中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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閑話休題:2011日鎌倉美術家協会洋画部会展見学

2011年02月18日 09時47分49秒 | 閑話休題:日々雑感

                                    <会場の雰囲気>

      2011年鎌倉美術家協会洋画部会展見学

         開催場所;鎌倉芸術館ギャラリー
          開催期間;2011年2月5日(火)~20日(日)

2011年2月17日(木) 曇後

 朝の内まで雨,その後もお天気がスッキリしないという天気予報だったので,丹沢号の岳へ行くのを取りやめた.その代わりに,午後から標記の展覧会を見に行くことにする.

 早めの昼食を軽く済ませてから,標高67メートルの尾根の上にあるわが家を出発,鎌倉中央公園を抜けて,鎌倉芸術館までブラブラ歩きを楽しむ.
 天気はスッキリしないが,関東地方には,南から湿気を含んだ温暖な風が吹き込んでいるので,気温は随分と高い.もうすっかり春である.
 中央公園のあちこちの植えられている梅の花も今が見頃である.
 今日は天気がスッキリしないためか,ご近所の皆さんの姿は殆ど見られない.公園の池の水も大分温んできたような感じである.
 池の近くの梅の花を見上げていると,うしろからドヤドヤと人の気配がする.60歳代と見受けられる10数名のグループが,道路一杯になって歩いている.一同申し合わせたように,登山用のステッキを突いている.もこもこのオーバーにリュック.公園を散策するには,何となくちぐはぐな出で立ちのように感じるが,元気そうなのが何よりである.


 鎌倉中央公園を山崎口に抜けて,薬師堂跡を通過する.今は五輪塔の一部と見られる石塔の破片が少しばかり残っているだけ.正に栄枯盛衰.
 ダラダラ歩きで小袋谷跨線橋を渡る.速歩で歩かれる何人もの方々に追い抜かれる.私も折角の平地歩きなのだからダイエット効果があるように,グイグイと歩いた方が身体のためになると思うのだが,どうもすぐ疲れてしまい速度が出ない.その内に,例の,
 「まあ・・いいか」
が出てしまう.

<薬師堂跡>



 つい今し方,追い越された方の後ろ姿が,見る見るうちに小さくなっていくのを,ボンヤリと眺めながら,のろのろと歩いて,13時頃,鎌倉芸術館に到着する.
 受付で住所氏名を記帳して,会場に入る.
 最初のブースに足を踏み入れた途端に,迫力ある素晴らしい絵ばかりなので,いきなりガ~ンと頭を強打されたようなショックを受ける.ビックリしたの何のって・・・
 「やっぱり,鎌倉美術家協会は凄い!」
これが率直な第一印象である.
 大きな絵ばかりである.一番小振りの絵でも30号.油彩ばかり.


 居合わせた係のかたの暗黙の了承を得て,会場の雰囲気を数枚の写真に収める.会場を,数回,ぐるぐると見て回る.
 私も,見る方に少しでも感動を与える絵を画いてみたいものだと,何時も思っている.ここに展示されてい素晴らしい絵から,何かを盗み取って(言葉が悪いが・・),自分の絵に持ち込みたいと思いながら,何回も何回も会場をグルグルと回る.

 私は,沢山の力作を拝見している内に,私から見たら大逸れたこの会の公募展に応募した.
 「○○○蛇に怖じず」
とは正に自分のことだなと,たまらなく恥ずかしくなる(○○○は差別語かも知れないので伏せた).
 でもまあ,良く入選したものだと,冷や汗が出そうになる.

 瞬く間に時間が過ぎる.
 15時過ぎに,会場を後にする.
 「家に帰ったら,さっそく描きかけの絵に筆を入れよう・・・」
と勇み立つ.
 とりあえず,大船駅へ向かって歩く.歩いている内に,早速絵を描こうという焦りにも似た感情は,アッサリ消えてしまう.

 そういえば,プリンターのインクと乾電池を補充しはければいけなかったなと,もう,別のことが頭の中に思い浮かんでくる.
 私は進路を少し変更して,大船駅近くにあるY電気に向かう.インクと乾電池を購入した序でに,パソコンとデジカメの売り場を見て回る.
 早速,店員が私の所に来て,
 「何かお探しですか,ご案内いたします・・」
と声を掛けてくる.
 「いや・・あの・・・その,,,ちょっと見ているだけ・・」
田舎者の私は,ドギマギしながら,店員から遠ざかる.

 気がつくと小腹が空いている.Y電気と同じビルの地下1階にあるマクドナルトに入って,フィレオフィッシュセットを注文する.久々にマックのバーガーを口にする.
 「旨いッ!」
しっとりモッチリしたパンが,私の好みにピッタリ.芳ばしいフライドポテトをつまみながら,暫くの間,ノンビリと過ごす.


 周囲を見渡すと,買い物帰りの主婦,何か習い事の帰りらしい女性のグループ,高校生などで満席に近い状態である.そんな間に挟まって,しおたれた年寄り男性が若干名,申し訳なさそうな風情で座っている.落ち零れた年寄男には,居心地の良い場所はなかなかないなと思い始める.
 すると,心のどこからか,
 「お前さん・・何を言っているんです.居酒屋へ行ってご覧なさい.おいぼれ爺さん達,結構楽しそうに飲んでいますよ・・」
と水(酒かな?)を差す声が聞こえてくる.
 私は普段アルコールを嗜まない.
 やっぱり,真っ直ぐ家に帰って昼寝でもするに限るな.

 家に戻ると,家内が夕食の支度中である.いろいろな食べ物のにおいが,台所から玄関まで匂ってくる.
 ま,ともかく,今日一日,何処も痛いところもなく,安穏に過ごすことができた.それにしても,毎日が瞬く間に過ぎ去っていく.
 「光陰矢の如し・・」
を実感している.
 自分が高速で走っていると,私が実感している時の速さは,外の人から見ればユックリ過ぎているように見える筈である・・・また,屁理屈がはじまったな・・もう,止めとけよ! ハイッ!
                               (おわり)

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