<フラワーセンター大船にて>
鎌倉/藤沢:柏尾川河畔と江の島道の社寺史跡巡り(1)
(単独散策)
2009年8月19日(水)
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来る9月14日に,五十三次洛遊会(以下,洛遊会と略す)臨時例会が開催される予定である.臨時例会で予定しているコースは,社寺史跡を見学しながら,大船から,柏尾川河畔と江の島道に沿って,江の島まで歩くことになっている.ただ,最近,このコースを,実際に自分の足で歩いていないので,果たして予定通りに歩けるかどうかが,だんだんと心配になってくる.
そこで,今日(8月19日)は,思い切って,予定している全コースを,自分の足で歩いてみることにする.
私は,水1リットルとおにぎり2個を持っただけのごく軽装で,まずは出発点の大船駅に向かう.自宅近所のバス停からバスに乗る.通勤時間はとっくに過ぎているので,バスにはご近所の高齢者ばかりが乗っている.
そして,11時08分,大船駅南口改札口前から歩き出す.
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<散策地図>
<県立フラワーセンター大船植物園>
■玉縄首塚
あいかわらず大船駅は沢山の旅行客で混雑してる.私は駅から大船観音側へ降りて,柏尾川に掛かる橋を渡る.近くに丑堰があった場所である.
今日,8月19日は,玉縄城主北条氏時が築いた玉縄首塚を供養する玉縄史跡まつりの日である.この祭りは,玉縄史跡顕彰会が主催している.
首塚の上にはデコレーションが飾られている.何時から始まるのか調べていないが,灯籠流しも行われるはずである.
首塚周辺には沢山のボンボリが飾り付けられている.
■フラワーセンターに到着
とりあえずは柏尾川に沿って藤沢方面に歩き始める.途中から少し気が変わって,三叉路を右へ進んで,11時28分,神奈川県立フラワーセンター大船植物園(以下フラワーセンターと略す)に到着する.園内に入るかどうか迷うが,成り行きで中に入る.
これまでは,65歳以上の老人は無料で入れたが,いつの間にか100円の入場料を払わなければならなくなった.そういえば鎌倉文学館も,65歳以上は無料だったのに,今年の夏あたりから,いままで無料だったのに100円の入場料が必要になった.だんだんと世知辛くなるが,これもやむを得ないなと諦める.
序でながら,20歳以上の大人の入園料はお一人350円である.洛遊会のメンバーが,350円の出費に難色を示すかどうかが引っかかる.
■ベンチで昼食
園内に入る.目の前に広々とした芝生が広がっている.今は盛夏で華が少ない時期のようだが,それでも,あちこちに花が咲き乱れていて,まるで別世界へ来たような気分になる.園内を散策し始めると,なかなか気分がよい.私は予定を変更して,フラワーセンターで,少し早めの昼食を摂ることにする.
そうと決まったら,慌てることはない.私は園内をゆっくりと一回りする.そして,木陰のベンチに座って,持参した「おにぎり」をゆっくりと食べる.
■池の畔
池の畔にある建物に立ち寄る.子ども達の絵が展示されている.その脇には食虫植物のコーナーが設けられている.私には,植物のことは殆ど分からないので,何となく通り過ぎる.
建物から池を望む.何となくモネーの絵を連想するような綺麗な風景である.
■園内のレストラン
園内をぐるぐる回っていると,レストランが開店している.中に入ってみる.従業員に伺うと,フラワーセンターが開演している日には,レストランも必ず営業しているとのことである.それならば,臨時例会の日に,もし雨になったら,このレストランで昼食を摂ることにすれば,好都合だなと安心する.
メニューの品数は少々少な目だが,お値段はリーズナブルである.
だが待てよ!
9月14日は月曜日.フラワーセンターは休園日ではないか!!!
<御霊神社へ>
■藤沢市に入る
JR東海道本線の線路沿いに藤沢方面に向けて歩き続ける.自動車も人通りも少ない道である.鎌倉ロジュマンションや鎌倉市営岡本住宅を過ぎると,柏尾川の流れが,南南東へ,少し向きを変える.東海道本線が柏尾川の鉄橋を渡って右岸沿いになる.
この辺りから始まるナスステンレスの工場の脇を通る.この工場の敷地から武田薬品の敷地に変わる辺りから藤沢市になる.私は,工場と東海道本線の線路に挟まれた道をひたすら歩き続ける.
