中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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猛暑の鎌倉:ぼんぼり祭見学と材木座の社寺史跡巡り(3)

2010年08月09日 06時44分43秒 | 鎌倉あれこれ
                  <夕暮れのぼんぼり祭>

     猛暑の鎌倉:ぼんぼり祭見学と材木座の社寺史跡巡り(3)
           (五十三次洛遊会定例会)
       2010年8月6日(金)
 (つつき)

<光明寺から材木座海岸へ>

■光明寺
 小さなお店の店頭で冷たいものを取りながら,はからずも休憩.私は,
 「あそこ・・・すぐ底に見えている森の下が光明寺ですよ.光明寺にはトイレがあります.光明寺まで行きますか・・それとも,ここからバスで鎌倉駅まで戻りましょうか・・」
と同行者に尋ねるが,すぐにはハッキリした返事が返ってこない.私はジレる.
 「疲れていませんか・・・大丈夫ですか?」としつこいほど問いかける.
 お互いに顔を見合いながら,誰からともなく,
 「・・・折角だから,光明寺まで行きましょう・・」
ということになる.
 14時27分,小さなお店の前から歩き出す.そして,ほんの一寸歩いて,14時30分,光明寺に到着する.ここでトイレ休憩兼見学.
 今更,光明寺の紹介記事を記述する必要はないが,山号は天照山.念阿良忠開山.関東十八壇林筆頭寺である(資料2,pp.98-99).
 ここには小堀遠州作の記主庭園がある.何人かの仲間が記主庭園を見学する.私は参加者全員が堪能するまで,決してせかせることはしない.
 広い庭で,野良猫が居ないかなと,その辺りを探すが,暑さのためか,ネコどもは一匹も見当たらない.


■材木座海岸
 14時45分,光明寺を出発する.一同まだ元気なようなので,若宮大路まで材木座海岸を経由して歩くことにする.
 光明寺前から材木座海岸に出る.涼しい海風が吹いている.
 海岸は海水浴客で混雑しているかと思ったが,案外空いている.前方には稲村ヶ崎が見えている.夏の太陽をギラギラと反射させながら,波が海岸へ次々に寄せてくる.
 海水浴客の間を縫うようにして,リュックを背負った爺さん婆さんが10数名も一緒になって歩くので,とても目立っている.水着だけの人たちと較べると,私たちの服装はいかにも暑苦しい.
 15時03分,滑川に夏の間だけ架けられている木製の橋を由比ヶ浜側に渡る.




<由比ヶ浜から鎌倉駅へ>

■海浜公園

 木製の橋を渡ったところから,海岸を離れて若宮大路と国道134号線の三叉路を渡り,海浜公園に入る.ここで再びトイレ休憩.
 どうやら,鎌倉歩け歩け協会(正式名称は知らない)主催のイベントがあるらしくて,広場の真ん中に陣取った受付に,沢山の中高年が次々に集まってくる.どうやら,16時頃,海浜公園を出発して,光明寺から鶴岡八幡宮まで散策するようである.私たちが歩いてきたルートとほぼ同じルートを反対向きに鶴岡八幡宮まで歩くようである.


■和田塚
 15時17分,海浜公園を出発する.若宮大路から1本西側の裏道を北へ進む.
 歩け歩け協会のイベントに参加する年配の方々と次々にすれ違う.ものすごい人数の人達が集まるようである.
 15時22分,和田塚に到着する.今日は和田塚へは立ち寄らずに,ここで右折して路地に入る.迷路のような路地の途中で,少々迷うが,無事通り抜けて,若宮大路に出る.
 

■畠山重忠墓 
 若宮大路に出ると,海から吹き抜ける風がとても心地よく感じる.
 15時30分,畠山重忠の墓に到着する.一同,暑さのために,大分消耗しているようなので,ここはそのまま素通りする.序でに喫茶店「モア」を予約する.

■鎌倉駅からモアへ
 15時40分,鎌倉駅に到着する.ここで,一次解散.希望者だけ,小町通りの「モア」で,一休みしてから,夕方,もう一度,ぼんぼり祭りを見に行く予定である.
 結局,全員がもう一度ぼんぼり祭りを見に行くことになる.
 15時43分,「モア」に入る.店内は意外に混雑しているが,何とか一カ所の席に纏まって座れる.
 「17時から横須賀海上自衛隊の吹奏楽が始まります・・・16時45分頃出発します・・」

<再びぼんぼり祭りを楽しむ>

■段葛を散策

 「モア」を16時45分に出たいなと思っていたが,間際になって食事を注文する人が居て,ヤキモキする.
 「人の話を聞いているのか・・全く!」
と私は内心で憤慨しているが,なるべく表には出さないように気を遣う.
 少し急かせて,何とか16時45分に「モア」を出発する.
 小町通りから段葛に出る.鳥居の前には「夏越祭」と書かれた案内板が立ててある.


