お盆休み特集 昭和を振り返る;第4話;ゲートル巻いて歩調とれ!
(2017年8月18日記)
私が小学校5~6年の頃,戦局はだんだんと厳しくなり始める.山本五十六元帥の戦士で私たち小学生(正確には国民学校生)は意気消沈.世相はますます厳しく軍国主義徹底の時代だった.
当時,私の家は私が通っている国民学校の校庭と道一つ離れたところにあった.つまり目と鼻の先である.
ところが,毎朝,学校から数百メートル離れたところに隣組の生徒(学童かな)全員が集合してから,隊列を組んで学校まで行進して登校する.
校門の前には当番の先生が立っている.
先頭の6年生が,
「歩調とれ! 頭らぁ~右っ!」
と号令する.
先頭の生徒は挙手,後ろの私たちは,首を右に向けて当直の先生を見ながら,歩調を取って行進する.
そうそう…
校門近くに現人神御真が奉納されている奉安殿がある.ここでも最敬礼.
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始業前に,全生徒が行程に整列する.雨の日は大講堂である.
先頭の生徒が,
「番号っ!」
と号令する.
前から順に,1,2,3,4,……….
先頭の生徒が,生徒の前に立っている担任に,
「総員○十何人.欠席○人,異常ありませんっ…!」
と報告する.
その後,
「ひとつ,軍人は忠誠を尽くすべし…」
と五箇条のご誓文を復唱する.
これが毎日である(…だったと覚えている).
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学校へ出かける前が大変である.
一番大変なのが足にゲートルを巻くこと.
巻き終わった端がズボンの折り目ぴったりになっていなければいけない.うまくいかないときはズボンを少しねじって無理矢理会わせる.
余りきつく巻くとふくらはぎが痛くなって歩けなくなる.そうかといって緩く巻くと,すぐに落ちてしまう.そのうちに,ゲートル巻きが上手になる.
私は資源探査技師として社会人になってから,しばらくの間,ゲートルを愛用していた.
(第4話おわり)
お断り4
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