中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉台峰・常磐緑地探訪の旅

2007年03月27日 10時36分56秒 | 鎌倉あれこれ

           鎌倉台峰・常磐緑地探訪の旅
             (山旅スクール仲間)
            2007年3月23日(金)


■鎌倉駅から歩き出す
 2007年3月23日。晴。私達は鎌倉の台峰緑地と常磐緑地を中心に散策した。
 参加者は,山旅スクール第5期のトドさん,痛子さん,それにトドさんの友人Gさん,仙人,flower-hillの5名。男性1人,女性3人,アルカリ性1人である。
 一同,9時30分に鎌倉駅表口を出発する。今日は平日。しかも朝とあって,まだ,観光客の数は少ない。小町通りを少し上って直ぐに左折し,横須賀線の踏切を渡って,今小路に出る。鎌倉時代の今小路は,化粧坂(ケワイザカ)から通じる屈指の大通りであった。私達は,今小路をそのまま北北西に進み,巽神社を過ぎたところから左折する。ここからは狭い路地になる。すぐに正宗ゆかりの刃稲荷の前を通過する。この辺りは刀鍛冶の名工正宗の住居跡として有名である。さらに先へ進み右折する。そして,小さなトンネルを潜って寿福寺の南側に到着する。ここから源氏山公園に向かう山道に入る。

■源氏山公園,天柱峰から瓜ヶ谷やぐらへ
 狭くて短いV字型の切通を抜けると寿福寺の墓地の縁を通る上り坂になる。左側に太田道灌の墓がある。そして,その直ぐ右側の英勝寺の境内には,バラ線越しに「了徳院殿」と書いた石塔が建っている。この石塔が誰の墓なのか以前から興味があるが,確かなことは分からない。やがて疎林を通り抜けて源氏山公園に入る。源氏山の山頂まで登り,その後,頼朝の像がある広場を抜けて,葛原が岡神社に到着する。ここから再び葛原が岡ハイキングコースの山道を浄智寺方面へ下る。ここは鎌倉の代表的なハイキングコースなので,何人かのハイカーとすれ違う。
 私達は,一旦,天柱峰まで進む。そして,天柱峰から少し戻って,鞍部から東側の尾根に入る。尾根伝いのヤブ道を数十メートル進む。ここから急坂を下って,10時41分に瓜ヶ谷ヤグラに到着する。

               <瓜ヶ谷ヤグラ>

■谷戸の池から山崎へ
 その後,棚田脇の細い道を辿って,北鎌倉・山ノ内道路に出る。ここから,山ノ内浄水場脇の尾根道を北鎌倉女学院方面に向かう。途中,見晴らしの良い場所で,六国見山の眺望を楽しむ。
 「あそこに見える山が六国見山ですよ・・・」
と私が説明をし出す。
 丁度そのとき,2人連れの年輩のご婦人が通りかかる。私の説明を小耳に挟んで,
 「ロッコクケンザンンは間違いですよ・・リッコクミヤマが本当の言い方です・・・」
と訂正する。この山には,いくつかの呼称があるので,どれが正解ということはないが,頭ごなしの間違いだといわれると,あまり気分が良くない。

 その後,西側の谷戸へ下る。進行方向左側の谷間は湿地帯になっている。この辺り一帯は台峰緑地の周辺に位置している。昔は田畑として使われていたこともあるというが,今は自然のままに放置されている。この地域の自然保護に尽力されておられる高名な方が,緑地は自然のままに放置するというのではなく,いかに自然と共存しながら利用するかが大切であると力説されていた。浅学の私もその通りだと思う。

            <谷戸の池>

 私達は,やがて,谷戸の池に到着する。自然の中でひっそりと静まりかえった湖である。ただ,この湖も,もともとは潅漑用の人造湖である。湖を見物した後,私達はさらに谷を下りつづける。谷の両側の山には沢山の山桜が自生しているが,まだ咲く気配は全くない。その先の竹藪を通過して,山崎小学校付近まで降りる。

