中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉の梅を求めて;台峯・矢戸池・鎌倉中央公園を一回り

2011年02月03日 19時09分02秒 | 鎌倉あれこれ

                                        <中央公園の梅>

       鎌倉の梅を求めて;台峯・矢戸池・鎌倉中央公園を一回り
             (単独散策)
           2011年2月2日(木)

<散策地図>




■鎌倉中央公園から歩き出す
 昨日,塔ノ岳を往復したばかりなので,今日の所は遠出を自粛して,午後から自宅近くの鎌倉中央公園,台峯緑地,矢戸池を三角形に散策した.ひょっとして,隠れた場所で梅が咲いていないかと期待しながら・・
 まずは,バス停鎌倉中央公園入口を起点に歩き出す.
 公園を一回りする.遊歩道脇の土手を数名の幼児が泥んこになりながら滑り降りている.母親たちが笑顔で泥んこの幼児を見守っている.
 獅子岩から梶原口へ向かう.
 途中の梅林が気になっている.そろそろ梅が咲き始めているかなと期待していたが,ほんの2~3ほんの梅が咲き始めたばかり.

<中央公園の池>

■宅地開発が始まる
 久々に梶原口から外へ出て驚いた.
 入口近くの空き地で,かなり大規模な宅地開発が行われている.住宅地の波が遂に,公園ギリギリの所まで押し寄せている.


■山ノ内から谷戸へ降りる
 どこへ遺構かと迷うが,久々に台峯緑地にある谷戸池へ行ってみようかと思う.
 山ノ内ポンプ場の手前から谷戸池のある谷戸へ降りる.綺麗に整備された道が続く.数十段の階段を下ると谷戸に到着する.谷戸沿いの小径を進む.背の丈ほどの笹が壁のように連なっている道である.
 やがて,山ノ内の尾根から下ってくる道と合流する.
 谷間に冬の柔らかい日差しが射し込んでくる.物音一つしないひっそりとした道が谷の右岸に沿って続く.






■谷戸池
 やがて進行方向左手に谷戸池が見え出す.
 数年前から,湖畔に降りる道が通行禁止になっているので,池を横目にチラチラと長めながら通過する.湖畔に繁茂する木々の間から,不気味に静まり返った湖面が見える.


■谷戸の原っぱ
 谷戸を横切るU字溝の蓋をガタガタと踏んで,谷の左岸に渡る.進行方向右手には原っぱが広がっている.
 どこからともなく子どもたちの元気な声が聞こえてくる.
 原っぱで暫く立ち休憩をしてから,再び谷戸を下り続ける.




■谷戸から山崎小学校へ
 やがて前方に山崎小学校の校舎が見え出す.
 谷戸を登ってくる十数名の学童とすれ違う.皆,元気そう.活発な子どもに出会うと,私のようなロートルの気分も高揚してくる.
 もう谷戸も終わりに近い.
谷戸のどこかで梅が咲いていないかなとの期待もあったが,残念ながら,結局,梅の花は見当たらなかった.
 山崎小学校の脇を通過する.丁度休み時間なのか,校庭で子どもたちが無邪気に遊んでいる.遊び姿が可愛いのでデジカメに収めたかったが,やたらに写真を撮って変質者と間違えられるのもイヤなので,デジカメは止める.

<ここが矢戸池のある谷戸への入口:分かりにくい>

■山崎小自然観察農園
 魯山人窯跡近くから,すぐ隣にある小さな谷戸に入ってみる.
 ここには山崎小学校の自然観察農園がある.
 今は冬.農園には何もないが,どこかに梅の花ぐらいはあるかなと期待するが,一見したところ,梅の木は見当たらない.






■薬師堂跡
 また,山崎小学校前に戻る.さて,これから台を経由して北鎌倉まであるこうか,それとも大船まで出ようかと,結構迷う・・が,考えるのが面倒になり,結局は,久々に「お塔さま」でも拝んで,出発点のバス停鎌倉中央公園入口へ戻ることにする.
 山崎のマンション群の脇を北西に向かう.
 三叉路に突き当たる.ここは薬師堂跡である.ここに群馬県高野山慈顔院末寺薬師堂があったという(資料1,p257).ここにあった薬師如来像が,今,光照寺にあるという説もあるようだ.
 今は,小さな高台の空き地になっていて,一部欠損した石塔が置かれているだけである.

■もろん台下からお塔さまへ
 三叉路を西へ進む.進行方向右手は「もろん台」と呼ばれたところである.今は面影すら残っていない.ここには,北野神社の末社,神明社があったという.現在,北野神社の宝筐印塔の後ろに祀られているのが,この神明社だとのことである(資料1.p.256).
 進行方向左手に,長い階段が分岐している.この石段を登ると,十王堂跡がある.ただ,階段を登るのが面倒なので,今回は素通りする.

 次の三叉路を左折して,住宅地内の路地に入る.緩やかな登り坂を進むと,5分ほどで昌院に到着する.山号は山崎山(さんきさん).臨済宗.ここは拝観できないので,寺の手前の三叉路を右折して,やや急な坂道を登る.
 すぐにまた三叉路に突き当たる.この突き当たりの山裾に「お塔さま」と呼ばれる祠がある.十数段の階段を登った山裾に,この祠がある.祠の中に一部欠損していると思われる五輪塔が安置されている.江戸時代の領主奥平氏の娘,宗済の墓だという(資料1.p.256).
 

■出発点へ戻る
 お塔さまから,やや急な坂道を登る.左手には昌院の境内に繁茂する森が見えている.坂道を突き当たると,数十段の長い階段がある.この階段を登り切ると大平山丸山住宅地に到着する.
 なるべく山沿いの街路を辿って,出発点のバス停鎌倉中央公園入口に戻る.
 水平歩行距離4.2キロメートル,累積登攀下降高度121メートルの,超プチ散策であった.
 梅を探すという目的は残念ながら空振り.でも,鎌倉の秘所を,のどかに歩き回ったので,大満足のプチプチ散策であった.

                                    (おわり)

資料1:鎌倉市教育センター(編),2009,『かまくら子ども風土記』鎌倉市教育委員会

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