中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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湘南:二ノ宮西部社寺遺跡めぐり

2007年03月28日 12時12分58秒 | 鎌倉あれこれ

         湘南:二ノ宮西部社寺遺跡めぐり
            (鎌っこ倉ぶ)
         2007年3月24日(土)

           <散策ルート>


<散策の概況>

■JR二ノ宮駅から吾妻山公園へ

 今月の「鎌っこ倉ぶ」例会は神奈川県二ノ宮西部にある社寺を巡る旅であった。参加者は10数名,殆どの方が中高年である。残念ながら天気は高曇り。眺望はあまり良くない。
 10時00分に二ノ宮駅に集合する。10時15分,二ノ宮駅北口から歩き出す。
 まずは,二ノ宮小学校の東側の坂道を登る。そして,歩き出して5分ほどで吾妻山公園入口に到着する。坂道を登るに連れて,南側の見晴らしが開ける。東海道本線の列車が走っているのが見える。公園入口から100段を越える急な階段を登り詰める。すると,さらに眼下の展望が開ける。ここから海に張り付くように開けた二ノ宮の街を見下ろすことができる。私達が歩いている遊歩道の両側にはシャガが沢山咲いている。

              <花が咲き誇る>

■浅間神社と吾妻神社
 そのまま吾妻山を登り続けて,10時34分,私達は浅間神社参道に到着する。この山道入口には浅間神社の案内板が建っている。この案内板によると,浅間神社の祭神は木花咲耶姫命で,曾我兄弟縁の所のようである。ここから,電車の枕木を転用した土留めのような階段を登る。途中の白い鳥居を潜り,10時38分に浅間神社に到着する。ここの社殿はなかなか立派,新築されたばかりのようである。

          <浅間神社>

 つづいて,沢山の花が咲き乱れるなだらかな丘を越えて10時55分,吾妻神社(標高136m)を詣でる。ここが吾妻山の山頂である。
 案内板によると,吾妻神社の祭神は弟橘媛命。日本武尊の妻。創建は景行天皇の時代だというから古いお社である。縁結びの神として有名のようである。

                <吾妻神社>

■小動物公園と展望台
 吾妻神社を参拝した後,なだらかな丘陵を登り,11時00分に,丘の山頂に到着する。山頂には広々とした芝生が広がっている。ここからの見下ろす風景はなかなか雄大で,パノラマのように広がっている。ただ,残念なことに,富士山は雲に隠れて見えない。 山頂からのパノラマを楽しんだ後,階段を下る。そして小動物園の脇を通って,もう一度やや急な階段を登りかえず。そして,11時15分に展望台の櫓に到着する。この櫓からは,小動物園を見下ろすことができるが,眺望はそれ程利かない。

■古墳群
 11時18分に展望台を出発して,やや急な山道を下り,山麓の舗装道路に出る。そして,舗装道路をトボトボと歩いて,11時42分に釜野橋リンゴ園近くの交差点を渡る。そのまま舗装道路を暫く歩き,右折して丘陵地帯に入る。
 11時55分,丘陵端の崖地に掘られた古墳群に至る。崖には数個の洞穴が点在している。古墳の中に入ってみる。勿論,中には何もない。鎌倉のヤグラとは,明らかに違う感じがするが,素人の私には良く分からない。

              <古墳群>

■二ノ宮運動公園で昼食
 古墳群の直ぐ上に二ノ宮運動公園がある。古墳群脇の階段を登り詰めて,12時05分にこの運動公園に到着する。運動場では,子供達のチームがサッカー試合をしている最中である。
 私達は運動場脇の芝生で昼食を摂ることにする。一同思い思いに陣取って昼食を摂る。女性群が次から次へとお菓子や飴を配り始める。気温は20℃近いようである。暑くも寒くもなく大変心地よい。
 昼食後,幹事代行から促されて,芝生下の駐車場で,私が音頭を取って,ストレッチを行う。月に1回ストレッチをしても,ほとんど意味がないが,請われるままに音頭を取る。それにしても,体が固い人が多いのに驚かされる。この辺りが山登りを目的としたグループの方と根本的に違うところのようである。

