中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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湯河原:城山・幕山・幕山公園を一回り(1)

2012年03月26日 05時57分38秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                                    <幕山公園の梅が満開>

        湯河原:城山・幕山・幕山公園を一回り(1)
             (ARENAオフミ)
            2012年3月25日(日)

     ****幕山公園の梅の写真はこちら****
                    ↓
     http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cb4020925e0892192205a5e1d83c3394

<山行地図>



<プロフィールマップ>



<湯河原駅から城山山頂へ>

■湯河原駅に集合
 昨日(3月24日)の真冬のように寒くて愚図ついていた空が,まるで嘘のように,今日は朝から良い天気である.こんな日は,約束をすっぽかして塔ノ岳に登りたいなという衝動に駆られるが,今日ご一緒する山仲間とのお付き合いも私にとって,とても大切である.
 今日の行き先は湯河原の城山と幕山の縦走.軽いコースである.でも最後に立ち寄る幕山公園の梅は,多分見頃を迎えているに違いない.
 集合はJR湯河原駅に9時35分である.何時もの丹沢行の時よりもずっと遅い時間に家を出ても間に合うので,朝の時間がもてあまし気味である.
 私は大船8時25分発熱海行の電車に乗車する.ようやく座れたものの,日曜日の朝なので電車は結構混雑している.そして,予定通り,9時25分に湯河原駅に到着する.
 今日の参加者は11人(男性6人,情勢4人)である.この中には山旅スクール5期の,makoさん,ノシイカさんも居られる.
 湯河原駅前9時45分発箱根湯本行のバスに乗車する.途中のバス停から,かなりの観光客が乗り込んでくるが,全員座れる程度の混雑である.
 バスは湯河原の温泉場の中をジグザグに曲がりくねった道を登って,10時12分にバス停城山入口に到着する.ここで下車.

<バス停城山入口から歩き出す>


<ジグザグ道を登る>

■城山山頂
 各自適当にストレッチをしてから,10時19分,バス停城山入口から歩き出す.
 なだらかな上り勾配の登山道が続く.道幅は狭いが,砂利や礫がほとんどない歩き易い道である.谷間の右岸沿いに高巻きするトラバース道が連続する.落ち葉を踏みしめながら登り続ける.
 途中,冬枯れの木立の間から,湯河原の町並みが見えるが,広々とした眺望はない.
 バス停城山入口から,歩き出してから約25分,10時45分に城山山頂(標高562m)に飛び出るようにして到着する.
 城山はそれほど高い山ではないが,海岸から屹立している山なので,素晴らしい眺望である.
 前方には相模湾が広がっている.大島が手に取るように見えている.大島の更に南にある島も見えている.向かって右手には伊豆半島の山々が見える.
 私たちは,素晴らしい眺望を眺めながら,10分ほど休憩を取る.

<城山山頂>


<真鶴半島も見下ろす>

<しとど窟を経由して谷沿いの道を下る>


■のどかな尾根道
 10時55分,城山山頂を出発する.
 ここからバス停しとど窟までは,尾根沿いの素晴らしい散策路になっている.尾根の両側の風景を楽しみながらユックリト進む,
 日当たりの良い道端にはイヌフグリ(だろうと思うが違うかな)がビッシリと咲いている.いかにも春らしい風景である.一同から多少遅れてしまうが,ここで数枚の写真を撮る.
 土留めの金網の間からスミレ(かな?)が咲いている.あまりに可愛いので,またデジカメである.
 途中から,石畳道になる.もうすぐ,バス停しとど窟である.

<長閑な尾根道を行く>





■バス停しとど窟で休憩
 11時25分,バス停しとど窟に到着する.
 目の前の視界が開ける.バス停沿いに見晴らしの良い駐車場がある.駐車場にトイレがあるので,ここで10分ほどトイレ休憩を取る.
 駐車場には10台ほどのオオトバイが駐車している.集団で来ているのだろうか.どのオートバイも大型でピカピカである.
 私たちの仲間が,1台のオートバイの脇に立って,頻りにオートバイを誉める.オートバイの持ち主は,自分のオートバイが誉められたので,鼻をヒクヒクさせている.

<バス停しとど窟>

■立ち並ぶ石仏
 11時27分,駐車場を出発.今,通ってきた尾根の下にあるトンネルを潜って,尾根の東側に出る.ここには,大きな石像が立っている.私には,この石像の曰く因縁は全く分からないが,とりあえず,近くの説明板をデジカメに収める.後で読もう思って写真を撮るのだが,一方では,どうせ読まないだろうなとも思っている.
 ここから先は,ちょっと急な道になる.ただ,良く整備されているので,歩き易い.坂道の両側にはたくさんの石仏が並んでいる.


