<花立山荘前からの富士山>
富士山・・・富士山・・眺望が見事な丹沢:塔ノ岳初登頂(今年1回目)
(単独山行)
2010年1月6日(水)
■今年初登頂
本当は一昨日,塔ノ岳山頂尊仏を初詣するつもりだったが,当日の朝,あまりに寒かったので,ついつい家を出そびれた.そして,三浦アルプス南尾根縦走に鞍替えした.
そして,一日置いて今日,やっとその気になって,塔ノ岳に向かった.昨年の初塔ノ岳登りが1月4日だったので,今年は2日ほど遅い塔ノ岳詣でである.
例によって,5時10分に家を出る.勿論,真っ暗.ただ,冬至から2週間余り過ぎているためか,大船から小田原を経由して渋沢に到着することには,朝日が昇り始める.
**************************
<尊仏と富士山:残雪と富士山が似合う>
**************************
■韋駄天のTさん
まだ新年早々のためか,素晴らしい好天気なのに,渋沢発大倉行バスの乗客はほんの5~6人で閑散としている.乗客の中には,ご常連は韋駄天のTさんだけ.少々寂しい.挨拶を交わしながら,
「・・・今年,(塔ノ岳は)初めてですか?」
と伺う.
「実は,昨日まで孫が来ていて・・・家の中がシッチャカメッチャカでして.やっと今日が初日ですよ」
「私の所も,同じですよ・・」
とお互いに苦笑する.
このやりとりで,私は図らずも,つい先日公開した自分のブログ記事のことを思い出す.その記事の中で,幼い孫達が遊び散らかした直後の玄関の様子を掲載した.その狙いは,
「・・平素,爺さん婆さん2人だけの家に孫が押し寄せて賑やかですよ・・家の中がシッチャカメッチャカで困るんですが,でも孫が可愛くて仕方がないんです・・とにかく賑やかなので早く帰って貰いたいような,帰られたら寂しいような,複雑な気持ちで正月を過ごしています・・・とても幸福ですよ」
というメッセージを1枚の写真に託したかった.そして,この写真を見た知人達が,にやにやしている顔を想像していた.
所が意外な反応があった.曰く,
「・・高学歴の方でも靴の脱ぎ方がなっていない・・」
私は,なるほどそんな見方もあるんだなと感心した.
でも,子育てをしたことがなさそうな方のコメントは,こんな機微な感情とは無関係で,ひとりよがり.偏狭な視点から「上から目線」で私を見下している.
「・・何をぬかす.これでも現役時代,原価管理,TQC(後のTQM),ムリ,ムダ,ムラの排除,整理整頓・・・と,何十年も鍛えられてきた・・・だから,毎日のように,こんなブログ記事でも書けるんじゃないか・・・整理することは身についてるよ・・・何ならお前さん.毎日,私のようにきちんとブログ記事を書けるかよ・・書けねえだろ.それはお前さんが整理が下手だからだよ.てめえのことを棚に上げて,人の家に土足で踏み込むようなことはするな!」
と啖呵を切りたくなる・・・が,急にこんなことに拘るのがバカバカしくなる.
「まあ,いいや,もうやめた.忘れよう・・・」
※このコメントと件(くだん)の写真,2日間だけ公開した後,ボツにした.
■出だしの身体が重い
話題が思わぬ方向に脱線した.本題に戻そう.
さて,バスが大倉に到着すると,すぐに韋駄天のTさんは塔ノ岳に向けて出発する.例によって,モタモタしている私は,Tさんが出発してから,数分遅れて,7時04分に大倉を歩き出す.
正月三が日,子ども達や旦那を交えての飲み食いで,身体が随分と重くなった感じがする(・・と言っても私は余り飲まないが・・).この重たい感じは,一昨日,三浦アルプスを横断したぐらいでは,到底解消できない.
調子が出てくるまで,ユックリと歩くことにする.幸いなことに,私の前後に登山者は殆ど居ないので,他人に惑わされることなく,全く自分のペースで登ることができる.
