＜天園展望台から獅子舞を望む＞
初冬の鎌倉：紅葉の獅子舞と散在ヶ池自然公園を歩く
（五十三次洛遊会）
２０１１年１２月１５日（木）
＜散策地図＞
＜鶴岡八幡宮から永福寺跡へ＞
■鎌倉駅から歩き出す
鎌倉駅表口10時集合．参加者は顔なじみの10名である．今日の10名のメンバーの中には，鎌倉検定３級合格者2名，2級合格者1名が居る．鎌倉散策にはもってこいのメンバー構成である．
何時もに比較して，今日の鎌倉駅前は，幾分人出が少ないように感じるが，それでも，かなりの観光客で賑わっている．
出発予定の10時．配布した地図の説明を3分ばかりしてから歩き出す．
■鶴岡八幡宮
ほんの少し小町通りを歩いてから，若宮大路に移る．そして，10時22分に鶴岡八幡宮に到着する．
朝が未だ早いせいか，境内は空いている．
「イチョウ，見に行きましょうか・・」
と一同に伺う．私は内心では，パスしたいと思っている．以心伝心かどうか分からないが．
「前回見たからもういい・・・パスしましょ・・・」
と一同が言うのでタイムキーピングをしている私は，内心，ホッとする．
その代わりに境内にある白旗神社に廻る．
＜白旗神社＞
■紅葉に囲まれた鎌倉国宝館
師走が押し迫り，境内では新年を迎える準備が進められている．師走特有の慌ただしい雰囲気が何となく漂っている．
白旗神社から鎌倉国宝館の方に廻る．例年に比較すると，いささか寂しいが，それでもこの辺りの紅葉は美しい．
＜鎌倉国宝館付近の紅葉＞
■荏柄天神
10時48分，荏柄天神の前を通過する．鶴岡八幡宮の大イチョウがなくなった今では，荏柄天神の大イチョウが，鎌倉でもっとも大きなイチョウだと私は思っているが，本当に最大かどうかは分からない．
数人の方が鳥居の向こうまで駆けて行って，大イチョウを眺めている．
＜荏柄天神前を通過＞
■大塔宮
10時52分，大塔宮に到着する．一同の足取りが，想定していた速度より幾分遅いので，今日予定しているコースをどこかを端折らなければダメかなと思い始める．
ここで，5分ほどトイレ休憩．
＜大塔宮＞
■永福寺跡
11時06分，永福寺跡に到着する．
このところ，何やら大規模な工事が始まっている．公園にでも整備するのだろうか？ 良く分からないが，かなりの大工事が進められている．
予定通り歩けれは，夕方には写真に写っている永福寺宇裏山から下山する予定である．
＜永福寺跡＞
＜獅子舞から天園へ＞
■獅子舞
11時19分，獅子舞の谷の入口に到着する．
かなり多くの観光客とすれ違う．
つい数日前に，ここを通過したときは，紅葉はまだまだだったが，今日は丁度見頃を迎えている．
例年の紅葉の美しさとは，到底及ばないが，それでも綺麗である．ここでは十分に時間を取って，紅葉を楽しむことにする．
＜獅子舞の紅葉を見上げる＞
＜見事な獅子舞の紅葉＞
■大平山山頂直下の広場で昼食
11時49分，天園に到着する．
峠の茶屋に，一寸だけ顔を出して，
「今日は大勢で来ているので，寄らずに通過します・・」
と挨拶する．お馴染みのＥさんの姿が見える．
トイレ休憩の後，12時丁度に，大平山岩塊直下の広場に到着する．ここで，昼食を摂ることにする．
なお，余談だが，この大平山山頂には，手書きで「大平山山頂」と書いた板切れが柵にくくりつけてあるが，どの地図を見ても，ここが大平山とは書いてない．地図で示されている大平山は，あくまで峠の茶屋付近の山頂である．このことが日頃から気になっているので付記しておく．
今日はこの時期にしては穏やかで暖かい．地面に座り込んでも寒くない．ただ，上空には，私たちの食べ物を狙うトンビが旋回している．
広場では，幾つのもグループが昼食を摂っている．
その内に，私たちの隣に座っていた10数人のグループが，歌を歌い始める．うるさいが，我慢するしかない．
＜称名寺と今泉不動＞
■紅葉が美しい下り坂
昼食を済ませて，12時37分に再び歩き出す．
広場から天園方面に少し戻り，鎌倉カントリーのクラブハウス前を通って，舗装道路を今泉方面に下る．途中，鎌倉パブリックのクラブハウスの前を通過する．
私はゴルフをやらないので，良く分からないが，ここのクラブハウスの食堂は一般の人でも利用できると聞いている．もちろん，ゴルフをしない私は利用したことがない．
この時期，例年だと紅葉を楽しみながら下る素晴らしい散策路だが，今年はどうも冴えない．
＜天園から今泉に下る＞
■称名寺
13時08分，下り坂を終えて称名寺入り口に到着する．
「皆さん，ここの注意書きをよく読んでください・・」
と一同に促す．
＜称名寺入口で注意書きを読む一同＞
■早咲きの桜
粛々と称名寺の境内に入る．砂押川の谷間に咲く早咲きの桜が綺麗である．花のことは全く分からない私には，この花の正式な名称は分からないし，覚える気もない．
