷の前を通過する.この辺りに刀工正宗の屋敷があったとのことである.刃稲荷のすぐ先で,今小路に突き当たる.ここで右折して鎌倉駅裏口方面に向かう.
 14時54分,巽神社前を通過する.
 
<刃稲荷>                                 <巽神社>

■鎌倉市役所前から路線バスで帰宅
 14時57分,鎌倉市役所前の交差点に到着する.
 ”おっ…! 15時10分のバスに間に合うぞ…!”
 私は反射的にバス停鎌倉市役所前へ向かう.
 バスは少し遅れて到着する.途中,大した渋滞もなく,15時19分に出発点のバス停鎌倉中央公園入口(清水塚口)に到着する.
 
<バス停鎌倉市役所前>                         <バス停鎌倉中央公園入口>

乱雑な机の上
 帰宅して,自室に入る.
 先ほど飛び出したときのままの乱雑な机を見て,私はまた現実に引き戻されてしまう.
 ”なんで,こんなに何もかもサッサと片付けられないんだろう…”
 私は,再び自分の不甲斐なさ,優柔不断さに,嫌気がさしてくる.
 ”でも,まあ,今日の所は,このままにしておこう.全てを明日に回しても,大勢には影響がなさそうだから…”
と,またもや,明日やれば良いことは今日やらないという怠惰なモットーが頭を擡げてくる.
 私は,自分の晩年を,こんな勿体ない日々を重ねながら生きている.

<ラップタイム>

13:48  鎌倉中央公園清水塚口から歩き出し
13:57  日当公園
14:04  山ノ内配水池
14:07  源氏山公園入口
14:14  葛原岡神社
14:26  源頼朝像
14:32  源氏山山頂(14:35まで)
14:46  寿福寺
14:52  刃稲荷
14:53  巽神社
15:00  バス停鎌倉市役所前

[散策記録]

■水平歩行距離           3.6km

■累積登攀高度            95m

■累積下降高度           144m

■所要時間(休憩時間込み)
 鎌倉中央公園清水塚口発    13:48 
 鎌倉市役所前着          15:00
 (所要時間)          1時間12分(1.20h)
 水平歩行速度           3.6km/1.20h=3.0km/h
                                  (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/aaedf0d396ae90c4946e9ba0a1eea36b
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
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