中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ミルフォードサウンド(4):第1日目(1):ニュージーランドへ(1)

2011年02月08日 15時57分39秒 | ニュージーランド:ミルフォードサウンド

                                        <記録ノート>

 ミルフォードサウンド(4):第1日目(1):ニュージーランドへ(1)
            (スケッチ旅行)
      2003年1月28日(火)~2月5日(水)

第1日目:2003年1月28日(火)

<やっと出発準備>

■出掛ける前に
 昨日と天候は一変して快晴。暖かい。
 7時30分,パソコンをONにする。K氏から×局へ提出する原稿を送るように依頼がある。昨日,鎌倉梶原郵便局から郵送したものと同じ内容の原稿を返信する。

■やっと携行品を揃える
 朝食後,やっとの思いで,ニュージーランド行きの準備を始める。
  靴下 2足
  下着 シャツ 2枚
  パンツ  2枚
  ズボン下 2枚
  靴下 2枚
     ※出掛けるときに着ている下着は数えない
  バンダナ 2枚
  雨具上下 1式
  手袋 2組
  洗面具1式
  タオル 1本
  化粧品等(ひげそり・歯ブラシ・石けん・爪切り・ソーイングセットなど)
  洗濯石けん 若干
  運動靴 1足
  水筒(1リットル) 1個
  ちり紙(ロールペーパー)少々
  日焼け止め・整腸剤・日焼止めリップスティックなど一式
  いちじく浣腸 4個
  サングラス 2個
  帽子 防寒用 1個
      一般用 1個
  つまようじ 20本ほど
  乾電池 10本
  フィルムカメラ 1台(当時まだデジカメは使っていなかった)
  フィルム 4本
  ヘッドランプ(予備ランプ・予備電池付き)1式
  スパッツ 1組
  眼鏡(予備) 1個
  眼鏡落下防止紐 1本
  アイマスク 1個
  無地ノート 3冊(2冊は大船駅ルミネで買い足す)
  速記用ノート 1冊
  文房具ギアー 1個(はさみ,ホチギスなど)
  ボールペン 5本
  ポリ袋 10枚
  高度計 1個
  方位磁石 1個
  腕時計 1個
  折り畳みバッグ 2枚
  折り畳み傘 1本
  案内書 1冊
  パスポート
  通貨(TC・ドル・円)
    ※ストックはあえて持参せず.
 これらの品々を,機内持込のリュックと,預け入れる小型バッグに分けて収納する.


<いよいよ出発>

■成田空港へ
 11時過ぎに,自宅を出る。
 自宅近くのバス停「○○通り」を11時14分に出発する大船行バスに乗車する.
 11時20分,大船駅に到着.
 大船駅構内ルミネの文房具店で,無地ノート2冊を買い足す.そして,1階の「てんや」で早めの昼食を軽く済ませる.
 大船発11時35分の湘南電車に乗車.12時55分に横浜駅に到着する.そして,横浜駅前YCAT13時10発成田空港行リムジンに乗車する,14時26分に成田第2ターミナルに到着する.
 ターミナル入口で,パスポートのチェックがある.警戒が厳重である.
 まだ,集合時間まで余裕がある.時間潰しのために,空港内のレストラン“Cafe CROISSANT”に入って,252円也のアイスコーヒーを注文,やれやれ・・・ここでもう草臥れてしまう.
 コーヒーを味わいながら,勤務先庶務担当のO氏に電話.2月5日まで外国へ行っていて留守にする旨改めて連絡する.勿論,前もって休暇届と.私用で外国へ行く決済は受けているが・・・念のため.