7時54分に一本松を通過する.ここまでに,すでに大倉を出発してから50分も経過している.調子の良いときに比較すると5分ほど余計に時間が掛かっている.案の定,大倉から駒止茶屋までの所要時間は1時間04分.1時間を4分も超過している.この分だと,大倉から塔ノ岳山頂までの所要時間は2時間30分前後だなと予測する.
■堀山の尾根から富士山が見える
駒止茶屋付近から登山道の両側の土手に霜柱が目立つようになる.路面も次第に凍結した泥道になる.凍土が溶け出す前に下山できれば越したことはないがまず無理.下りは泥んこだなと観念する.
やがて,堀山の尾根に到着する.今日はことさらに富士山がクッキリと良く見えている.山裾近くまで真っ白な雪に覆われ,朝日を浴びて光り輝いている.私は素晴らしい富士山を眺めながら,写真を何枚もデジカメに収める.
8時25分,堀山の家を通過する.小草平から富士山が相変わらず見事に見えている.
堀山の家から花立山荘までは,急勾配の登山道が続く.今日は出だしをユックリ歩いたので,疲労感は全く感じない.無理をする必要もないので,マイペースを保ちながら,登り続ける.
<堀山の尾根からの富士山>
■2本ストックのYさんとすれ違う
やがて,花立山荘手前の長い階段に差し掛かる.私がもっとも嫌だなと思っている所である.この階段を登り切るのに,通常,7分掛かる.私は心の中で,
「・・・7分の辛抱.・・・7分の辛抱・・・」
と思い続けながら登る.
坂の途中で,2本ストックを上手に使いながら,坂道を掛け下ってくるご常連のYさんとすれ違う.
<今日の萱場平:泥濘が凍結している>
■花立場からの素晴らしい眺望
9時07分に花立山荘を通過する.大倉から花立山荘までの所要時間は2時間03分.私にとって,2時間を超えるのは,少し遅すぎる.
山荘前から相変わらず富士山が良く見えている.ここからの富士山の眺めをデジカメに収めてから,歩行ピッチを少し早める.
9時16分に花立場(花立山山頂)に到着する.通常,花立山荘からここまでの所要時間は10分だが,今日は9分.でも,ここからの富士山,南アルプス,八ヶ岳の眺望が素晴らしいので,立ち止まって,景色を眺めながら,デジカメに何枚もの写真を収める・・・で,折角短縮した1分を瞬く間に消費してしまう.
<花立場からの富士山と南アルプスを望む>
<花立場から南アルプスを望む>
■残雪と韋駄天のTさん
花立場付近から先の日陰には,昨夜降った雪が少し残っている.勿論,まだアイゼンは全く必要ないが,そろそろ,リュックの中にアイゼンを入れておかなければいけない季節になったなと実感する.
9時21分に金冷シを通過する.
ここから先の日陰には,地面が真っ白になるほどの残雪がある.
塔ノ岳山頂手前の最後の階段を登っていると,韋駄天のTさんが下ってくる.
「・・今日は寒いですね.先ほど山頂の気温はマイナス7.0℃でしたよ.明け方はマイナス9℃だったそうです・・・」
二言,三言,雑談をしてすれ違う.Tさんも,いよいよ後期高齢者になったとのことである.
<昨夜の残雪>
■塔ノ岳山頂
9時35分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.所要時間は2時間31分.わずか1分だが,駒止茶屋で予測した所要時間と誤差が出たのが残念.
山頂には誰も居ない.微風だが冷たい風が吹いている.快晴.富士山,南アルプス,八ヶ岳がクッキリと見えている.素晴らしい展望である.私は寒いのを少し我慢して沢山の写真を撮る.
<塔ノ岳山頂からの富士山>
■尊仏山荘
尊仏山荘に向かう.
ふと,隣の山猫御殿の2階を見上げる.すると,ネコのミー君が日当たりの良い窓際で昼寝をしている.その姿を見て,
「ああ・・今日の小屋番は,Hさんだな」
と察しを付ける.
