中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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白内障顛末記(3);右眼手術;いきなり良く見える

2012年07月11日 03時23分53秒 | 閑話休題:日々雑感

2012年7月10日(火)

 昨日,白内障の手術をした私は,午前中に,手術を受けた眼の眼帯を漬けたまま,10時頃,病院を訪れた.

 病院は横浜の伊勢佐木町にある.
 片目で歩くのは少々恐いが,一人で通院できるなら,付き添いがいなくても構わないとのことだったので,のんびりと一人で出掛ける.

 相変わらす病院は患者さんで混雑している.でも,手術翌日の患者の受付窓口は,一般の受付とは別の場所である.こちらの待合室は,至って静かである.
 しばらくすると,看護師が来て,私の眼帯を外して,眼の周りの消毒薬などを拭き取る.
 「はい・・眼を開けて下さい・・」
 私は,オッカナビックリ,恐る恐る眼を開ける.

 良く見える.
 辺りが随分と明るく鮮やかに見える.壁の張り紙の字も良く見える.手術前の左目で見る風景は,手術後の右目で見る風景に比較すると,随分と黄土色に汚れた色をしている.
 世の中は,こんなに新鮮で鮮やかな色彩だったんだ!
 今まで,私は,一体,何を見ていたんだろう!


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「では,手術した眼の検査を致します・・」
と看護師に促される.
 何を検査しているか分からないが,変な機械に顎とおでこを機械にピッタリ漬けて何やらを測定する.

 次いで,視力検査である.

 手術前の右目の視力は,眼鏡を掛けて,0.5だったが,手術直後の視力は1.0である.
 いきなり1.0には,私も感激する.

 次いで,女医の検査を受ける.
 私の受けた手術の録画を見ながら,
 「綺麗にレンズが入っているようですね・・・」
と言いながら,眩しい光手術した眼に当てながら,頻りに何かをチェックする. 
 「付き添いの方は居られないんですか・・?」
 「はあ,あの・・・特に付き添いは要らないとのことでしたので・・・一人で来ました・・」
 「ダメですよ・・途中で何かあったら困るので,付き添いの方と必ず一緒に来て下さい・・」
と,いきなり叱られる.
 「あれぇ・・・,他の方は,ご自身が一人で歩けるんだったら,付き添いは不要です・・」
と言われていたのに・・・
 でも,反論しても仕方がない.
 「以後,気を付けます・・」

 続いて,幾つもの検査がある.
 「乱視用のレンズが入っていますので,検査します・・」
 最後に瞳孔を広げる薬とやらを,手術し阿眼に射して,暫く待たされる.そして,執刀した主治医の先生の診察を受ける.
 またもや,機械を覗き込むように言われて,強い光の浴びながら色々な検査を受ける.
 「良く見えているようですね・・・視力が安定するまでには,ちょっと時間が掛かります・・」
 次いで,次回受ける左目の手術の相談をする.
 左目の状態も,今回手術した右目と大体同じ状態なので,手術も同じようなものだろうとのこと.

 「先生,次回は付き添いが必要でしょうか?」
 「今度は2回目の手術なので,付き添いは要らないでしょう・・」
とのこと.

 最後に看護師から,何種類もの眼薬を手渡される.1日4回のもの,3回のもの,2回のもの,3日で終わる飲み薬・・・聞いているだけでややこしくて混乱しそうである.さらに,次回手術を受ける左目の薬も別個になる.何とも煩わしい.
 その上に・・・就寝時に付けるアルミ製の眼帯.これを付けるとまるで“独眼竜伊達政宗”か“丹下左膳”である.私は右目を手術したので,ここは,まあ洒落て,自分のあだ名を“丹上右眼”とでもしておこうか…と,またまた余計なことを考える.

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
診察時間は,なんだかんだで,2時間を超えた.
 ようやく,クリニックを出て,昼下がりの伊勢佐木町を関内駅に向かう.右目はもちろん眼鏡なしで,とても良く見える.…が,左目は眼鏡を掛けないと見えないので,どうも“ちぐはぐ”で勝手が悪い.
 大船駅に着いてから,掛かり付けの眼鏡屋に立ち寄る.そして,良く見えるようになった右目の眼鏡のレンズを外すように依頼する.
 店員が,
 「お客様の場合,強い近視だったので,レンズを外しても,多分,ずれて見えるのでダメだと思いますよ・・」

と言いながら,レンズを外す.
 なるほど,店員の言うとおり,片目のレンズを外した眼鏡を掛けると,2重に見えてしまい,頭がクラクラする.これでは,全く使い物にならない.
 「暫くの間は,遠くは右目,近くは左目で見るしかないですね・・」
と店員が気の毒そうに言う.

 やむを得ない.そのまま,スゴスゴと引き上げる.


 ところが,慣れとは不思議なものある.
 眼鏡なしで,遠くは右目,近くは左目という不自由な状態にも,暫くすると,少しずつ馴れてしまう.この状態も,左目の手術が終わるまでの辛抱だ.
 何時もの,まあ~,いいか,で,左目の手術まで我慢すれば済むことだとすぐに諦める.

 あと1ヶ月半ばかり,目薬を繰り返す面倒なアフターフォローが必要だが,とにかく片目だけでも裸眼で視力が1.0まで回復した喜びは大きい.

 このクリニックで見せていただいたビデオでは,白内障の患者は40歳代から出始めて,70歳代になるとほぼ100パーセント白内障だという.加齢による白内障は致し方ない.
 手術を受ける前は,痛くないとは分かっていても,何しろ眼の手術なので,とにかく恐い.でも,片目の手術が澄んだばかりで言うのも早すぎるかもしれないけど,ご年配の方は,是非一度,お近くの眼科医の診察を受けられるようにお薦めしたい.

                                   (おわり)

※片目(左目)だけで入力しているので,誤字脱字転換ミスご容赦.

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