<しとど窟への分岐>

■しとど窟
 石仏が並ぶ道を下りきると,道路は二手に分岐する.左側の階段道をほんの少し登ると,しとど窟に到着する.大きな洞である.洞の中央付近から数条の水がしたたり落ちている.
 洞の中にはたくさんの石仏,石碑が建ち並んでいる.

<しとど窟>

■ちょっとスリルのあるトラバース道
 11時46分,しとど窟を出発する.先ほどの分岐まで戻り,その後は,谷沿いの小川に沿って,荒れた道を下る.途中で支流を飛び石伝いに渡って,暫くの間,谷の左岸沿いの急坂を下り続ける.
 再び徒(カチ)で川を渡り,今度は谷の右岸沿いのトラバース道を進む.やがて,道路は急な斜面沿いに高巻き道になる.少々危険な道なので,数十メートルの鎖場になっている.
 鎖場を過ぎてからも,かなり荒れた下り坂が続く.
 荒れた山道を下り続けて,12時10分,舗装された林道に突き当たる.ここが城山登山口である.

■城山登山口で昼食
 登山口付近は日当たりの良い広場になっている.ここで,昼食.
 一同,三々五々,広場に座り込んで昼食を摂る.

<城山登山口で昼食>

<大石ヶ平から幕山山頂へ>

■大石ヶ平
 12時43分,昼食を終えた私たちは,川沿いの林道を歩き始める.舗装は荒れているが,今までの山道に比較すれば格段に歩きやすい道である.
 10分ほど下って,幕山公園に向かう分岐を通過する.
 ここから先は,かなりのハイカーとすれ違うようになる.
 13時05,大石ヶ平に到着する.
 ほんの2~3分,立ち休憩を取ってから,幕山山頂を目指して歩き始める.ここから先は,すぐに急な登り坂の登山道になる.
 坂道になると,先頭と場末尾までがバラケ始める.ときどき歩行速度を調整しながら,かなりユックリな速度で登り続ける.

■とんでもない泥道
 途中から,急にとんでもない泥道になる.深くえぐれた道は泥濘である.私は構わずに泥の中を歩くが,泥を嫌う人たちは,更に歩きにくい土手道を無理をして歩いている.当然,足は遅くなるし疲労も蓄積する.
 途中で,多数の下ってくハイカーとすれ違う.ほぼ全員が,泥道を嫌って,歩きにくい土手道や笹藪の中をかき分けて歩いている.こんなことをしていたらますます登山道が荒れてしまうなと,やや憤慨しながら,私は泥の中を歩く.その方が歩き易いし,疲労も少ないに決まっている.第一,安全である.
 やがて泥道を終わって,尾根近くの杉林になる.足跡不鮮明な道になる.随分のユックリ登っているつもりだが,泥道を避けながら苦労している仲間よりは随分と先に出てしまう.
 どうせ一本道なので,私はそのまま登り続けて,3時45分に自鑑水分岐に到着する.
 ここで,一同が到着するのを待つ.その間,その当たりの枯れ草を丸めて,靴に付いた泥をこそぎ落とす.
 結局全員が揃うまで,約10分ほど掛かる.
 「泥道でも,泥に構わずに楽に歩けるところを歩く方が,疲れないし安全ですよ・・・」
と独り言のように,一同に諭す.
 実は,これは山旅スクールでサンダーウエストガイドから指導されたことを口移しに言っているだけ.

<自鑑水分岐>

■幕山山頂
 13時58分,自鑑水分岐から歩き出す.ここから先は公園内の遊歩道である.これまでの登山道に比較すれば格段に歩き易い.
 ちょっと長い登り坂が続く.誰かが,
 「この坂の上が巻く山山頂ですか」
と聞く.
 「いえ・・・まだまだ,この坂を登り切ると,また,一寸だけ下ります.それから一寸急なジグザグ坂を登り切ると幕山山頂ですよ」
 「ええ!・・・まだ先?」
 まあ,こんな会話を繰り返している内に,最後の急坂に差し掛かる.
 坂を登る途中で,振り返ると,のどかな丘陵がうねうねと続いているのが見える.
 坂道を登り終えて,14時10分に幕山山頂(標高626m)に到着する.
 山頂は,多分,たくさんの観光客で賑わっているかと思っていたが,時間が押しているのか,案外空いている.
 少々寒いが,幕山山頂からの眺めも最高である.
 目の前に真鶴半島が見えている.
 山頂で10分ほど休憩を取る.