山荘に入る前に,ミー君の写真を撮る.
「・・・お~ぃ・・ミーや・・」
と呼んでも,ちょっと耳を動かすだけ.見向きもしない.
Oさんが不在で,この所,ネコのSさんも姿を見せない.そんなとき,ミー君はどうしているんだろうと,少しばかり気になる.
山荘に入る.案の定,今日の小屋番はオーナーのHさんである.先客は1人.何処かの山小屋に関係のある方のようである.あちこちの山小屋の事情や裏話に花を咲かせている.面白いから聞き耳を立てる.ただ,その内容を,ここで明かすわけにはいかない.
9時40分現在の山頂の気温はマイナス4.7℃.
<日当たりの良い窓辺で昼寝するミー君>
■ユックリ下山
10時05分,尊仏山荘から出発,下山を開始する.
少し雲が出ている.富士山の山裾にも白い雲が棚引いている.
下りでこけたら一大事.私は十分に時間を取って,ゆっくり,ユックリと下山を開始する.山頂直下の階段で,重そうな荷物を背負ったチャンピョンとすれ違う.
その後も,登ってくる登山者とすれ違いながら下山し続ける.
堀山の家の傍に,真っ白な葉っぱ(花ではなさそう)を付けた木がある.なんという名前の木か知らないが,毎年,今頃になると見ごろになる.これもまた,ジャイアンに伺わないと良く分からない・・・が,とにかくきれいなので,毎年のように,この木の写真を撮る.
駒止茶屋を過ぎると,辺りの空気がホカホカと暖かく感じるようになる.
12時29分,バス停大倉に到着する.
<堀山の家脇の白い葉(花ではなさそう?)の木>
<ラップタイム>
7:04 大倉歩き出し
7:25 観音茶屋
7:39 見晴茶屋
8:08 駒止茶屋
8:25 堀山の家
9:07 花立山荘
9:21 金冷シ
9:35 塔ノ岳山頂 着
==================================
10:05 塔ノ岳山頂 発(-4.7℃)
10:19 金冷シ
10:34 花立山荘
11:11 堀山の家
11:37 駒止茶屋
11:59 見晴茶屋
12:11 観音茶屋
12:24 登山口
12:29 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km
■累積登攀下降高度 1,269m
■登攀所要時間
大倉 発 7:04
塔ノ岳 着 9:35
(所要時間) 2時間31分(2.52h)
登攀速度 1269m/2.52h=503.6m/h
■下降所要時間
塔ノ岳 発 10:05
大倉 着 12:29
(所要時間) 2時間24分(2.40h)
下降速度 1269m/2.40h=528.8m/h
********************
[2009年度の塔ノ岳登攀実績]
■年間登攀回数 50回
※例年よりかなり少ない.
■累積水平歩行距離
(7km×2)/回×50回=700km
東海道本線,山陽本線で,東京駅から和気駅
(姫路と岡山の中間)の距離に相当する.
■累積登攀高度 1269m×50=63,450m
(地球の半径とほぼ同じ)
■累積歩行時間(推定)
平均登攀所要時間 2時間27分(2.45h)
平均下降所要時間 2時間15分(2.25h)
(2.45h+2.25h)/回×50回=235.0h =9.79日
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2f5d064730ad3d6e07b5a66113acbaa2
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/fda04843c18de7a36e8e5c533ef3aa6a
富士山・・・富士山・・眺望が見事な丹沢:塔ノ岳初登頂(今年1回目)
(単独山行)
2010年1月6日(水)
■今年初登頂
本当は一昨日,塔ノ岳山頂尊仏を初詣するつもりだったが,当日の朝,あまりに寒かったので,ついつい家を出そびれた.そして,三浦アルプス南尾根縦走に鞍替えした.
そして,一日置いて今日,やっとその気になって,塔ノ岳に向かった.昨年の初塔ノ岳登りが1月4日だったので,今年は2日ほど遅い塔ノ岳詣でである.
