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<浅間山:しなの鉄道の車窓から>
秋の信濃路:北国街道・浅間山・海野宿を巡る(3):横川から小諸へ
(単独および家族旅行)
2009年10月9日(金)~12日(月)
第1日目 2009年10月9日(金) つづき
<碓氷峠を越える>
■横川バスターミナル
「碓氷峠鉄道文化むら」の見学を終えた私は,15時42分に横川バスターミナルへ戻る.乗り場には1人の先客がいる.私より少し年輩と思われる男性老人である.私は,この老人に軽く会釈をして,同じベンチに座る.
秋の日は傾くのが早い.まだ,16時前だというのに,日の光が何となく淡く感じる.
発車時間の5分前に,JR関東バスの大きなバスが乗り場に到着する.運賃500円を支払って,バスに乗車する.大きな観光バス風のバスに,先ほどに老人と私の2人だけが乗り込む.私は心の中で,
「あれ・・?! 乗客は2人だけ?」
と大いに驚く.
所が,発車時刻の15時40分間際に信越本線の列車が横川駅に到着すると,数名の乗客がドヤドヤとバスに乗ってくる.若い人が多い.バスの車内は少し賑やかになる.
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<横川発軽井沢行JR関東バス時刻表>
■奇怪な妙義山
15時40分,軽井沢行バスが発車する.
進行方向左手には,妙義山の奇怪な岩稜がシルエットになって屏風のように見えている.乗客の1人,若い男性が頻りに窓外の写真を撮っている.私も,ついつい,つられて,夕暮れの妙義山の写真を撮り続ける.
バスは急勾配で曲がりくねった道を,かなりゆっくりとした速度で登り続ける.このとき,つい昨年,バスで,ペルーアンデスの峠をクネクネと曲がりながら,登ったことを不意に思い出す.
そういえば,つい1~2ヶ月前に,ペルーでお世話になった登山家,Mさんがワスカランで氷河の雪崩に巻き込まれて帰らぬ人になってしまった・・・そんな悲しい出来事が私の心を何回も過ぎる.Mさんだけではない.日頃お世話になっていた山岳ガイドIさんも,ペルーから帰国する飛行機の中でお会いしたのが最後で,ニュージーランドのマウントクックで遭難してしまった.
バスが坂道を登るに連れて,段々と視界が開けてくる.私は妙技の山々を眺めながら,
「そういえば,山旅スクールで,あの妙義山の丁須の頭へ登ったことがあった」
と懐かしく思い出す.でも,もう二度と怖いところへは行きたくない.
■軽井沢駅に到着
坂道を登りきると,旧に視界が開けて高原に出る.軽井沢である.
進行方向右手前方には,明日,訪れる予定の浅間山が見えている.昨夜まで降り続いた激しい雨で噴火口が濡れているのか,下降から白い雲が盛んに流れ出ている.
私のバスは,時刻表通りの16時19分に,無事,軽井沢バスターミナルに到着する. バスで乗り合わせた老人は,この辺りの別荘の住民らしく,直ぐに別荘を巡回するマイクロバスに乗り込んでしまう.
バスから外へ出ると,さすがに標高1000メートルの高原である.思ったよりも寒い.
私は,軽井沢駅周辺を,1時間ほど散歩してから,しなの鉄道の電車に乗ろうかと思っていたが,何だか予想以上に寒いので,散策する気もなくなった.そこで,バスターミナルから真っ直ぐに,しなの鉄道の改札口へ向かう.
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<軽井沢に到着したJR関東バス>
<しなの鉄道で小諸へ>
■しなの鉄道の車窓
軽井沢発16時38分発小諸行の電車に乗車する.先着の乗客はチラホラ.でも,結局は,電車のボックス席4人分を,私1人で占領する.
車窓から,浅間山連峰が素晴らしく良く見えている.
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<車窓から浅間山が良く見える>
■小諸に到着
浅間山を眺めながら,電車は下り坂を疾走する.そして,17時03分に,電車は小諸駅に到着する.
夕方のためか,駅前の相生町商店街にも,かなりの人通りがある.若い人も結構歩いている.私はホッと少しだけ安心する.
駅前の繁華街を数百メートル登ってから右折して,17時20分頃,小諸市在住の弟の家に到着する.今夜は,弟の家に宿泊するつもりである.