■集合・チェックイン
 16時05分,集合場所のHカウンターへ向かう.すると,ツアーコンのK島さんが,目ざとく私を見つけて,
 「・・しばらくぶりです」
と会釈する.
 「・・今回はお世話になります.その後,御社横浜の「山旅スクール」でお世話になっています・・・」
と挨拶する.
 K島さんと最初にお合いしたのは,昨年のキナバル行飛行機の中であった.あのとき,私はアトラストレック社のツアーに参加していた.私の隣の席には,近ツリ主催のツアーに参加したSさんという方が乗っていた.
 Sさんと相談しながら,入国カードを書いていたら,K島さんが,自分の客でもない私にも,大変親切に指導してくれた.
 これが切っ掛けとなって,私は近ツリのツアーにも,興味を持つようになった.縁とは不思議なものである。


<搭乗・離陸>

■Hカウンターに集合・初顔合わせ
 16時19分,チェックインが開始される.私の座席は49H,通路側の席である。通路側で良かった!
 荷物の重量チェックを受ける.全部で8.9キログラム.まあ,こんな所だろう.
 16時22分,もう一度,Hカウンターへ戻る.
 空港内は,いつもより,今日は何となく閑散としているような気がする.不景気なためか,それとも今が閑散期のためか,私には分からないが,何となくガラ~ンとしていて拍子抜けである.
 Hカウンター近くのベンチに座る.近くには,私と多分同じツアーに参加するのではないかと思われる人たちが座っている.夫婦連れも何組から居るようである.
 16時50分,再びHカウンター前に集合する.
 改めてお互いに自己紹介する.ツアーコンのK島さんから,今回の旅行日程や注意事項の説明がある.

■登場待合室
 17時15分,出国手続きを済ませる.
 17時28分,C88搭乗口に到着する.売店で「まろ茶」500mlを購入する.今までの海外渡航経験から,私の場合,多分,旅行開始後,2~3日目で緑茶が恋しくなるはずである.
 注:当時のセキュリティチェックは,今ほど厳しくなく,お茶などの液体
   も機内に持ち込めた.
 待合室にはさまざまな国の人が待っている.
 車座になってトランプに興じている人たち,多分,中国の方だろうか.私の隣に座っている人が,しきりに私のノートを覗き込む.不愉快.子供連れの方が騒がしい.体育系か体格の良い大学生風の大男が10人ほど集団で屯している.何となく胡散臭い.

■飛行機に搭乗
 18時00分,オークランド行NZ90便の搭乗が開始される.搭乗口がやけに混雑する.私は揉みくちゃになるのがイヤなので,後からユックリ搭乗する.
 18時13分,やっと自分の席に着席する.シートはボロボロ.液晶テレビもない.かなり貧相な機内だなというのが第一印象である.
 18時53分,機内アナウンスが始まる.
 まずは,訛りの強い英語.ただでさえ,英語のヒアリングが苦手な私には,何を言っているのかサッパリ聞き取れない.次いで日本語,
 「・・・所要時間は10時間50分,・・・禁煙・・・.座席の背もたれは真っ直ぐな位置に・・・」
その後,どこの国の言葉か分からないが延々と機内アナウンスが続く.

■いよいよ離陸
 18時53分,私達の飛行機が動き出す.
 安全プロセジュアの説明が始まる.すぐにまた飛行機が停止.19時04分,機内の照明が暗くなる.どうして停まっているのか,全く説明がない.何が起きているのかサッパリ分からない.
 幸か不幸か,10分ほど経ってから,再び飛行機が動き出す.
 19時20分,再び機内アナウンスが始まる,
 「・・・ただいま空港が混雑しているので,離陸まで後10分ほどかかります・・」
 なんだ,そういうことだったのか.
 19時32分,ようやく成田空港を離陸する.
 19時39分,機内の照明が点り,シートベルトのサインが消える.

<一路ニュージーランドへ>

■キャビンアテンダントと下手な英語で雑談
 
 19時50分,ニュージーランド入国カードが配布される.
 若いキャビンアテンダント(あえてスチュワーデスと書こう)がおしぼりを配り始める.
 注意書きを見ながら,入国カードに必要事項を記入する.さきほどのスチュワーデスが回ってきたので,記入済みの入国カードをチェックして貰う.
 「・・これで良いですか?」
と日本語で質問する.
 スチュワーデスは,私の書いた入国カードを見てから,
 「OK! バッチリです・・」
と,一寸,たどたどしい日本語で答える.
 「あなた,日本人のように日本語がお上手ですね(“You can speak Japanese like natives!”)」
と下手な英語でおだててみる.
 私の記入した職業欄の”××”を見て,
 「・・どの分野が,ご専門ですか?」
と英語で聞いてくる.
 「コンピューターを利用したアプリケーションシステムが専門ですよ」
 「どんな分野のアプリケーションですか・・・」
と聞き返してくる.
 綺麗なスチュワーデスとの英会話練習は悪くない.面倒な英語の会話も気にならない.
 そうこうしていると,
 「・・・日本とニュージーランドの間の時差は4時間です・・・」
という機内アナウンスが英語と日本語である.