例によって,5時10分に家を出る.勿論,真っ暗.ただ,冬至から2週間余り過ぎているためか,大船から小田原を経由して渋沢に到着することには,朝日が昇り始める.
**************************
<尊仏と富士山:残雪と富士山が似合う>
**************************
■韋駄天のTさん
まだ新年早々のためか,素晴らしい好天気なのに,渋沢発大倉行バスの乗客はほんの5~6人で閑散としている.乗客の中には,ご常連は韋駄天のTさんだけ.少々寂しい.挨拶を交わしながら,
「・・・今年,(塔ノ岳は)初めてですか?」
と伺う.
「実は,昨日まで孫が来ていて・・・家の中がシッチャカメッチャカでして.やっと今日が初日ですよ」
「私の所も,同じですよ・・」
とお互いに苦笑する.
このやりとりで,私は図らずも,つい先日公開した自分のブログ記事のことを思い出す.その記事の中で,幼い孫達が遊び散らかした直後の玄関の様子を掲載した.その狙いは,
「・・平素,爺さん婆さん2人だけの家に孫が押し寄せて賑やかですよ・・家の中がシッチャカメッチャカで困るんですが,でも孫が可愛くて仕方がないんです・・とにかく賑やかなので早く帰って貰いたいような,帰られたら寂しいような,複雑な気持ちで正月を過ごしています・・・とても幸福ですよ」
というメッセージを1枚の写真に託したかった.そして,この写真を見た知人達が,にやにやしている顔を想像していた.
所が意外な反応があった.曰く,
「・・高学歴の方でも靴の脱ぎ方がなっていない・・」
私は,なるほどそんな見方もあるんだなと感心した.
でも,子育てをしたことがなさそうな方のコメントは,こんな機微な感情とは無関係で,ひとりよがり.偏狭な視点から「上から目線」で私を見下している.
「・・何をぬかす.これでも現役時代,原価管理,TQC(後のTQM),ムリ,ムダ,ムラの排除,整理整頓・・・と,何十年も鍛えられてきた・・・だから,毎日のように,こんなブログ記事でも書けるんじゃないか・・・整理することは身についてるよ・・・何ならお前さん.毎日,私のようにきちんとブログ記事を書けるかよ・・書けねえだろ.それはお前さんが整理が下手だからだよ.てめえのことを棚に上げて,人の家に土足で踏み込むようなことはするな!」
と啖呵を切りたくなる・・・が,急にこんなことに拘るのがバカバカしくなる.
「まあ,いいや,もうやめた.忘れよう・・・」
※このコメントと件(くだん)の写真,2日間だけ公開した後,ボツにした.
■出だしの身体が重い
話題が思わぬ方向に脱線した.本題に戻そう.
さて,バスが大倉に到着すると,すぐに韋駄天のTさんは塔ノ岳に向けて出発する.例によって,モタモタしている私は,Tさんが出発してから,数分遅れて,7時04分に大倉を歩き出す.
正月三が日,子ども達や旦那を交えての飲み食いで,身体が随分と重くなった感じがする(・・と言っても私は余り飲まないが・・).この重たい感じは,一昨日,三浦アルプスを横断したぐらいでは,到底解消できない.
調子が出てくるまで,ユックリと歩くことにする.幸いなことに,私の前後に登山者は殆ど居ないので,他人に惑わされることなく,全く自分のペースで登ることができる.
7時54分に一本松を通過する.ここまでに,すでに大倉を出発してから50分も経過している.調子の良いときに比較すると5分ほど余計に時間が掛かっている.案の定,大倉から駒止茶屋までの所要時間は1時間04分.1時間を4分も超過している.この分だと,大倉から塔ノ岳山頂までの所要時間は2時間30分前後だなと予測する.
■堀山の尾根から富士山が見える
駒止茶屋付近から登山道の両側の土手に霜柱が目立つようになる.路面も次第に凍結した泥道になる.凍土が溶け出す前に下山できれば越したことはないがまず無理.下りは泥んこだなと観念する.
