中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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富士山と豆桜に癒される丹沢:塔ノ岳(今年12回目)

2017年05月01日 04時15分44秒 | 丹沢の山旅

                       <塔ノ岳山頂から富士山と南アルプス方面を望む>

           富士山と豆桜に癒される丹沢:塔ノ岳(今年12回目)
                         (単独山行)
               2017年4月29日(土) 晴

■2週間ぶりの塔ノ岳
  2週間ぶりに丹沢の塔ノ岳に出掛けた.今年になって12回目の丹沢詣でである.今日はもう4月に末日に近いのに,まだ12回しか塔ノ岳に登っていない.この調子だと,今年はここ数年で塔ノ岳登頂回数が最も少ない年になりそうである.
 …まあ,それはともかく,何時ものように4時10分に自宅を出発する.もう4月も下旬ともなると,まだ暗い朝の時間でもそれほど寒くはないので,早出もそれほど苦にはならないのが有り難い.
 大船に向かう途中で夜が明けて,大船駅に到着する頃には,もう完全に明るくなっている.
 今日は大型連休直近の土曜日である.中2日の出勤日に休暇を取れば9連休になる最初の日である.こんな日には電車も随分混雑するだろう覚悟したが,実際には何時もの土曜日と変わりはないようである.
 小田原で何時ものように小田急電車に乗り換える.この電車が新松田駅に到着する少し前に,矢倉岳と富士山が重なって見えるところがある.つい先日までは,電車がこの辺りを通る頃はまだ辺りは真っ暗で,富士山どころではなかったが,この時期になるとすっかり完全な昼間である.
 ”さて,今日は富士山が見えるかな…”
 私は5~6歳のガキになったように,座席に腰掛けた身体を捩って,窓外を流れる景色を見つめる.
 ”(富士山が)見えたぞ…! バッチリだ!”
 春霞で薄らだが,麓まで雪に覆われた富士山が良く見えている.うれしくなる.矢倉岳と重なる瞬間をデジカメに収める.重なる前後に何回も何回も写真を撮るが,なかなか上手く撮れない.その中でも,まあ,なんとか写ったのが下の写真である(シャッターのタイミングがちょっと遅れた).

<富士山と矢倉岳>

■早々と大倉から歩き出す
 渋沢から大倉行の臨時バスが6時40分に出る.立ち席がパラパラと出る程度.乗り合わせた常連は,KMさん,YSさん,IWIさん,それに何時もは日曜日のヤングのYSさん,ランナーのHさん他.
 バスは,6時53分頃,大倉に到着する.
 私は渋沢駅でバス待ちの間に十分にストレッチをしているので,大倉ではソソクサと出発準備を済ませて,6時56分に歩き出す.歩き出しはこれで完全な独り旅である.
 4月も下旬ともなれば,辺りはすっかり陽春の風景である.天気予報では午後から雷雲が発生する可能性があるとのことなので,余り遅くならないうちに下山しようと思いながら登り始める.
 今日は2週間ぶりと塔ノ岳である.
 ”果たして山頂まで行けるかな…”

<バス停大倉付近の春景色>

■シャガの群生
 2週間ぶりの塔ノ岳は,やっぱり足が重い.私は自分を労りながら.ごくごくユックリペースで,7時04分に登山口を通過する.
 登山口を過ぎてほんの少し登ったところの右側の土手に咲くシャガの群生があまりに美しいので,ここでちょっと立ち止まって,数枚の写真を撮る.
 7時08分,克董窯の前を通過する.
 克董窯の少し先で舗装道路から石がゴロゴロと転がる土道に入る.今日は路面は良く乾いていて,歩き易そうである.ただ,気温が何度あるのか良く分からないが,大分高そうである.
 ”そろそろ熱中症に気を付けなければ…”
と思いながら,登り続ける.

<シャガの群生>

■観音茶屋
 沢山の若い登山者に追い抜かれながら,7時15分,ようやく丹沢ベースを通過する.
 ”今日はどうも身体が重いな…”
と思いながら,相変わらずユックリペースで登り続ける.
 7時24分,観音茶屋を通過する.大倉を歩き出してから28分経過している.
 まだ時間が早いので観音茶屋は開店していない.
 7時29分,分岐を通過する.この辺りで後ろに人の気配を感じる.常連のKIさんである.
 「…どうぞ先へ行って下さい…」
と先を譲るが,
 「ユックリで良いから…」
ということで,先に行ってくれない.その後,ぴったりと後ろに付いたまま…正直なところプレッシャー.
 ”まあ,いいか…”
でマイペース.
 7時31分,ヤングのYSさんが私を追い越して行く.今日は蛭ヶ岳往復をするとのこと.