■鶴岡八幡宮に到着
 17時05分,鶴岡八幡宮に到着する.参道中央に大きな輪が作られている(正式な名称は分からない).輪の側にある案内書き指示に従って,まず左側に回りながら輪を潜る,次いで右側に廻る.そしてもう一度左側に廻る.
 大イチョウ跡近くに人集りができている.舞殿の前に海上自衛隊吹奏楽団団員十数人が陣取っている. 本殿前の階段にも,もう沢山の観客が集まっている.
 

■生の吹奏楽を楽しむ
 私たちが会場に到着すると間もなく開演になる.久々に生演奏を聴く.その迫力に惚れ惚れする.ただ,コンサートホールの演奏と違って,こちらは露天なので,折角の音が四方八方に突き抜けてしまっている.その分だけ,どうしても迫力不足な感じもするが,むしろこちらが本物なのだろう.
 演目は,聞いたことのある曲が殆どだが,私には見当も付かない新しい曲も何曲か演奏される.
 本殿前の石段の上の方に,山旅スクール5期のIさんが居るらしくて,「階段の上にいます」という内容の携帯メールがIさんから私に送られてくる.階段の下からは,Iさんがどこにいるか分からないが,上から下を見下ろすと,私たちが丸見えのようである.
 最後の演奏は,軍艦マーチである.軍艦マーチと言えば,私はすぐに戦争中のことを思い出すが,仲間の方々には,パチンコ店を連想する人が多いようである.同じ老人でも,僅かの年の差で,随分と頭の中の構造が違うなと認識させられる.




■夕暮れのぼんぼり
 小一時間で「吹奏楽の夕べ」は終わる.
 Iさんが私たちの所へ挨拶に来る.Iさんは,明日,土曜日,どこかの山へ出掛けるとのこと.暑いのにご苦労なことである.
 薄暗くなるまで,休憩所で過ごす.
 「暗くならなければ,ぼんぼりに火を点けませんよ・・」
と誰かが無責任なことをいう.私は,
 「二人の巫女が,暗くなる前にぼんぼりに火を点けて廻りますよ」
と言うが無視される.
 「勝手にせえ・・」
と私は放置.
 暗くなってから,休憩所をでる.夜空にぼんぼりが映えて幻想的な雰囲気を醸し出している.案の定,巫女さんの火入れはとっくに終わっている. 灯が点ったぼんぼりは,昼間見たぼんぼりとは違った雰囲気を持っている.一つひとつのぼんぼりを眺めながら,すばらしいなと感激する.
 18時45分頃,鶴岡八幡宮から段葛に向かう.段葛の両側にもぼんぼりが並んでいる. 途中,喫茶店にも立ち寄らずに,19時22分,鎌倉駅に到着する.
 ここで解散.
 次回の五十三次洛遊会定例会は,10月に開催される予定である.さて,10月は何処へ行こうかな.もう,迷っている.


<ラップタイム>

10:02  北鎌倉駅前歩き出し
10:15  建長寺
11:25  八雲神社・来迎寺・太平寺跡(11:40まで参拝見学)
12:00  鶴岡八幡宮(12:33まで昼食)
12:50  蛭子神社(12:55まで休憩)
12:56  妙本寺
13:02  常栄寺
13:09  別願寺
13:10  上行寺
13:25  元八幡
13:42  乱橋
13:39  妙長寺
13:45  五所神社(13:52まで休憩)
13:56  来迎寺
14:09  実相寺
14:15  補蛇洛寺
14:20  食品店店先(14:27まで休憩)
14:30  光明寺(14:45まで参拝見学)
15:02  滑川の夏橋を渡る
15:09  海浜公園(15:17まで休憩)
15:22  和田塚
15:30  畠山重安墓
15:43  モア(16:43まで懇親会)
17:05  鶴岡八幡宮(18:44までぼんぼり祭見学)
19:22  鎌倉駅 着(解散)

[散策記録]

■水平歩行距離
     12.8km

■累積登攀高度     162m

■累積下降高度     175m

■所要時間(休憩時間込み)
  北鎌倉駅 発    10:02
  鎌倉駅  着    19:22
 (所要時間)   9時間20分(9.33h)
 水平歩行速度   12.8km/9.33h=1.37km/h
                              (おわり)
[参考資料]

資料1:鎌倉市教育センター(編),2009,『かまくら子ども風土記』鎌倉市教育委員会

「五十三次洛遊会」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a46be0036884c966bb04886d40045282
「五十三次洛遊会」の次回の記事
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