やがて,堀山の尾根に到着する.今日はことさらに富士山がクッキリと良く見えている.山裾近くまで真っ白な雪に覆われ,朝日を浴びて光り輝いている.私は素晴らしい富士山を眺めながら,写真を何枚もデジカメに収める.
8時25分,堀山の家を通過する.小草平から富士山が相変わらず見事に見えている.
堀山の家から花立山荘までは,急勾配の登山道が続く.今日は出だしをユックリ歩いたので,疲労感は全く感じない.無理をする必要もないので,マイペースを保ちながら,登り続ける.
<堀山の尾根からの富士山>
■2本ストックのYさんとすれ違う
やがて,花立山荘手前の長い階段に差し掛かる.私がもっとも嫌だなと思っている所である.この階段を登り切るのに,通常,7分掛かる.私は心の中で,
「・・・7分の辛抱.・・・7分の辛抱・・・」
と思い続けながら登る.
坂の途中で,2本ストックを上手に使いながら,坂道を掛け下ってくるご常連のYさんとすれ違う.
<今日の萱場平:泥濘が凍結している>
■花立場からの素晴らしい眺望
9時07分に花立山荘を通過する.大倉から花立山荘までの所要時間は2時間03分.私にとって,2時間を超えるのは,少し遅すぎる.
山荘前から相変わらず富士山が良く見えている.ここからの富士山の眺めをデジカメに収めてから,歩行ピッチを少し早める.
9時16分に花立場(花立山山頂)に到着する.通常,花立山荘からここまでの所要時間は10分だが,今日は9分.でも,ここからの富士山,南アルプス,八ヶ岳の眺望が素晴らしいので,立ち止まって,景色を眺めながら,デジカメに何枚もの写真を収める・・・で,折角短縮した1分を瞬く間に消費してしまう.
<花立場からの富士山と南アルプスを望む>
<花立場から南アルプスを望む>
■残雪と韋駄天のTさん
花立場付近から先の日陰には,昨夜降った雪が少し残っている.勿論,まだアイゼンは全く必要ないが,そろそろ,リュックの中にアイゼンを入れておかなければいけない季節になったなと実感する.
9時21分に金冷シを通過する.
ここから先の日陰には,地面が真っ白になるほどの残雪がある.
塔ノ岳山頂手前の最後の階段を登っていると,韋駄天のTさんが下ってくる.
「・・今日は寒いですね.先ほど山頂の気温はマイナス7.0℃でしたよ.明け方はマイナス9℃だったそうです・・・」
二言,三言,雑談をしてすれ違う.Tさんも,いよいよ後期高齢者になったとのことである.
<昨夜の残雪>
■塔ノ岳山頂
9時35分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.所要時間は2時間31分.わずか1分だが,駒止茶屋で予測した所要時間と誤差が出たのが残念.
山頂には誰も居ない.微風だが冷たい風が吹いている.快晴.富士山,南アルプス,八ヶ岳がクッキリと見えている.素晴らしい展望である.私は寒いのを少し我慢して沢山の写真を撮る.
<塔ノ岳山頂からの富士山>
■尊仏山荘
尊仏山荘に向かう.
ふと,隣の山猫御殿の2階を見上げる.すると,ネコのミー君が日当たりの良い窓際で昼寝をしている.その姿を見て,
「ああ・・今日の小屋番は,Hさんだな」
と察しを付ける.
山荘に入る前に,ミー君の写真を撮る.
「・・・お~ぃ・・ミーや・・」
と呼んでも,ちょっと耳を動かすだけ.見向きもしない.
Oさんが不在で,この所,ネコのSさんも姿を見せない.そんなとき,ミー君はどうしているんだろうと,少しばかり気になる.
山荘に入る.案の定,今日の小屋番はオーナーのHさんである.先客は1人.何処かの山小屋に関係のある方のようである.あちこちの山小屋の事情や裏話に花を咲かせている.面白いから聞き耳を立てる.ただ,その内容を,ここで明かすわけにはいかない.
