<三の門の紅葉>
紅葉の浅間山・小諸;懐古園・湯の平・北国街道散策(1):小諸へ
(単独または小諸グループ)
2011年11月1日(火)~3日(木・文化の日)
第1日目;2011年11月1日(火) 晴
<散策地図>
<JR関東バスで小諸へ>
■いざ小諸へ
小諸へ旅立つ日である.
何時ものことながら,生まれ故郷に小諸へ帰るときには心が躍る.嬉しくて仕方がない.もう,あと,数時間もすれば,あの懐かしい浅間山の勇姿が見られるぞと思うと,居ても立っても居られないほどの興奮を覚える.
昨夜,私はJR関東バスの新宿10時30分発小諸行バスをインターネットで予約している.我が家のある鎌倉から新宿までは湘南新宿ラインの電車を利用する.これが多少面倒である.新宿に着いたら,山手線または中央線の電車で,代々木駅まで1駅戻る.そして代々木駅東口を出ると,すぐ近くにJR関東バス乗り場がある.我が家からここまで辿り着くのが面倒だが,一旦,バスに乗ってしまえば,後はすこぶる快適である.
このところ,小諸へ帰るときは,運賃が高い新幹線は,ほとんど利用していないから,もう私の頭の中には長野新幹線は無くなっている.
定刻に新宿を発車したバスは,バス停練馬駅前を過ぎてから,高速道路に乗っかる.すると,都内を通っていたときの渋滞が嘘にように,快適に走り続ける.そして,寄居PAで15分ほどトイレ休憩を取った後の停車駅は佐久インター東口である.
進行方向左手に,妙義山の奇岩を眺めながら,バスはぐんぐんと高度を上げていく.幾重にも重なる深山幽谷を見ていると,自分が生まれ育った故郷がとんでもなく山奥のように思えてくる.
<バスの車窓から妙義山を眺める>
■小諸駅に到着
バスはやがて長いトンネルに入る.このトンネルを抜けると,いよいよ佐久平である.
トンネルの中で県境を越えたバスは,坂道を下り始める.そして,13時13分に佐久インター東口に到着する.その後,佐久平を北上して,小海線の岩村田駅,新幹線の佐久平駅に停車して,13時37分,終点小諸駅に到着する.
小諸駅は,小さな駅だが,これでも長野新幹線が開通する前までは,信越本線の特急列車が停車していたところである.
現在の小諸駅の駅舎は,もともと私が上田にある旧制中学(その後,新制高校)に通っていた頃に建築された建物を少しずつ改修しながら現在に至っているように思う(違うかも知れないが・・・).
私は,特段の用事もないのに駅の待合室に入ってみる.
待合室の一角に地場野菜や果物売り場がある.中でも大きなリンゴが3個で300円が気に入った.家に帰るときには,このリンゴを買って帰ろうと心に決める.
待合室のベンチでは,高校生が列車を待ちくたびれたのか,盛んに居眠りをしている.
元列車マニアの私は,駅に掲示されている小海線としなの鉄道の時刻表を食い入るように眺め続ける.一日に何本の列車が走っているか・・なんてことを見るのがとても楽しい.自分で乗るわけでもないのに・・・・
<しなの鉄道小諸駅>
<小諸駅から懐古園へ>
■停車場ガーデン
駅前広場では,数台のタクシーが客待ちをしている.私が駅でブラブラしている間には,タクシーに乗る客は一人も居ない.
まずは,懐古園へ行こうかと思う.ところが駅前の様子が,しばらくご無沙汰している間にすっかり変わってしまった.駅から見て左手にあった建物が取り壊されて,公園風になっている.
そうなると新しいもの好きの私は,まずは公園に入ってみる.
綺麗な散策路がある.広場に入って右手には,飲食店など数軒のお店が並んでいる.
<停車場ガーデン>
■停車場ガーデン案内図
公園を散歩していると,公園の見取り図が掲示されている.これを見ると,どうやら,この公園の正式名称は「停車場ガーデン」というらしい.
停車場ガーデンから,階段を下って,しなの鉄道のガード下を潜ると,そのまま懐古園に通じるようである.また,お店のような施設はガーデンハウスと呼ぶらしい.
昔の面影が全くなくなったのは,少々寂しいが,でも,とても綺麗になったので良かったのかも知れない.
<停車場ガーデンハウス案内図>
■懐古園に到着
停車場ガーデンハウスを抜けて,しなの鉄道のガードを潜り,13時48分に懐古園入口にある三の門(重文)に到着する.
何の催し物があるのか分からないが,懐古園周辺は,何時になく観光客で賑わっている.
久々の懐古園である.前回,訪れてから,多分半年以上間が空いているかも知れない.
まずは三の門の写真を撮影する.
<三の門>
■三の門周辺の風景
三の門から懐古園の中に入る.
紅葉の見頃には少し早いようだが,それでも,懐古園の紅葉は見事である.三の門の周辺の紅葉も見事に色付いている.早速デジカメを向けて何枚かの写真を撮る.
園内に入ると,道が3方向に分かれる.向かって左手に向かうと動物園,右手は馬場や天守閣跡,鹿島神宮へ向かう.そして真ん中の谷筋の道を辿ると,白鶴橋の下を抜けて,千曲川に出られるはずである.
子どもの頃,この谷間を下って,千曲川まで遊びに行ったことを思い出す.夏の夕方,川遊びで疲れ果てて,この谷間の道を登る.すると,頭上の木々からヒグラシの鳴き声が谷間一杯に広がっていたのを思い出す.これは,もう,60年も前の話である.今,この道伝いに千曲川まで降りられるかどうか,私には分からない.
毎回,懐古園に来る度ごとに,一度,この谷を降りてみたいなと重いながら果たせないで居る.今回も,また,この谷間道を降りる勇気はなさそうである.
私は,動物園から先に廻ろうか,それとも馬場の方に遺構かと迷う.
<谷間の道>
■小腹が空いた
気がつくと小腹が空いている.
バスに乗っている間に,お昼になったので,結局,昼食を摂っていない.そうなると,無性に信州ソバが食べたくなる.
目の前にソバ屋がある.昨年秋,家族一同で小諸を訪れたときに,ここでソバを食べたことがある.どうせソバを食べるのならば,ちょっと別のところで食べてみたいなと思い直す.
まずは,踏ん切りを付けるために,紅葉に囲まれたソバ屋の写真を撮る.そして,改めて,懐古園の中をどんな道順で廻ろうかと思案する.
<入口近くのソバ屋>
(つづく)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4d63ee4dde60fc269793f9b27e239ea0
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
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