<幕山山頂>

<幕山公園>

■急坂を下る
 14時20分,幕山山頂を出発,幕山公園を目指して,ジグザグの急坂を下る.
 道幅が広い砂利道が連続する.滑りやすいので,結構,歩きににくい.途中で歩くのが嫌になるほど,長い下り坂である.
 幕山公園に近付くにつれて,観光客が増え始める.そして,14時50分頃,幕山公園の梅林に到着する.ここからは,周囲の梅を楽しみながら,園内の散策路に沿ってブラブラ歩きである.

■梅が満開で見頃
 今年は気温が低かったために,梅の開花が大分遅れた.そのために,早咲き,遅咲きの両方の梅が一斉に咲いている.これまで,何回かここの梅林を見に来ているが,今年ほど見事な梅を見たことはない.
 ゆっくり,のんびりと梅の花を眺めながら,園内を一周する.
 15時12分,公園事務所前に到着する.ここで休憩.
 事務所前のベンチは,観光客で一杯になっている.
 近くの広場に立ち並ぶ茶店は,何故か全部休業中.どうやら「梅の宴」の期間中だけの営業のようである.聞くところによると,「梅の宴」開催期間中には,梅は殆ど開花していなかったようである.
 「梅がサッパリなのに,入園料を取るとは何事か!」
という苦情が殺到したようである.
 ところが,1週間後の今日は,正に見頃.しかも入園料はタダ.

<梅が満開の幕山公園>


<紅梅と白梅が見事


■バス停鍛冶屋まで歩く
 入園料がタダなのは有り難いが,平常の日曜日はバスの便が悪くて閉口する.
 バスの時刻表を見ると,幕山公園始発のバスまで小1時間の待ち時間がある.ならば,バス停鍛冶屋まで歩こうということになる.
 バス停幕山公園近くの売店を冷やかしながら,歩道道路をひたすら下る.
 そして,15時54分にバス停鍛冶屋に到着する.
 ここでも,バスの便が悪く,結局は,幕山公園始発のバスに,途中の鍛冶屋から乗車することになる.何のために幕山公園から,鍛冶屋まで歩いたのか分からなくなる.

<五所神社>

<何とか帰宅>

■接続が悪くて混雑する電車
 やっとバスに乗って,16時32分に湯河原駅に到着する.
 ところが,今度は東海道線の電車の接続が悪い.それならば,駅近くでコーヒーでも飲もうかと思ったが,適当な店がない.
 20分以上待って,やっと熱海発の快速アクティに乗車する.所が電車は大混雑.これには参った.
 小田原で始発電車に乗り換えて,ゆっくり座る.そして夕方18時頃,やっと大船に到着する.

■騒々しい自宅
 自宅近くを通るバスに乗り換える.ここも接続が良くない.やっと,18時30分頃,何とか帰宅する.
 家の玄関に入ると,家の中が何だか騒々しい.玄関までカレーライスの匂いが立ちこめている.狭い玄関が靴で一杯になっている.北鎌倉に住んでいる長女が孫達を連れて来ている.
 「なんだ,お前ら来ていたんか.それならわざわざ小田原で電車を乗り換えずに,サッサと家に帰れば良かった・・」
と反省するが後の祭り.
 孫達と一緒に賑やかな夕食を楽しむ.近くに孫一家が住んでいるのも良いものだなとつくづく思う.

<ラップタイム>

10:19  バス停城山入口歩き出し
10:45  城山山頂(10:55発)
11:25  バス停しとど窟(11:27発)
11:42  しとど窟(11:46まで見学)
12:10  城山登山口(12:43まで昼食)
13:05  大石ヶ平
13:46  自鑑水分岐(13:58まで休憩)
14:10  幕山山頂(14:20まで)
14:50  幕山公園着(15:20発)
15:54  御所神社(鍛冶屋)着

[山行記録]

■水平歩行距離     9.3km

■累積登攀高度     687m

■累積下降高度     1006m

■所要時間
   城山入口発     10:19
  鍛冶屋 着     15:54
 (所要時間) 5時間35分(5.58h)
 水平歩行速度     9.3km/5.58h=1.67km/h
                                              (おわり)

「伊豆・箱根・富士山」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/83a87e0c0e9967a8eeefba2777152bc9
「伊豆・箱根・富士山」の次回の記事
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