9時40分現在の山頂の気温はマイナス4.7℃.
<日当たりの良い窓辺で昼寝するミー君>
■ユックリ下山
10時05分,尊仏山荘から出発,下山を開始する.
少し雲が出ている.富士山の山裾にも白い雲が棚引いている.
下りでこけたら一大事.私は十分に時間を取って,ゆっくり,ユックリと下山を開始する.山頂直下の階段で,重そうな荷物を背負ったチャンピョンとすれ違う.
その後も,登ってくる登山者とすれ違いながら下山し続ける.
堀山の家の傍に,真っ白な葉っぱ(花ではなさそう)を付けた木がある.なんという名前の木か知らないが,毎年,今頃になると見ごろになる.これもまた,ジャイアンに伺わないと良く分からない・・・が,とにかくきれいなので,毎年のように,この木の写真を撮る.
駒止茶屋を過ぎると,辺りの空気がホカホカと暖かく感じるようになる.
12時29分,バス停大倉に到着する.
<堀山の家脇の白い葉(花ではなさそう?)の木>
<ラップタイム>
7:04 大倉歩き出し
7:25 観音茶屋
7:39 見晴茶屋
8:08 駒止茶屋
8:25 堀山の家
9:07 花立山荘
9:21 金冷シ
9:35 塔ノ岳山頂 着
==================================
10:05 塔ノ岳山頂 発(-4.7℃)
10:19 金冷シ
10:34 花立山荘
11:11 堀山の家
11:37 駒止茶屋
11:59 見晴茶屋
12:11 観音茶屋
12:24 登山口
12:29 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km
■累積登攀下降高度 1,269m
■登攀所要時間
大倉 発 7:04
塔ノ岳 着 9:35
(所要時間) 2時間31分(2.52h)
登攀速度 1269m/2.52h=503.6m/h
■下降所要時間
塔ノ岳 発 10:05
大倉 着 12:29
(所要時間) 2時間24分(2.40h)
下降速度 1269m/2.40h=528.8m/h
********************
[2009年度の塔ノ岳登攀実績]
■年間登攀回数 50回
※例年よりかなり少ない.
■累積水平歩行距離
(7km×2)/回×50回=700km
東海道本線,山陽本線で,東京駅から和気駅
(姫路と岡山の中間)の距離に相当する.
■累積登攀高度 1269m×50=63,450m
(地球の半径とほぼ同じ)
■累積歩行時間(推定)
平均登攀所要時間 2時間27分(2.45h)
平均下降所要時間 2時間15分(2.25h)
(2.45h+2.25h)/回×50回=235.0h =9.79日
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2f5d064730ad3d6e07b5a66113acbaa2
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/fda04843c18de7a36e8e5c533ef3aa6a
こちらのブログをいつも読み逃げしている者です。^^;
私は最近山に目覚めたばかりでまだまだ初心者なのですが、F.Hさんの記事を読んで三浦アルプスを歩いて、その面白さの虜になった者の1人です。
お正月の玄関の写真。
私はすごく微笑ましく思って、「ああ昨年と同じ風景だ。いい写真だなぁ。」と嬉しく思ってニヤニヤしていた矢先、あんなことになってしまってとても残念です。
私もブログをしていて、心ないコメントに腹を立てたり悲しい思いをしたことが何度もあるのでF.Hさんの気持ちよくわかります。
私はあの写真大好きです。
それだけお伝えしたくて恥ずかしながらコメントさせていただきました。
ですから、このコメントの承認もF.Hさんにお任せいたします。
今年も塔ノ岳登山、頑張ってください。
嬉しいコメント,本当に有難うございます.
私たちの気持ちが分かっていただける方が居られることを知って,本当に安心しました.
「上からの目線」で言われると,本当に嫌なものですね.
塔ノ岳は,ゆっくり,頑張らない登山で,楽しんでいきたいと思っています.
三浦アルプス,今年も何回か歩くつもりです.
山の楽しさを共有できる方々が増えるのがとてもうれしいです.
これからも宜しくお願いします.