龍口寺・満福寺・江ノ島周遊(6)
(鎌っこ倉ぶ)
2006年9月21日(土)
■江ノ島大師参拝
私達は,商店街を海寄りに入ったところにある江ノ島大師を参拝する。ここには国宝級の仏像が祀られているという。
境内入口に立っている赤鬼の立像(閻魔様?)が印象的である。本堂では沢山の信者が集まってお焚き上げの行事を行っている。信心が足りない私には,何とも異様な雰囲気に感じてしまう・・・・と,言いながら,実は,私も数年前に,大学時代からの親友に誘われて,この行事に参加したことがある。
彼は,丁稚奉公をしながら学費を稼いで大学を出た努力家であった。大学生の頃,仙台郊外の田舎屋で,彼と一緒に下宿していた。それ以来の親友であった。その彼も一昨年帰らぬ人となった。生涯の友であった彼を失ってから,私の空しい気分が未だに癒えていない。
そういえば,案内役のお師匠さんに,初め出会ったのも,この親友と鎌倉の番場ヶ谷を散策していたときであった。
江ノ島大師を参拝するたびに,彼のことを思いだす。そして,悲しい気分になる。偶然にも,彼とゆかりのあるお師匠さんと一緒に,今,江ノ島大師を参拝している。私は何となく置いて行かれたような空しいような不思議な気分になる。
こんな気分になると,思わず涙が出そうになる。こんなメランコリックな私を,同行の人達に悟られたくない。私は寺の中で長居をしないで,すぐに外に出てしまう。そして,同行の人達が寺から出てくるのを,寺の外で待つ。
(つづく)
(鎌っこ倉ぶ)
2006年9月21日(土)
■江ノ島大師参拝
私達は,商店街を海寄りに入ったところにある江ノ島大師を参拝する。ここには国宝級の仏像が祀られているという。
境内入口に立っている赤鬼の立像(閻魔様?)が印象的である。本堂では沢山の信者が集まってお焚き上げの行事を行っている。信心が足りない私には,何とも異様な雰囲気に感じてしまう・・・・と,言いながら,実は,私も数年前に,大学時代からの親友に誘われて,この行事に参加したことがある。
彼は,丁稚奉公をしながら学費を稼いで大学を出た努力家であった。大学生の頃,仙台郊外の田舎屋で,彼と一緒に下宿していた。それ以来の親友であった。その彼も一昨年帰らぬ人となった。生涯の友であった彼を失ってから,私の空しい気分が未だに癒えていない。
そういえば,案内役のお師匠さんに,初め出会ったのも,この親友と鎌倉の番場ヶ谷を散策していたときであった。
江ノ島大師を参拝するたびに,彼のことを思いだす。そして,悲しい気分になる。偶然にも,彼とゆかりのあるお師匠さんと一緒に,今,江ノ島大師を参拝している。私は何となく置いて行かれたような空しいような不思議な気分になる。
こんな気分になると,思わず涙が出そうになる。こんなメランコリックな私を,同行の人達に悟られたくない。私は寺の中で長居をしないで,すぐに外に出てしまう。そして,同行の人達が寺から出てくるのを,寺の外で待つ。
(つづく)