＜深沢から富士山を望む＞
新春の鎌倉；上町屋・深沢地区の社寺巡り(2)；泉光院・上町屋天満宮・泣き塔
（独り散策）
２０２０年１月５日（日） 晴 （つづき）
まえの記事
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＜ルート地図＞
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※再掲
＜上町屋の集落＞
■長島ふな公園
13時55分頃，上町屋の集落に入る．『かまくら子ども風土記』によると，この柏尾川の水路と鎌倉の陸路（鎌倉古道）が交わる交通の要路として栄えたところだという．古くからある集落のためか，この集落内部の道路はかなり複雑で，2～3回歩いただけではなかなか覚えられないところである．なお，同書によると商業で栄えたところを町屋と言うようである．
先ほど某大手メーカーの敷地に沿って，細い道を歩いてきたが，上町屋の集落の某大手メーカーよりの地域にはこのメーカーの関係会社や駐車場が広がっているが，そこを過ぎると曲がりくねった道が網のように広がっている．
毎度，まず最初に訪れるのが長島ふな公園である．ある人から，「この公園は長島ふなという人が公園にために寄付した土地だ」と教えてくれたが，多分，これは間違いだろうと思っている．まあ，そんなことはともかく，長島ふな公園で一息入れる．
曲がりくねった道といくつかの三叉路を経て，14時19分，長島ふな公園に到着する．少し日が傾いてきたのかいくつもの陰が地面に長く伸びて写っている．
”あまりユックリとはしていられないな…”
と長い陰を眺めながら焦り始める．
＜長島ふな公園＞
■目の前に天守山
長島ふな公園で，ほんの30秒ほどたち休憩を取っただけで，近くの畑中の土道に入る．土道を少し先まで歩くと，泉光院の裏山，天守山が見え始める．山全体が泉光院の墓地になっている．
畑が終わって再び上町屋の集落に入る．
＜畑の先に天守山が聳える＞
＜泉光院と上町屋天満宮＞
■泉光院の山門
14時22分，泉光院に到着する．ここは真言宗大覚寺派の寺．山号は天守山．まずは境内へ．
境内にある薬師堂，六地蔵などを見学する．
＜泉光院の山門＞
■泉光院の本堂
泉光院本堂に向かって右側に弘法大師立像が立っている．本堂はどうやらコンクリート製だが，この寺の落ち着いた雰囲気が気に入っている．
そそくさとお参りを済ませて，本堂左手の出入口から境内の外に出る．
＜泉光院＞
■上町屋天満宮
14時26分，泉光院からほんの200メートルばかり離れたところにある上町屋天満宮に到着する．祭神もちろん菅原道真．鳥居を潜った境内の正面に立夏な社殿が建っている．
ここも全く人影もなく，不気味なほどに静まりかえっている．
＜上町屋天満宮＞
＜吉祥寺跡から深沢へ＞
■吉祥寺跡
上町屋天満宮の鳥居に向かって左手の坂道を登る．100メートルほど登ったところに三叉路がある．この辺りが吉祥寺後である．
三叉路に石塔が数基並んでいる．この中には道祖神と思われるものもあるが，素人の私にはこれらの石塔が何かは全く分からない．三叉路を右に向かって登り坂を歩く．
＜吉祥寺跡付近＞
■深沢へ下る
石塔群から登り坂を数十メートル登った峠を越すと，鎌倉山方面の視界が開ける．峠の先にある坂道を一気に下る．前方には旧国鉄の工場跡地と鎌倉山が見えている．
＜峠から下り坂を一気に下りる＞
＜須崎古戦場と泣き塔＞
■須崎古戦場
歩いていた道路が旧国鉄工場跡地に突き当たる．左折して泣き塔のある小さな山の裏手を通過する．この辺りは須崎古戦場跡である．新田義貞が鎌倉幕府側の赤橋守時軍と戦ったところである．
＜旧国鉄工場跡地＞
■泣き塔のある小山
この写真左手のこんもりとした小山の反対側斜面に泣き塔がある．旧国鉄工場跡地（現在の運動公園）に入ってから，この小山の前まで引き返すと金網越しに泣き塔辺りが見えるが，今回はわざわざ引き返すのが面倒なのでやめ．
＜この小さな山の反対側に泣き塔がある＞
＜深沢からの眺望を楽しむ＞
■富士山と丹沢遠望
旧国鉄工場跡地沿いに湘南モノレールの下を南に向けて歩く．工場跡地の一角は運動公園になっている．運動公園の先に富士山や丹沢の山並みが見えている（富士山は冒頭の写真）．
＜運動公園の先に丹沢山塊が見えている＞
■湘南モノレール湘南深沢駅
14時45分，湘南モノレール湘南深沢駅に到着する．ちょうど大船行の電車が湘南深沢駅を発車したところ．現役時代，この湘南モノレールを使って，東京まで通勤していたことがある．
”あの頃は若かったなあ…”
と回想しながら湘南モノレール下の道を西南西に歩く．
＜湘南深沢駅＞
■宮前御霊神社裏山遠望
深沢の商店街に入る手前から，藤沢市にある宮前御霊神社の裏山がよく見えている．その向こうに相変わらず丹沢の山々が見えている．その左手奥に見えている小さな森は，多分，弥勒寺辺りにちがいない．
近々，この地区の三カ所にある御霊神社を一回りしてみようかな…と，俄に思い立つ．
＜宮前御霊神社の山が見える＞
（つづく）
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