武田薬品の広大な敷地は,背の高い白い塀で囲まれている.中では現在大規模な工事が行われていて,時折,トラックが出入りしている.
白い塀に沿って,長くて単調な道が続く.今回のコースで,一番単調なところである.
<人気も車気もない単調な道が続く>
■地下道を渡る
やがて,道路が進行方向右にカーブして,南南西に向きを変える.ここで,横断歩道を渡って,東海道本線下の背丈の低いガードを潜って,線路の反対側に出る.
■緑の広場
ここは神戸製鋼所の工場の裏手に当たる.藤沢市宮前というところである.どういう経緯か分からないが,宮前の中に弥勒寺の飛び地があるのが面白い.
目の前は,一面の畑が広がる.畑の入口には「緑の広場」と書かれた看板が立っている.私は藤沢市民ではないので,正確なことは分からないが,市民農園のようである.
■兜松
市民農園と,神戸製鋼の敷地の間の道を進む.「鎌倉上の道」と書いてある道標を見ながら先へ進む.やがて,道が左に大きく曲がる.この曲がり角から神戸製鋼の敷地を覗き込むと,鎌倉権五郎景政ゆかりの兜松が見える.鎌倉権五郎景政については,すでにこのブログでも,数回取り上げているので,今回は記述を省略する.
■後河内公園
「兜松」前から,右折して狭い路地に入る.すぐに宮前の住宅地になる.
私は,藤沢市に入ってから,藤沢市観光協会発行『ふじさわ観光マップ』を片手に歩いている.この地図によると,近くに村岡城主村岡氏の墓があるらしい.私はこの地図を頼りに探しながら歩くが,地図が荒すぎて,場所が良く分からない.
住宅地の中を左右にクネクネと曲がりながら,それらしい場所にたどり着くと,そこは後河内公園という小さな公園だった.
直射日光が照りつけて,とにかく暑い.
「もう・・村岡氏など・・どうでもいいや・・」
とヤケになる.
■御霊神社
住宅地の中の道を,半ば迷いながら,漸く御霊神社参道に辿り着く.長い参道を進んで,12時57分に御霊神社に到着する.
ここは,最近,何回も来ているところだが,今回も,折角来たのだから,長い石段を登って参拝する.神社の境内には人気がない.ここの境内の緑陰で昼食を摂るのも良いなと思う・・・が,トイレがない.
■旗立山
境内に建っている案内板によると,神社裏手の山を旗立山というらしい.鎌倉の源氏山公園にある源氏山のことを,別名,旗立山と呼んでいるが,ここにも旗立山があったのかと,認識を新たにする.
説明文によると,前九年の役のとき源頼義が,後三年の役のときは源義家が,この山の上に源氏の白旗を掲げて兵募ったという.
■タブの巨木
境内入口に,幹が空洞になったタブの巨木が生えている.木の近くに立っている説明によると,幹周りが4.81メートルもあり,藤沢で最大のタブの木だという.
<柏尾川に沿って>
■川沿いの道
13時02分に御霊神社を出発する.
小塚の住宅地を抜けて,一旦,柏尾川の河畔に出る.少し遠回りになるが,幾分涼しい川風に当たりながら,川沿いの道を辿る.柏尾川の流れは西北から,大きく弧を描きながら西,西南へと向きを変える.堤防沿いの道は歩く人も少ないらしくて,道の両側にはベンベン草が繁茂している.
やがて,古館橋からの自動車道路と合流して,川名橋に出る.橋を渡って,今度は柏尾川の左岸に沿って下る.
13時32分,自動車の交通量が多い藤沢鎌倉線に突き当たる.近くに横断歩道がないので,頃合いを見計らって,適当に横断して,さらに川沿いの道を南下する.
■新林公園に到着
13時35分,奥田橋で左折,川沿いの道を離れて,新林小学校に突き当たる.ここで右折して,13時37分に新林公園に到着する.
フラワーセンターを出発してから,ほとんど休憩を取っていなかったことに気が付く.
自分の体のためにも,ここで給水休憩を取ることにする.
公園には,家族連れの人たちが沢山訪れている.遊んでいる子ども達の姿を見ていると,自然に心が和んでくる.
「こどもって・・可愛いものだな」
(つづく)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/025dff515d93df495895e76cffe924ed
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
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