中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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涼しくなってきた丹沢:塔ノ岳(今年41回目)

2008年09月18日 14時30分12秒 | 丹沢の山旅

                      <山麓で咲く花>

         涼しくなってきた丹沢塔ノ岳(今年41回目)
               (単独山行)
           2008年9月17日(水)

■大分涼しくなった
 一昨日(9月15日),2泊3日の「歩いて巡る東海道五十三次巡り」から帰ってきたばかりだが,中1日休憩を取ると,もう山歩きをしたくなる.幸いなことに,今日17日だけは,天候も良さそうである.明日からは,現在,石垣島から東に向かっている台風13号の影響で天気が悪くなるらしい.ならば,塔ノ岳を訪れるのは今日しかない.
 早速,早い朝食を済ませ,5時10分に家を出発する.そして,渋沢7時16分発大倉行バスに乗車する.いわゆる2番バスである.
 この所,秋らしくなって,涼しい日が続いている.そのためか,2番バスは,丁度座席が埋まる程度の沢山の登山客が乗車している.

■山旅スクールのNさん
 大倉バス停で,簡単にストレッチを済ませて,7時38分に歩き出す.ふと気が付くと,山旅スクール6期の女性,Nさんが同じバスに乗っていたようである.
 「・・・Nさん,今日は・・」
と挨拶する.
 Nさんは,山頂までどうしても3時間程度掛かるというので,ご一緒すると返って迷惑になると思って,
 「・・・では,お先に失礼します.塔ノ岳山頂で待っています・・・」
と挨拶して,先に出発する.

■ついついボンヤリと・・・
 7時42分に登山口を通過する.昨日,雨が降ったためか,路面が濡れている.丹沢ベース付近の敷石が滑りやすくて,少々歩きにくい.
 涼しいと思っていたが,杉林の中にはいると,結構,湿度が高くて,すぐに汗が出てくる. 何時の間にか,歩きながら,ついつい色々なことを考え始めてしまう.
 ・・・・何かの弾みで,HGウェルスの小説に出てくるエーテルのことを連想する.あまりマニアックな話を,ここで記述するのは不適切かも知れないが,「アインシュタインの宇宙項が,この頃,見直されている・・・となると,形式的にはエーテルが復活させるSF小説が書けるかもしれないな・・・どんな筋書きにしようか・・・」なんてことを,知らず知らずのうちに考えている.
 ふと気が付くと,大倉高原の家への分岐点を通過している.
 「しまった!・・・ラップタイムを記録するのを忘れた・・」
と気が付く.慌てて,記録帳を開くと,自分で気が付かない内に,8時00分と,チャンとラップタイムが記録されている.
 全く不思議だが,バックグラウンドジョブで,きちんと定常業務をこなしていたことになる.ただ,その間,ボンヤリと歩いていたので,どの程度の歩行速度で調節しながら歩いていたのかハッキリしない.
 いくら通い慣れている登山道とはいえ,ボンヤリと惰性で登るとは,言語道断である.

           <ボンヤリと富士山が見える:堀山の尾根からの定点観測>

■足取りがやや重い
 8時39分,駒止茶屋を通過する.今日は,途中,ボンヤリしていたこともあって,歩き出してから,1時間01分経過している.1時間以内で歩けなかったことから,今日の塔ノ岳山頂までに所要時間は,2時間20分台だなと想定する.
 やがて,堀山の尾根道に入る.上空には,秋らしい青空が広がっているが,湿度が高いためか靄が広がっていて,富士山は朧にしか見えていない.
 8時54分に堀山ノ家を通過する.小草平のベンチには沢山の登山者が休憩を取っている.何時もなら良く見える富士山も,今日は霞んでいる.そのまま通過して,岩稜帯の上り坂に差し掛かる.途中,東海道五十三次宿場巡りで3日間歩いたとはいえ,標高差のある登山道を歩くのは1週間振りである.そのためか,あるいは湿度が高いためか良く分からないが,自分の足取りが,やや重く感じる.

■ご常連のYさん
 9時12分に萱場平を通過する.どうやらここまでの登り坂で時間が掛かりすぎているような感じがする.今日は登山者が多いためか,ベンチで休憩を取っている登山者が何人か居る.
 丁度そのとき,ご常連のYとすれ違う.Yさんとは何時も,もっと下の方ですれ違うのに,今日は違う.ご常連と思われる女性と,随分とユックリと下山していく.