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<しなの鉄道小諸駅>
(つづく)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6766868d93fd2322ef6482c8d6e887ae
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/91b87b25d7d17eca81f094ffe6660648
秋の信濃路:北国街道・浅間山・海野宿を巡る(3):横川から小諸へ
(単独および家族旅行)
2009年10月9日(金)~12日(月)
第1日目 2009年10月9日(金) つづき
<碓氷峠を越える>
■横川バスターミナル
「碓氷峠鉄道文化むら」の見学を終えた私は,15時42分に横川バスターミナルへ戻る.乗り場には1人の先客がいる.私より少し年輩と思われる男性老人である.私は,この老人に軽く会釈をして,同じベンチに座る.
秋の日は傾くのが早い.まだ,16時前だというのに,日の光が何となく淡く感じる.
発車時間の5分前に,JR関東バスの大きなバスが乗り場に到着する.運賃500円を支払って,バスに乗車する.大きな観光バス風のバスに,先ほどに老人と私の2人だけが乗り込む.私は心の中で,
「あれ・・?! 乗客は2人だけ?」
と大いに驚く.
所が,発車時刻の15時40分間際に信越本線の列車が横川駅に到着すると,数名の乗客がドヤドヤとバスに乗ってくる.若い人が多い.バスの車内は少し賑やかになる.
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<横川発軽井沢行JR関東バス時刻表>
■奇怪な妙義山
15時40分,軽井沢行バスが発車する.
進行方向左手には,妙義山の奇怪な岩稜がシルエットになって屏風のように見えている.乗客の1人,若い男性が頻りに窓外の写真を撮っている.私も,ついつい,つられて,夕暮れの妙義山の写真を撮り続ける.
バスは急勾配で曲がりくねった道を,かなりゆっくりとした速度で登り続ける.このとき,つい昨年,バスで,ペルーアンデスの峠をクネクネと曲がりながら,登ったことを不意に思い出す.
そういえば,つい1~2ヶ月前に,ペルーでお世話になった登山家,Mさんがワスカランで氷河の雪崩に巻き込まれて帰らぬ人になってしまった・・・そんな悲しい出来事が私の心を何回も過ぎる.Mさんだけではない.日頃お世話になっていた山岳ガイドIさんも,ペルーから帰国する飛行機の中でお会いしたのが最後で,ニュージーランドのマウントクックで遭難してしまった.
バスが坂道を登るに連れて,段々と視界が開けてくる.私は妙技の山々を眺めながら,
「そういえば,山旅スクールで,あの妙義山の丁須の頭へ登ったことがあった」
と懐かしく思い出す.でも,もう二度と怖いところへは行きたくない.
■軽井沢駅に到着
坂道を登りきると,旧に視界が開けて高原に出る.軽井沢である.
進行方向右手前方には,明日,訪れる予定の浅間山が見えている.昨夜まで降り続いた激しい雨で噴火口が濡れているのか,下降から白い雲が盛んに流れ出ている.
私のバスは,時刻表通りの16時19分に,無事,軽井沢バスターミナルに到着する. バスで乗り合わせた老人は,この辺りの別荘の住民らしく,直ぐに別荘を巡回するマイクロバスに乗り込んでしまう.
バスから外へ出ると,さすがに標高1000メートルの高原である.思ったよりも寒い.
私は,軽井沢駅周辺を,1時間ほど散歩してから,しなの鉄道の電車に乗ろうかと思っていたが,何だか予想以上に寒いので,散策する気もなくなった.そこで,バスターミナルから真っ直ぐに,しなの鉄道の改札口へ向かう.
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<軽井沢に到着したJR関東バス>
<しなの鉄道で小諸へ>
■しなの鉄道の車窓
軽井沢発16時38分発小諸行の電車に乗車する.先着の乗客はチラホラ.でも,結局は,電車のボックス席4人分を,私1人で占領する.
車窓から,浅間山連峰が素晴らしく良く見えている.
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<車窓から浅間山が良く見える>
■小諸に到着
浅間山を眺めながら,電車は下り坂を疾走する.そして,17時03分に,電車は小諸駅に到着する.
夕方のためか,駅前の相生町商店街にも,かなりの人通りがある.若い人も結構歩いている.私はホッと少しだけ安心する.
駅前の繁華街を数百メートル登ってから右折して,17時20分頃,小諸市在住の弟の家に到着する.今夜は,弟の家に宿泊するつもりである.
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<しなの鉄道小諸駅>
(つづく)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6766868d93fd2322ef6482c8d6e887ae
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