高宕山(千葉県)散策(2)
(山旅スクール山岳会ゆったりコース)
2006年12月10日(日)
(つづき)
■高宕山山頂
暫く進むと,クサリ付きのやや急な岩稜帯になる。これを登り切って,高宕山の山頂を回り込むと,山頂に登る坂の下に到着する。坂はせいぜい10メートルほどの高さしかないが,少々,急である。山頂(330m)には10名程度しか立てないほど狭い。交代で山頂へ登る。山頂からの眺望は,正に360度,雄大である。
<高宕山山頂からの眺望>
12時04分,高宕山山頂を出発する。往路を少しばかり引き返して,12時18分,鞍部(270m)に出る。ここで,10分ばかり小休止する。
鞍部から先は,あまり見通しのない尾根道を東南東に進む。小さな上り下りが連続して,現在地がなかなか把握しにくい。13時06分,関東ふれあいの道と八良塚への分岐に到着する。地形図では稜線上に分岐があるように書いてあるが,実際には稜線より10メートルほど下がったところに分岐がある。分岐を鋭角に曲がって,東北東に新路を取る。ふたたび東南東に向きを変えた後,何回も進行方向が変わる。やがて,ほぼ北の方向に進路をとるようになる。
■八郎塚
15時36分に八良塚と思われる山頂(345m)に到着する。何の指導標もないが,地形図と照らし合わせると間違いなくここが八良塚である。あたりは,鬱蒼とした森の中である。ここで数分間休憩を取る。
13時44分に八良塚を出発する。北の方向に向かう稜線沿いの道を辿る。上り下りが大きな畝のように続く。その内に,一体どの辺を歩いているのか良く分からなくなる。途中で312m峰を分岐する場所がなかなか分からない。まだまだ地図読みの技術が未熟なことを実感する。
14時08分,312m峰への尾根との分岐に到着する。ここで1分ばかり地図読みの練習をする。ここから先はほぼ真北に進む真っ直ぐな尾根道になる。相変わらず小さな上り下りが連続する。やがて,足下に,今私達が歩いている尾根の下にあるトンネルを出た林道が見下ろせるところを通過する。
■登山道入口へ下山
登山道は,やがて足下の林道に降りるのだが,ここで,一旦,大きく西北西に曲がる。そして,200メートルほど進んだところで三叉路に突き当たる。ここを大きく東南東に回り込んで,トラバース道に入り込むが,すぐに尾根道に変わる。この尾根道が結構長い。右下に林道があるが,林道との高度差がなかなか縮まらない。40分ほど進むと,尾根道が二つに分岐する。左は尾根沿い,右は尾根の右斜面を下る坂道になっている。たまたま先頭を歩いていた私は,少々迷うが,地図を確かめて,右の道を選ぶ。後から付いてくる人に,
「間違っていても責任をとりませんよ・・・私は右側の道を選びますが,皆さんはご自分で判断してください・・・」
と責任逃れの口上を述べて進む。
すぐに階段が連続する急な下り坂になる。滑らないように一歩一歩注意しながら先へ進む。やがて,トンネルの上を通過する支脈を下り始める。そして,14時59分に,無事,登山道入口,つまり林道に降りることができた(145m)。
<怒田沢川の登山口>
■集落の中の廃道を迷う
林道からは,集落が点在する野良道歩きである。地図を頼りに近道を探しながら,宿原という集落にある三島神社を目指す。途中で細い道が三叉路に突き当たる。左側は道とは思えないほど朽ち果てている。先頭集団が舗装道路に沿って南側,つまり右の道を進む。
「おかしいな・・・南へ進むはずはないのに・・・」
と思いながら,ひょっとして,また左に曲がるのかも知れないと期待して,少しばかり後を付ける。
それにしても変なので,近くで野良作業をしている老夫婦に,私が
「三島神社へ行く道はどこですか・・?」
と尋ねる。すると親切なお婆さんが,
「ちょっと難しい道なので,途中まで一緒に行きましょう・・・」
と言ってくれる。
「いえいえ結構です・・・自分達で道を探しながら参ります」
と何回もお断りするが,案内すると言ってきかない。
それから,5分ほどの間,今は廃道となっている荒れた坂道を一緒に歩いてくれる。 これを見ていたガイドのコアラさんが,
「道を聞いてはダメですよ・・・それでは地図読みの練習にならないですよ・・・」と顔をしかめる。ごもっとも!