              <今日の萱場平:青空が覗き,登山客が目立つ>

■ご常連の修行僧
 萱場平を通過して,道幅の広い登り階段に差し掛かる.間もなく,修行僧とすれ違う.何時もなら,花立山荘手前の階段付近ですれ違うのだが,今日は随分と下の方ですれ違ったことになる.思わず,
 「・・・今日は.今日は随分と早いですね・・・」
と挨拶する.修行僧は,
 「そうですか・・・」
と怪訝な顔をする.やっぱり,今日は自分の調子が悪いんだなと思い直す.
 
    <Yさんがユックリ下っていく>              <修行僧が下っていく>

■ご常連のTさん
 花立山荘直前の階段で,ご常連のTさんとすれ違う.何時もなら,花立山荘を通過した辺りですれ違うのだが・・・・
 「今日は涼しくて身持ちが良いですね・・・山頂の気温は14℃でしたよ・・・今日は1時間54分で登れましたよ・・・」
とTさんは言う.
 「今日,私は2時間20分位で登れればいいなと思っています・・」
 「まあ・・・人それぞれですね.元気で続けましょう・・・」
でお別れする.
 毎度のことながら,私とほぼ同じ年代なのに,Tさんは,本当に凄いなとつくづく思う.
               <富士山方面に雲が湧き始める:花立山荘>

■ご常連のHさん
 9時48分に金冷シノ平を通過する.山頂直下の急坂を昇り始めると,前方から,ご常連のHさんが,同じくご常連の女性と一緒に下山してくる.Hさんは,私の顔を見ると,
 「・・・やあ,元気ですね.私に元気下さいよ・・・」
と言いながら握手をしてくる.私は有名なHさんに握手を求められてドギマギするが,Hさんより私の方か何歳か年上だから,持ち上げてくれたのだろう.
 すると同行している女性からも握手を求められる.

              <真っ青な空と塔ノ岳山頂:花立場より>

■尊仏山荘
 10時01分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.今日の大倉バス停からの所要時間は,2時間23分.この時期としては不本意.山頂はまだ閑散としていて2人の先客が日向ぼっこしている.涼しい風が吹いていて心地よい.暫くの間,山頂のベンチに座って涼をとる.
 このまま外で休憩して,尊仏山荘には立ち寄らずに下山しようかと思って,山荘の方へ目を向ける.すると,客室のベンチに座っている山荘のオーナー,Hさんと目が合ってしまう.それが切っ掛けになって,やっぱり山荘に立ち寄ることにする.
 山荘には先客は居ない.今日の10時過ぎの山頂の気温は+18.5℃.9月10日より4℃ほど高い.
 暫くの間,お茶を飲みながら,Hさんと雑談を続ける.Hさんが,話しかける.
 「・・・今度,小諸出身の方が,泊まりで登ってきますよ・・・」
 「そうですか.では小諸の○坂のFHを知っているか聞いてみてください.多分,知っていると思いますよ・・・ついでに,NPO浅間山クラブに入りませんかと誘ってください・・・」
 「・・・(ところで)この記事見ましたか・・山荘のネコが『岳人』9月号に載りましたよ.どうやら有名になっているようで・・・」
 前回,塔ノ岳を訪れたときに,私はOさんから見せて貰っていたが,営業部長が有名になるのは,私も嬉しい.でも,今日は営業部長の姿が見えない.Hさんに伺うと,今頃は隣の建物で昼寝をしているそうである.
 Hさんと雑談をしていると,次々にご常連らしい方々が,小屋に入ってくる.そろそろ潮時かなと思って,10時35分に尊仏山荘をおさらばする.

               <大山が良く見える:塔ノ岳山頂から>

■ヤマカガシ氏
 山頂の下山口に近い所に,見覚えのある男性が座っている.ヤマカガシの男性である.私は,
 「・・あれ,今日は・・」
と挨拶する.ヤマカガシ氏は,
 「随分,速いですね・・」
と私にいう.
 「・・私,何処かで会いましたか・・・?」
 「堀山ノ家で,貴方に追い越されましたよ・・・随分足取り軽く追い越していきましたよ・・」
 残念ながら,私にはヤマカガシ氏を追い越した記憶はない.

