＜静まりかえる散在ヶ池＞
梅雨の鎌倉；散在ヶ池（鎌倉湖）で優雅に
（神奈川美術協会スケッチ会）
２０１１年６月１２日（日） 曇
＜散在ヶ池地図＞
■クルクル変わる天気予報
2～3日前までの天気予報では，今日（6月12日），日曜日は雨という予報であった．ところが昨日辺りから予報が変わって，12日の日中は，雨の心配がないということになった．天気予報がなかなか正確に当たらないので，本当にやきもきする毎日が続いている．
雨天中止ということになっている神奈川美術協会スケッチ会は，予定通り開催されるだろう．この会ではパソコンなどによる緻密な連絡網はないので，当てずっぽうで行動するしかない． 昨年から会員になったばっかりの私は，少し緊張して，集合場所である大船駅に向かう．
集合時間10時には，10名ほどの会員が集まる．時間までに集まった人たちで，早速，江ノ電バスのバス停に向かう．
私が関係するいくつかのグループでは，パソコンあるいは携帯メールを使って，事前に綿密の出席者をチェックするやり方に較べると，手間も掛からずなかなか簡素で良いやり方だなと感心する．
■散在ヶ池へ
大船駅バスターミナルから，鎌倉湖畔循環の江ノ電バスに乗車，15分ほどでバス停今泉不動に到着する．
雨こそ降っていないが，辺りはどんより，ジメジメとしている．主宰のＩさんの後に付いて，まずはせせらぎ小径を一回りして，一旦，散在ヶ池湖畔で一休みする．
ここで，一旦，解散して，13時30分に，再びここへ集合．昼食を一緒に摂った後自由行動とのことである． 
＜散在ヶ池湖畔の管理棟＞
■“ノンビリ小径”は深山幽谷
大多数の方々はせせらぎ小径の方へ向かう．
私は何となく気乗りがしないので，ノンビリ小径に沿って，少しばかり散策をしながら，スケッチポイントを探そうかと思う．
昨日までの雨で，池の周辺の緑は，とてもみずみずしくて心地がよい．ただ，もう今は6月中旬．ヤブ蚊も沢山飛んでいる．首筋，顔，手など肌が露出している部分には防虫剤を塗っているが，それでも時々蚊が近付いてくる．
濡れて滑りやすい木道が続く．住宅地のど真ん中にある公園だが，どこか深山幽谷に入り込んだような気分になる．
＜のんびり小径からの風景＞
＜散在ヶ池の鯉＞
■ベンチでスケッチ
数分，坂道を登った所で，枝道に入りベンチに座る．
まだ，何となく気乗りがしないが，せっかく来たのだからと思い直して，ベンチに座ったまま見えている風景をスケッチする・・が，どうしても気乗りがしない．こんなときに，無理にスケッチをしても，ろくな絵が画けないことは，先刻，承知の助である．
ここで，このスケッチを披露したい所だが，まだまだとても見せられたものではない．
それでも，小一時間，鉛筆で素描を続ける．でも，彩色する気分になれないので，中途半端ながら，お絵かきを中止する．そして，ブラブラとノンビリ小径の出口付近まで散策する．
今日は梅雨の合間の日曜日．ときどきハイカーとすれ違う．
途中から往路を引き返して，13時20分頃，集合場所に戻る．もう数名の方が集まっている．
＜木の根が面白い山道＞
■湖畔で昼食
一同，湖畔のベンチに座って，昼食を摂る．このグループでも，ご多分に漏れず女性グループからネーベンの差し入れがある．
ほとんどの方々は新しくお会いする方か，あるいはお顔を名前が一致しない方である．
いつもの山仲間や，街道歩きの仲間とは，随分と異なった雰囲気がある．そこがまた興味津々である．
私は，この新しい仲間の中でも，多分最年長グループに属するだろう．でも，絵仲間では新参者である．諸先輩が散在ヶ池で描いたスケッチを拝見すると，やっぱり凄いな，上手いなとつくづく思う．同時に，どうしても自分の思うような絵が描けない自分の下手さに，つくづく焦れったくなる．もう絶望にも近い気分になる・・・が，すぐに思い直す．もう何年も絵を描き続けている先輩に，そう簡単に肩を並べられるわけがないことに気がつく．
＜せせらぎ小径でスケッチする会員＞
■半僧坊下から大船へ
昼食後，私は馬の背小径を通って，バス停半僧坊下に向かう．途中，景色の良い所で立ち止まって，スケッチをするかどうか迷うが，結局，乗り気になれず，そのまま通過する．
山道の足許が，グショグショに濡れていて滑りやすい．当初，半僧坊下から天園ハイキングコースを横切って覚園寺登山口に下山するつもりだったが，嵩張る画材をもって歩き回るのも大変なので，半僧坊下からバスに乗車，大船駅に戻る．
お絵かきのグループに初めて参加した驚きと，楽しさは，また一入（ひとしお）だった． 不思議な体験をした日曜日であった．
（おわり）
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