<観音茶屋>

■見晴階段から駒止茶屋へ
 7時51分,見晴茶屋を通過して,見晴階段に差し掛かる.
 何時も,階段の登り口で定点観測の写真を撮るが,今日は後ろに点けているKIさんが気になって,写真を撮るのを,うっかり忘れてしまう.
 不思議なことに写真を撮り忘れたことを忘れている.帰宅後,写真を整理しているときに,漸く見晴階段の写真がないのに気が付く.
 9時55分,一本松を通過する.大倉からの所要時間は59分.この頃のラップに比較すると,ちょっと速めである.
 やがて,駒止階段に差し掛かる.
 ”何だかシンドいな…”
と思いながら,ユックリと階段を登って,8時10分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間14分.この頃の私にしては,2分ほど速いペースである.これも後ろに人がピッタリ着いているためなのかもしれない.
 何時ものように休憩は取らずにそのまま歩き続ける.

<駒止階段>

■堀山からの富士山
 堀山の尾根道に差し掛かる.
 平坦道ならば,いくらでも速く歩けるので,歩行速度を少し速める.やがて富士山が良く見える所に到着する.ここで数枚の富士山の写真を撮る.

<堀山の尾根道からの富士山>

■豆桜が見頃
 堀山の尾根道沿いに数本の豆桜の木がある.今が見頃.花が小さいので,私のボロカメラではハッキリ写らないが,桜を見上げた写真を数枚撮る.
 ”今日は富士山と桜に癒されるな…”

<真似桜に癒される>

■小草平
 8時17分,堀山の標識を通過する.ここから先は暫くの間下り坂である.大倉尾根の登りで1番楽しく歩けるところである.ここだけは歩行速度をグッと上げる.
 下り坂が終わって,今度は登り坂になる.ここのところで上手くギャーチェンジしないと,登り坂が苦しくなる.
 8時24分,小草平に到着する(顔が判別できなボケ写真を投稿).堀山の家はまだ開店していない.堀山の家の玄関にぶら下げてある温度計を見ると,今の気温は18℃.
 ”気温がずいぶんと高いな…熱中症に気を付けなければ…”
 私は小草平から先の上り坂は,歩行速度を少し遅めにして登り続けることにする.


<小草平>

■真っ白な富士山
 小草平からガレ道を少し登ったところから富士山が良く見えている.早速富士山の写真を撮る.
 山裾まで真っ白な富士山は,まだまだ冬だなと実感する.
 ここから少し登ったところから,戸沢分岐までは,長い,長い,階段道が連続する.

<山裾まで真っ白な富士山>

■萱場平
 7時48分,萱場平に到着する.
 ここで,私の後ろから来たMTさんと,KIさんに先に行ってもらう.これで,やっと後ろを気にせずに独り登山を楽しむことができる.
 萱場平から先の坂道を全くのマイペースで,流れるような汗をかかないように注意しながら登り続ける.

<萱場平>

■見晴階段
 やがて見晴階段に差し掛かる.
 階段下から富士山が良く見えている.早速,ここでも立ち止まって富士山の写真を撮る.今度はどうやら,富士山の写真が良く撮れたようである.
 ちょうどこのとき,後のバスで来られたMGさんに追い越される.

<見晴階段したから富士山を望む>

■見晴山荘
 9時12分,ようやく見晴山荘に到着する.山荘前のベンチで数名の登山者が休憩を取っている.
 相変わらずの晴天である.青空が見えているだけでも嬉しくなる.山荘前の温度計は15℃.
 大倉から花立山荘までノ所要時間は2時間16分.最近の私としては,まあこんなものだが,つい3~4年前までは2時間程度で登れていたのに…それを思い出すと体力の減退が悲しくなる.
 ”でも,まあ,イイカ…この調子なら,どんなに遅くても3時間以内で塔ノ岳山頂に到着するから…”

<花立山荘>

■花立山から富士山を登る
 花立山荘から花立山に向かう途中の階段道が,私にとって,大倉尾根で,一番イヤなところである.でも,ここを通らなければ塔ノ岳に行けないので,ただ,ただ,ひたすら”速く通り過ぎないかな”と思いながら登り続ける.
 階段道が終わってガレ場に入ると,途端に視界が開けて,開放感に浸れる.眼下には相模湾が見えている.進行方向左手には鍋割山稜と富士山が見えている.
 ”ここは,もう,写真を沢山撮るしかないな…”
 9時06分,ようやく花立山山頂に到着する.
 ”大分,道草をしたな…”

<花立山から鍋割山稜と富士山を望む>

■塔ノ岳山頂
 9時32分,ようやく金冷シを通過する.ここで後から来たYSさんに追い越される.そして,塔ノ岳山頂直下の階段道で下山してくるMGさんとすれ違う.
 9時51分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.
 今日の山頂は,ほぼ無風.気温10℃.心地よい.
 大倉から塔ノ岳までの所要時間は2時間55分.汗をかくのがイヤで途中から失速したが,辛うじて3時間を切っている.
 区間ごとに分析してみると,小草平から花立山荘までの所要時間が46分も掛かっている.ここは,40分+αぐらいで歩けるところだが,今日は意図的に遅くしたことが数字になって表れている.さらに花立山荘から塔ノ岳山頂まで39分も掛けて歩いている.一口で言えば山頂付近失速型の歩き方であった.
 今日は,わざわざ尊仏山荘に立ち寄る気にもなれないので,山頂で軽く食事をしてから,すぐに下山することにする.