■鎌倉中央公園で昼食
 魯山人邸脇の急坂の山道を登り詰めて,鎌倉中央公園西側の尾根に出る。そのまま尾根道を辿って,鎌倉中央公園に入る。この公園は二つの谷戸にまたがって造園されている。公園内には人影が疎らで閑散としている。12時丁度に,公園中央にある疎林広場に到着する。ここで昼食を摂る。先ほど棚田付近の小川で少しばかり摘んだクレソンを賞味する。

              <某所でクレソンと戯れる>

■常磐緑地で道に迷う
 12時20分に鎌倉中央公園を出発する。山の上ロータリーを経由して梶原に下る。そして,某病院の脇道からグリーンハイツを通り抜けて,裏大仏ハイキングコースの脇道に入る。さらに西側の尾根に入る。尾根上の踏み跡を辿って野村総研跡地の近傍に到着する。この辺りから,常磐緑地の尾根筋を辿る。常磐緑地は鎌倉三大緑地(台峰緑地,常磐緑地,広町緑地)の中で,一番面積が広い緑地だといわれている。途中で多少道に迷ったものの,一旦,市役所通りまで降りる。

                <旧野村総研>

 市役所通りを鎌倉駅方面に5分ほど進み,最初のトンネルの手前から,喫茶店「アトレ」の階段を利用させて頂き,裏大仏ハイキングコースへ出る。そしてアトレ上の小さな峰から急坂を降りて,鞍部に到着する。ここから枯れ枝の隙間に目を凝らして覗くと,大仏の後頭が見える。ここは,このコースで,唯一,大仏が見える秘密の場所である。ただ,春になって木の葉が茂り出すと,すぐに見えなくなってしまう。

                <美しいお花畑>

■大仏切通から火の見下へ
 裏大仏ハイキングコースの終点付近から,大仏切通に入る。直ぐ脇に大仏坂のトンネルがある。切通を通っていると,足下を併行して走る藤沢・鎌倉道路の自動車の音が絶え間なく聞こえてくる。
 やがて深い切堀を通り抜ける。途端に自動車の騒音が聞こえなくなる。この辺りが昔の切通の雰囲気を一番良く伝えているところだといわれている。進行方向右側に大仏ヤグラ群がある。ここを見学してから,バス停「火の見下」に出る。

           <大仏ヤグラ群>

 バス「火の見下」で,藤沢・鎌倉道路を横断する。この辺り一帯が馬場ヶ谷である。常磐6丁目の住宅地を抜けて南へ進む。なだらかな登り道が続く。この道を登り詰めると極楽寺4丁目に抜けるトンネルがある。このトンネルを通り抜けて,15時04分に月影地蔵に到着する。ここで10分ほど休憩を取る。

■月影地蔵から日蓮袈裟懸松
 月影地蔵から,稲村ヶ崎北側の尾根道に入る。この尾根を南に辿る。残念ながら,山道からの眺望はあまり開けていないが,眼下にときどき尻利が浜の住宅地が見える。
 やがて,急坂を下って,住宅地に出る。狭い階段道を抜けて,海岸近くに降りる。近くの史跡日蓮袈裟懸松を見学する。そして,15時41分に江ノ電「稲村ヶ崎」駅へ到着する。ここで解散。

                <日蓮袈裟懸松跡>

[ラップタイム]

 9:35  JR「鎌倉」駅から歩き出し
  ↓    (寿福寺経由)
10:23  葛原が岡神社
  ↓    (葛原が岡ハイキングコース)
10:31  天柱峰
  ↓
10:41  瓜ヶ谷やぐら
  ↓    (山ノ内浄水場経由)
11:25  谷戸の池
  ↓
12:00  鎌倉中央公園着(昼食)
12:20    〃   発
  ↓    (常磐緑地経由)
13:57  北条常磐邸跡
  ↓    (裏大仏ハイキングコース)
14:18  大仏切通入口
  ↓
14:42  バス停「火の見下」
  ↓
15:04  月影地蔵尊
  ↓
15:14  お山の尾根
  ↓
15:33  日蓮袈裟懸松
  ↓
15:41  江ノ電「稲村ヶ崎」駅着(解散)

■登攀下降高度   累積約150m
■水平移動距離     約7~8km
                   (おわり)



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