■亀山温泉でお風呂と食事を楽しむ
15時38分に三島神社近くの宿原バス停に到着する。
泥濘道を歩いたので,登山靴は泥だらけである。このままバスに乗るのは気が引けるが仕方がない。15時42分にカミコウバスのチャーターバスに乗車して,宿原バス停を出発する。ついウトウトとしている間に,どこをどう通ったか分からないが,16時11分に亀山温泉に到着する。地図で確かめると,久留里線の終点上総亀山駅の近くのようである。つまり暴動半島のど真ん中に位置している。近くには人工湖,亀山湖があるようだが,もう辺りが薄暗く,何処にあるかも見当が付かない。
まずは温泉に入る。少々焦げ茶色をした湯のようだが,効能書きは読むのが面倒なので,何の病気に効くかは分からない。
16時50分から大広間で食事である。広間に入ると,先に陣取っていた山旅スクール第6期の男性が,「ここへ座れ」と私を手招きする。隅っこに男性だけチマチマと座る。この男性から,ビールを勧められる。飲めない私は,ほんのコップ半分ほどのビールでご相伴する。今日の食事はお刺身定食である。夕食には一寸早いが,歩いた後なので,食が進む。
<亀山温泉のお刺身定食>
17時47分に亀山温泉を出発する。途中,うみボタルで休憩を取り,19時27分に横浜駅西口天理ビル前に到着する。
(つづく)
(山旅スクール山岳会ゆったりコース)
2006年12月10日(日)
(つづき)
■高宕山山頂
暫く進むと,クサリ付きのやや急な岩稜帯になる。これを登り切って,高宕山の山頂を回り込むと,山頂に登る坂の下に到着する。坂はせいぜい10メートルほどの高さしかないが,少々,急である。山頂(330m)には10名程度しか立てないほど狭い。交代で山頂へ登る。山頂からの眺望は,正に360度,雄大である。
<高宕山山頂からの眺望>
12時04分,高宕山山頂を出発する。往路を少しばかり引き返して,12時18分,鞍部(270m)に出る。ここで,10分ばかり小休止する。
鞍部から先は,あまり見通しのない尾根道を東南東に進む。小さな上り下りが連続して,現在地がなかなか把握しにくい。13時06分,関東ふれあいの道と八良塚への分岐に到着する。地形図では稜線上に分岐があるように書いてあるが,実際には稜線より10メートルほど下がったところに分岐がある。分岐を鋭角に曲がって,東北東に新路を取る。ふたたび東南東に向きを変えた後,何回も進行方向が変わる。やがて,ほぼ北の方向に進路をとるようになる。
■八郎塚
15時36分に八良塚と思われる山頂(345m)に到着する。何の指導標もないが,地形図と照らし合わせると間違いなくここが八良塚である。あたりは,鬱蒼とした森の中である。ここで数分間休憩を取る。
13時44分に八良塚を出発する。北の方向に向かう稜線沿いの道を辿る。上り下りが大きな畝のように続く。その内に,一体どの辺を歩いているのか良く分からなくなる。途中で312m峰を分岐する場所がなかなか分からない。まだまだ地図読みの技術が未熟なことを実感する。
14時08分,312m峰への尾根との分岐に到着する。ここで1分ばかり地図読みの練習をする。ここから先はほぼ真北に進む真っ直ぐな尾根道になる。相変わらず小さな上り下りが連続する。やがて,足下に,今私達が歩いている尾根の下にあるトンネルを出た林道が見下ろせるところを通過する。
■登山道入口へ下山
登山道は,やがて足下の林道に降りるのだが,ここで,一旦,大きく西北西に曲がる。そして,200メートルほど進んだところで三叉路に突き当たる。ここを大きく東南東に回り込んで,トラバース道に入り込むが,すぐに尾根道に変わる。この尾根道が結構長い。右下に林道があるが,林道との高度差がなかなか縮まらない。40分ほど進むと,尾根道が二つに分岐する。左は尾根沿い,右は尾根の右斜面を下る坂道になっている。たまたま先頭を歩いていた私は,少々迷うが,地図を確かめて,右の道を選ぶ。後から付いてくる人に,
「間違っていても責任をとりませんよ・・・私は右側の道を選びますが,皆さんはご自分で判断してください・・・」
と責任逃れの口上を述べて進む。
すぐに階段が連続する急な下り坂になる。滑らないように一歩一歩注意しながら先へ進む。やがて,トンネルの上を通過する支脈を下り始める。そして,14時59分に,無事,登山道入口,つまり林道に降りることができた(145m)。
<怒田沢川の登山口>
■集落の中の廃道を迷う
林道からは,集落が点在する野良道歩きである。地図を頼りに近道を探しながら,宿原という集落にある三島神社を目指す。途中で細い道が三叉路に突き当たる。左側は道とは思えないほど朽ち果てている。先頭集団が舗装道路に沿って南側,つまり右の道を進む。
「おかしいな・・・南へ進むはずはないのに・・・」
と思いながら,ひょっとして,また左に曲がるのかも知れないと期待して,少しばかり後を付ける。
それにしても変なので,近くで野良作業をしている老夫婦に,私が
「三島神社へ行く道はどこですか・・?」
と尋ねる。すると親切なお婆さんが,
「ちょっと難しい道なので,途中まで一緒に行きましょう・・・」
と言ってくれる。
「いえいえ結構です・・・自分達で道を探しながら参ります」
と何回もお断りするが,案内すると言ってきかない。
それから,5分ほどの間,今は廃道となっている荒れた坂道を一緒に歩いてくれる。 これを見ていたガイドのコアラさんが,
「道を聞いてはダメですよ・・・それでは地図読みの練習にならないですよ・・・」と顔をしかめる。ごもっとも!
■亀山温泉でお風呂と食事を楽しむ
15時38分に三島神社近くの宿原バス停に到着する。
泥濘道を歩いたので,登山靴は泥だらけである。このままバスに乗るのは気が引けるが仕方がない。15時42分にカミコウバスのチャーターバスに乗車して,宿原バス停を出発する。ついウトウトとしている間に,どこをどう通ったか分からないが,16時11分に亀山温泉に到着する。地図で確かめると,久留里線の終点上総亀山駅の近くのようである。つまり暴動半島のど真ん中に位置している。近くには人工湖,亀山湖があるようだが,もう辺りが薄暗く,何処にあるかも見当が付かない。
まずは温泉に入る。少々焦げ茶色をした湯のようだが,効能書きは読むのが面倒なので,何の病気に効くかは分からない。
16時50分から大広間で食事である。広間に入ると,先に陣取っていた山旅スクール第6期の男性が,「ここへ座れ」と私を手招きする。隅っこに男性だけチマチマと座る。この男性から,ビールを勧められる。飲めない私は,ほんのコップ半分ほどのビールでご相伴する。今日の食事はお刺身定食である。夕食には一寸早いが,歩いた後なので,食が進む。
<亀山温泉のお刺身定食>
17時47分に亀山温泉を出発する。途中,うみボタルで休憩を取り,19時27分に横浜駅西口天理ビル前に到着する。
(つづく)