■山旅スクール10期生
 山頂直下の急坂を下り終える頃,同じバスに乗っていた山旅スクール6期のNさんとすれ違う.
 「やっぱり,(山頂まで)3時間かかっちゃいました・・」
と溜め息をつく.でも,3時間で登るとは,Nさんは凄いなと感心する.
 10時58分に花立山荘を通過する.周辺から濃い霧が湧き始めている.富士山だけでなく近くの丹沢の山々も霧に覆われて見えなくなっている.
 長い階段を下り始めて間もなく,5~6名の女性群が登ってくる.リュックの左背負紐に山旅スクール出身者の目印を付けている.私も同じように目印を付けている(この目印を具体的に公表することは差し控える).1人が,目ざとく私の目印を見付けて,
 「あっ・・・フラワーヒルさんですか・・?」
と私に話しかける.私はすかさず,
 「そうです.皆さんは,Kiyomaさんのお仲間ですね・・・」
と答える.山旅スクール10期の皆さんである.どうやら,私が乗ったバスより1本後の3番バスに乗車していたようである.

■チャンピョンとすれ違う
 11時12分頃,萱場平に近付く.するとチャンピョンが登ってくる.私を見付けると,
 「・・・今日はタヌキの模様ですか・・・?」
と奇妙なことを聞いてくる.何事かと思ったら,私が着ているTシャツにプリントされている2匹のオコジョをタヌキと間違えているようである.このTシャツは,大分前に白馬岳を訪れたときに,着替えが欲しくなって購入したものである.



■予定通り下山
 大倉12時52分発のバスに間に合うように,時間を調節しながら,ユックリと下山し続ける. 12時04分に一本松を通過する.紅葉坂をノンビリ下り,階段に差し掛かったときに,下から登ってきた若い女性に呼び止められる.
 「塔ノ岳の山頂は,まだ先ですか・・?」
と私に質問する.私は開いた口がふさがらない.まだ,まだ登り始めたばかりじゃないか,事前に何も調べなかったんだろうか.
 「まだ,まだ,先ですよ・・」
と答えるのが精一杯だった.
 今日の山麓では,セミの声が全く聞こえてこない.でも,まだ,蚊がうるさく付きまとう.この時期にしては,今日の気温は幾分高いのかも知れない.
 12時48分,予定通りに,大倉バス停に到着する.
 今日の大倉バス停は,沢山の幼児が集まっていて,とても賑やかである.子供って可愛いなとつくづく思う.

                <沢山の子供達:大倉バス停前>

[ラップタイム]

 7:38  大倉歩き出し
 7:42  登山口
 7:50  丹沢ベース
 7:56  観音茶屋
 8:00  分岐
 8:09  雑事場ノ平
 8:11  見晴茶屋
 8:25  一本松
 8:39  駒止茶屋
 8:48  堀山
 8:54  堀山ノ家
 9:10  戸沢分岐
 9:12  萱場平
 9:35  花立山荘
 9:48  金冷シ
10:01  塔ノ岳山頂 着
======================================
10:35  塔ノ岳山頂 発(+16.13℃)
10:46  金冷シ
10:58  花立山荘
11:18  萱場平(11:21まで着替え)
11:23  戸沢分岐
11:36  堀山ノ家
11:43  堀山
11:51  駒止茶屋
12:04  一本松
12:18  見晴茶屋
12:20  雑事場ノ平
12:27  分岐
12:30  観音茶屋
12:36  丹沢ベース
12:44  登山口
12:48  大倉 着

[山行記録]

■登攀・下降高度
  1201m
■水平移動距離   7.0km
■登攀所要時間
  大倉発      7:38
  塔ノ岳山頂着  10:01
  (所要時間)  2時間23分(2.38h)
 登攀速度
   1,201m/2.38h=504.6m/h
■下降所要時間
  塔ノ岳山頂発  10:35
  大倉着     12:48
  (所要時間)  2時間13分(2.38)
 下降速度
   1,201m/2.38h=504.6m/h
                            (おわり)
前回の塔ノ岳の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/18a6b397fb6063467064caf044e93f2b
次回の塔ノ岳の記事
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