■早速機内食
 0時17分,先ほどのスチュワーデスが巡回してくる.
 “Would you like something to drink?”
 私には英語で聞いてくる.とりあえずオレンジジュースを頂戴する.
 暇潰しに,私は持参している気圧計を野路居てみる.気圧計の針は880ヘクトパスカルを指している.
 12時43分,いつの間にか気圧が下がり,865ヘクトパスカルになっている。この値は,大体,海抜1300メートルの山地と同じである。
 11時05,夕食が配られる.
 “Would you like beef or chicken?”
もちろん,ビーフ.
 これまでの海外旅行の経験では,日本人の乗客の多いフライトでは,なぜかビーフが先になくなることが多い.
 スチュワーデスの英語を聞きながら,"would"の前に"which"を付けなくて良いのかしら・・なんて,つまらないことが気になる.
                                   (つづく)

「ミルフォードサウンド」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/732501821aab208c28a57d3baf93fcf3
「ミルフォードサウンド」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/60f031a53f9d612667c63b089076d183


[編集後記]

2011年2月9日(水) 雨

 昨日から,今日(2月9日)こそ,塔ノ岳に登ろうと思っていた.
 そのつもりで,今朝は4時に起床した.ところが,生憎の雨.多分,塔ノ岳には,タップリ雪が降っているだろう.そう思うと,塔ノ岳へ行きたいなと思う反面,今,降り続いている雨の中をわざわざ出掛ける気にもならない.
 「どうしよう・・?」
と思案している内に,ドンドンと時間が経ってしまう.
 結局,今日の所は塔ノ岳詣でを止めてしまった.
 前回,塔ノ岳に登ったのは,2月5日(土).今日を逃すと,脚力の減退が目立ってくるのは必定.ここ2~3日の間には,是非とも塔ノ岳を往復しておこうと思っている.
 ところで,今,編集し直しているミルフォードサウンドトレッキングの記事は,8年前のメモを見ながら行っている.記事を編集しながら,まだ,8年しか経っていないかという思いと,もう8年も経ってしまったかという思いが錯綜する.長くも短くもある歳月である.
 8年前の記録を見ていると,現役時代の自分の生き様を沸々と思い出す.記録から垣間見えることは,あの頃,まだ,何事にも,随分と積極的に動き回っていたなという点である.自分では自覚していなかったが,知らず知らずのうちに,年月の経過とともに,自分が何事に付けて,随分と億劫がる性格に変わったなと思い知らされる.
 昨日(2月8日),私は「ミルフォードサウンド」の記録帳を片手に持って,鎌倉中央公園を抜けて,大船までブラブラ歩きをしてきた.途中の民家の梅が綺麗に咲いていた.梅を眺めながら,
 「・・五十三次洛遊会の皆さんを,鎌倉案内する日も近いな・・・もう少し,歩行ルートの実況」調査をしなければダメだな・・」
焦りに近い気分になる.

 やがて大船駅に到着する.特段,大船に用事があるわけではない.ただ散歩で,たまたま大船駅まで着てしまっただけである.
 ついでに,大船駅近くのファーストキッチンに立ち寄って,200円也のコーヒーを賞味する.30分ほど,コーヒーを飲みながら,古いノートを読みふける.そして,今の私は,果たして,充実した人生を送っているかと自問自答する.途端に,早く家に戻って,何かをしなければ・・と,珍妙な焦りを感じる.特に急いですることなど何もないのに・・
 「・・いや,はや・・・まだ,身体のどこかにサラリーマン根性が染みついているな・・」
と自分の焦りに苦笑する.
 実際の所,常に何かをしていないと気が済まない,自分に気がつくと,サラリーマン時代のトラウマが,何時までも自分の心のどこかに住み着いているなと思わないわけにはいかなくなる.


                                      (おわり)
 



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