<塔ノ岳山頂>

■下山開始
 9時53分,下山開始.
 下りは完全な独り旅である.誰にも気兼ねすることもなく,ただ,大倉12時41分発の路線バスに間に合うように下山することだけを念頭に置いて,気楽に下山し続ける.
 今日は陽気の良い土曜日なので,沢山の登山客が列を作って登ってくる.これらの登山者とすれ違いながらの下山は結構焦れったいものがある.その結果,おのずと下山速度が遅くなる.これも致し方がない.
 10時30分,花立茶屋を通過する.その後も階段道ガレ場を慎重に下って,11時07分,小草平に到着する.堀山の家に立ち寄ろうかと思ったが,ちょっと時間が押しているのでそのまま通過する.そして,堀山の尾根道では豆桜を鑑賞しながら.ノンビリと下り続ける.

<堀山の尾根道に咲く豆桜>

■ミスタードーナッツでコーヒーブレーク
 11時50分」,見晴茶屋を通過する.これで,大倉発12時41分のバスに十分に間に合うと確信する.
 その後も,適当な速度で下り続けて,予定通り12時25分にバス停大倉に無事下山する.
 下山所要時間は,途中の道草時間を含めて,2時間24分である.
 ”ちょっと,ノンビリしすぎたかな…”
 大倉12時41分発渋沢行路線バスに乗車する.
 陽春の土曜日なので,バスは数名の立ち席がでるほどの混雑である.同じバスに乗り合わせた常連はTGさん,MGさん,HNさん,YSさん,HIさんなど若干名である.
 何時ものように希望者だけ渋沢駅ビル1階のミスタードーナッツでコーヒーブレークである.TGさん,MGさん,HNさん,それに私のたった4名.男性ばかり.いくらご年配とはいえ女性が一人も居ない座は何となくチンヤリとしている.やっぱり幾つになっても女性の威力ってあるんだなと実感する.
 それでも途中でコーヒーのお代わりをして3杯も照寺する,その結果90円/杯.マックより安価なコーヒーになる.

<ミスタードーナッツでコーヒー>

■今日も無事だった
 小田急線渋沢駅14時32分発小田原行快速急行に乗車する.電車の中で居眠りをして,小田原駅であやうく乗り過ごしそうになる.
 小田原からは特別快速高崎行の電車に乗車する.私が下車する大船駅までの停車駅は国府津,平塚,茅ヶ崎,藤沢だけ.とても快調である.
 14時33分に大船到着.路線バスに乗り換えて15時前に無事帰宅する.
 私が帰宅した直後,次女一家が突然わが家に現れる.そして,暫くすると台風のように過ぎ去っていく.次女一家は連休を利用して週末にわが家に1泊するとのこと.ゴールデンウィークの日程も,他力本願でドンドン埋まりそうである.「家族有り遠方(?)より来る.また楽しからずや」である.
 …まあ,そんなわけで今日一日も”良かった,良かった”である.

<ラップタイム>

 6:56  大倉歩きだし
 7:24  観音茶屋
 7:51  見晴茶屋
 8:10  駒止茶屋
 8:26  堀山の家
 9:12  花立山荘
 9:32  金冷シ
 9:51
  塔ノ岳山頂着
 9:59    〃    発
 9:58  金冷シ
10:20  花立山荘
11:07  堀山の家
11:25  駒止茶屋
11:50  見晴茶屋
12:04  観音茶屋 
12:25  大倉着

[山行記録]

■水平歩行距離        7.0km(片道)

■累積登攀下降高度     1,269m

■上り所要時間(休憩時間込み)
  大倉発             6:56

    塔ノ岳山頂着          9
:51
    (所要時間)        2時間55分(2.92h)
  水平歩行速度      7.0km/2.92h=2.40km/h
  登攀速度         1,269m/2.92h=435m/h

■下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発            9:57
    大倉着            12:25
   (所要時間)        2時間24分(2.40)
 水平歩行速度      7.0km/2.40h=9.92km/h
  下降速度         1,269m/2.40h=529m/h
                                                                                  (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/58bb376f4d16998aa8c4367f513c928c
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/93c708efe7626261dc7950d4f70d1655

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