中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉:梶原:梅の香に惹かれて今日もブラブラと

2011年02月04日 17時07分16秒 | 鎌倉あれこれ

                                  <梶原の梅>

      鎌倉:梶原:梅の香に惹かれて今日もブラブラと
           (単独散策)
         2011年4日(金)

 この頃の私は,徘徊癖が取り憑いてしまったらしい.
 今日一日ぐらいは,終日家に籠もって,日向ぼっこをしながら水彩画でも画いていようかと思っていたが,あまりの上天気で,居ても立っても居られなくなる.
 「・・・明日,丹沢へ行くんだろう.ん,だったら今日一日ぐらい家でジットしていたらどうなんだい・・」
私の心の奥底に巣くっているジェキルフラワーヒルこと,もう一人の私私が,盛んにこの私をたしなめる.
 でも,私は我慢ならない.
 そこで昼食後,コンデジをぶら下げて,当て処もなく歩き始める.
 まずは定番の鎌倉中央公園.でもここは昨日も歩いたばかりなので,今日は公園の記事を書くのは止めておこう.

 公園を一回りして梶原口に出る.
 そのまま尾根伝いに,源氏山公園まで行こうかと思ったが,急に梶原の梅林がどうなっているか気になり始める.そこで,梶原の住宅地内を適当に歩いて,バス停梶原付近まで下山する.
 梶原郵便局前に小さな梅林がある.この梅林は鎌倉市が管理しているらしいが,下草も綺麗に刈り込まれていて,よく手入れされているようである.
 ここの梅は,まだまだこれから.
 今は1~2分咲きというところだろう.ある粋人が,
 「・・梅の見頃は,1~2分先の頃だよ・・・」
と言っていたのを思い出す.そうすると,この梅林は今が見頃ということになる.私は「そんなものかな」と思いながら,暫くの間,梅林の中をウロウロする.




 この梅林にも飽きたので,バス停梶原の方へ足を伸ばす.ここから源氏山公園を抜けて,鎌倉駅までブラブラしようかと思ったからである.
 丁度そのとき,大船行のバスが,バス停に到着する.
 私は,成り行きで,このバスに乗ってしまう.
 「・・お前,何をやっているんだ・・!」
私の心の中のジェキルフラワーヒルが,またもや大声で私を叱咤する.
 「まあ・・良いじゃないか.双六みたいに,偶然に出るサイコロの目に合わせて,成り行き任せの人生も面白いではないか・・」
 バスの乗客は,暫くの間,私を含めて,たった2人.私は,どこか面白いところがあったら,途中下車しようと思っていたが,決断する前に,バスは終点大船駅に到着してしまう.
 「はて,どうしよう・・・」
 私は大船観音が良く見えるバス停上のデッキにあるベンチに座って,暫くの間,迷い続ける.
 「玉縄城趾の方へブラブラ歩きするか,それとも植木から御霊神社の方まで足を延ばすか・・」
迷っている内に面倒臭くなり,とりあえずはヤマダ電機へでも行って,最近のパソコンでもウインドウショッピングしようかなと思い立つ.

<梶原の米屋の店先>

 今日は金曜日.ウィークデーである.それにしては,随分と沢山のお客さんが店内を歩き回っている.
 パソコンとデジカメの売り場を一通り眺める.つい数日前にも見たばかりなので,そのときと特段変わったこともない.店員が私の方へ近付いてくる.面倒なのでそれとなく売り場を移動する.どうも店員と話をするのが面倒なのである.

 小一時間,店内をウロウロしている内に飽きてくる.
 私は,これまた成り行きで,大船駅前の某ファストフード店に入る.私が何か言う前に,若い女性店員が,
 「・・店内でお召し上がりですか・・?」
と一本調子で聞いてくる.200円也のスモールサイズのコーヒーを注文する.大船近辺では180円から230円ぐらいで美味しいコーヒーを賞味することができるので,とても嬉しい.大船は庶民の街だなとつくづく実感している.

 コーヒーを賞味しながら,山旅スクール5期の連中と散策する予定の鎌倉観梅コースをどうしようか考え続ける.
 予めメンバーにアンケートを採ったところ,“団子より花,花より凸凹あるきが好き”という結論だった.そこで十二所果樹園を中心にして,思い切り歩くコースを設定したいなと思っている.具体的には水平歩行距離10キロメートル以上,累積登攀高度350メートル程度のコースはどうだろう.コースの中には適当に悪路や急坂も取り入れる・・・こんなことを,コーヒーを飲みながら考え続ける.
 このような条件を吟味しながら,一筆書きのようなコースを設定するのは,案外,面倒なことである.考えが纏まらないうちに,瞬く間に小一時間が過ぎてしまう.

<200円だけれども,結構いけるコーヒー>

 夕暮れになると,いくら昼間暖かでも,随分と寒くなってくる.たった200円のコーヒーで余り長い間粘るのもお店に気の毒である.そろそろ重い腰を上げて,帰宅することにする.
 帰りは大船駅からポニー号という小さなバスに乗る.発車時間の5分前にバス停に行くと,すぐにバスが到着する.私はギリギリの所で座席を確保する.その後,瞬く間に,乗客が増えて,まるで通勤電車並みの混雑になる.

 何だかとりとめもないことをしている内に,今日一日も終わりが近付く.
 残り少ない人生を,こんなボウフラのように,フラフラ瞑想していて良いのだろうかと自責の念に駆られる.
 「よ~しっ!・・・明日は塔ノ岳へ行くぞ・・」
私は,たるんだ心を引き締める.
                           (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
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