今は残念ながら日陰になっている．陽が当たっているときに見たら，さぞかし美しいだろうなと想像する．
＜境内に咲く早咲きの桜＞
■陰陽の滝
社務所の前を通り過ぎ，石段を下って，陰陽の滝を詣でる．弘法大師が岩肌を振ったところ湧き出たのが陰陽の滝だという伝説がある．
写真は男滝．この左手に女滝がある．
＜陰陽の滝＞
■今泉不動
陰陽の滝から元に位置に戻り，今度は長い石段を登る．石段はすり減っていて，滑りやすい．何十段登るのか数えたことはないが，随分の長い石段を登り切ると，やっと今泉不動に到着する．
＜今泉不動＞
■三十六童子石像
不動堂の後ろに回る．
そこには，一番上に大日如来，ついで下の階段に，三十六童子像が並んでいる．
数年前までは，ここから山道を辿り，途中，鐘楼を経由して，入口付近に下山できる散策路があったが，今は残念ながら通行止めになっている．
＜三十六童子像＞
＜散在ヶ池森林公園＞
■せせらぎ小径
称名寺から今泉クリーンセンター（正確な名称は分からない）の前を通り過ぎて，バス停今泉不動の前を左折する．そして，13時42分，散在ヶ池森林公園に到着する．
公園には行って，すぐに，せせらぎ小径を通る．何時もながらに静かな散策路である．
＜せせらぎ小径＞
■散在ヶ池（鎌倉湖）
せせらぎ小径から散在ヶ池湖畔に出る．ベンチで休憩を取る．
少々疲労気味の方もおられるようだ．少々，時間が押しているので，これから何処をどう通るかを頭のなかで，頻りにシュミレーションする．
湖面には沢山の落ち葉が浮いている．その間を大きな鯉が泳いでいる．
沢山の観光客が，湖畔のベンチで休んでいる．
＜散在ヶ池＞
■のんびり小径
湖畔から，のんびり小径を経由して，今泉台側の出入口を目指して登る．
今年の紅葉は少々寂しいけれども，それでも紅葉に癒される．
14時21分，今泉台住宅地に出る．
＜のんびり小径の紅葉＞
＜永福寺裏山を経由して大塔の宮へ＞
■百八ヤグラ脇から永福寺裏山へ
今泉台の住宅地を経由して，14時31分，百八ヤグラ脇の十字路に到着する．今日は紅葉見物が主目的なので，百八ヤグラの見学は省略して，覚園寺を目指して下山を開始する．
途中から分岐して，永福寺裏山の尾根道に入る．小さなアップダウンを何回か繰り返した後，展望の良い広場に到着する．ここで一休み．
＜永福寺裏山で一休み＞
■覚園寺裏山からの展望
覚園寺裏山からの展望も素晴らしい．遙か彼方に先ほど歩いた天園の山々が見えている．すぐ近くには瑞泉寺入口付近の紅葉ヶ谷が見下ろせる．
5分ほど休憩の後．テニスコート脇に下山する．
＜永福寺裏山からの眺望＞
＜鶴岡八幡宮を経由して鎌倉駅へ＞
■鎌倉宮
下山してすぐに鎌倉具宇野境内に入る．ここからバスで鎌倉駅まで戻ろうかと伺うが，全員歩くという．感心，感心．さすが東海道を踏破した方々である．
予定より少々遅れているが，大半の方々が解散前にお茶をするという．そこで，小町通りのモアに電話をして，8人分の席を予約する．
鶴岡八幡宮，若宮大路，小町通りを経由してモアに向かう．
小町通りは，相変わらず観光客で賑わっている．
■モアで懇親会
15時45分，予約時間ピッタリにモアに到着する．店の奥の方の席が割り当てられる．
その場の雰囲気に染まって，私も，普段，飲みもしないビールを所望する．ただし，グラスビール450円也だけ．
バスの時間の関係で，一足先に失礼する．
■無事帰宅
鎌倉駅西口発16時55分のバスに乗車する．ただし，毎度のことながら，バスがは7分ほど遅延する．バスは珍しく立ち席が出るほど混雑している．
17時30分頃，無事帰宅．
本日は，水平歩行距離は11.3キロメートル．累積登攀下降高度385メートルのプチ・ハイキングだった．
＜ラップタイム＞
１０：０３ 鎌倉駅表口歩き出し
１０：２２ ツリが岡八幡宮
１０：４８ 荏柄天神
１０：５２ 大塔宮
１１：１９ 獅子舞谷入口
１２：００ 大平山岩塊下広場（１２：３７まで昼食）
１３：０８ 称名寺
１３：４２ 散在ヶ池森林公園入口
１４：３１ 百八ヤグラ脇十字路
１５：００ 永福寺裏山展望台
１５：４５ 鎌倉駅表口（モア）着
[散策記録]
■水平歩行距離 11.3km
■累積登攀高度 385m
■累積下降高度 235m
■所要時間（休憩時間込み）
鎌倉駅 発 10:03
鎌倉駅 着 15:45
（所要時間） 5時間42分（5.70h）
水平歩行速度 11.5km/5.70h＝2.01km/h
（おわり）
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5ec1e4acd4b046a10695f5d102db405a
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