■西光寺
 13時20分に運動公園を出発する。再び古墳群脇の道を下り,自動車道路に出る。そして,暫くの間,西の方向に進む。13時28分,真言宗西光寺に到着する。なかなか立派なお寺である。不動明王が本尊。鎌倉時代に開山した名刹のようである。境内に露座の子育地蔵尊像が安置されている。
 13時40分,境内の不動橋を渡り三宝洞というトンネルを潜る。トンネルの途中に慈光殿という洞窟がある。

               <西光寺>

■川匂神社
 トンネルを抜けると,すぐに川匂(かわわ)神社の参道に出る。立派な鳥居を潜ってから,石段を登り詰める。そして,13時49分に川匂神社の本殿に到着する。ここは相模の国二ノ宮,由緒ある立派なお宮である。ちなみに一ノ宮は寒川町の寒川神社である。崇神天皇の時代に創建されたというから,随分と古くからあった神社である。
 境内にある夫婦杉,力石,古い鳥居の材料,忠魂碑などを見学する。

■袖切り地蔵と蜜厳寺
 14時00分に忠魂碑前を出発する。往路を引き返して,14時05分に袖切り地蔵前を通過する。昔は,この地蔵前の道は石ころだらけで,よく子供が転んで怪我をした。袖が切れても怪我をしなくて良かったという親の願いで祀った地蔵だという。
 私達は南南東に道を進む。そして,14時12分に真言宗蜜厳院に到着する。何となく境内に入りにくい雰囲気が漂っている。私は,そのまま境内に入らずに,一同が出てくるのを外で待つことにする。すると,どこからともなくご婦人が出てきて,私達の仲間に何か話しているようである。全員が直ぐに戻ってくる。
 「今,法事をやっています・・・ここは観光のお寺ではありませんので,すぐにお戻り下さい・・」
と言われたようである。

■薬師寺と等覚院
 東海道本線の跨線橋を渡り,14時17分に薬師寺に到着する。ガイドのM氏によると,もともとは川匂神社の本地仏だったが,神仏分離令によって,神社から切り離されたものだという。往路を少し戻り,東海道本線沿いの道を二ノ宮駅方面に進む。そして,14時26分に曹洞宗宝蔵寺に到着する。入口に「宝蔵禅寺」と書いた石塔が建っている。境内はひっそりとしていて人気がない。
 さらに二ノ宮駅の方に進む。14時35分に真言宗等覚院に到着する。境内に「等覚院」と書かれた立派な石塔が建っている。この辺りまで来ると,一同,少々疲労気味となる。直ぐに等覚院を出発する。

          <旧東海戸の名残り>

■ヤマニ醤油(株)
 一旦,国道一号線近くまで進んだ後,線路側の裏道を進む。この辺りには旧東海道の面影が残っている。そして,14時43分,地場の醤油醸造業のヤマニ醤油(株)に到着する。仲間の何人かが,この地場醤油を購入する。
 
         <ヤマニ醤油(株)>

■再び二ノ宮駅へ
 路地は,すぐ先で,再び国道一号線に合流してしまう。ここから左折して山に向かう小径を辿る。この道は先ほど参拝した吾妻神社の参道になっている。その証拠に,道の入口には大きな鳥居が建っている。東海道本線を跨ぐ歩道橋を渡り,再び東海道本線の北側に出る。そのまま線路沿いの道を東北東に進み,15時05分に二ノ宮駅に戻る。
 解散後,二ノ宮駅南口の「ガラスのうさぎ像」を見物する。東京大空襲で母と2人を失って,二ノ宮町に疎開していたガラス工芸家ゆかりの像だという。
    
             <ガラスのうさぎ像>

[ラップタイム]
10:15  二ノ宮駅歩き出し
  ↓
10:38  浅間神社
  ↓
10:55  吾妻神社
  ↓
11:15  展望台
  ↓
12:05  二ノ宮運動公園着(昼食)
13:20    〃    発
  ↓
13:28  西光寺
  ↓
13:40  川匂神社
  ↓
14:26  宝蔵寺
  ↓
14:35  等覚院
  ↓
15:05  二ノ宮駅

■登攀下降高度    約150m
■水平移動距離    約8km
                        (おわり)



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