麻酔薬「通仙散(つうせんさん)」を発明し、世界で初めての
全身麻酔による乳ガン摘出手術に成功した、
外科医華岡青洲の里へ2年前に行って来ました。
春林軒
春林軒~建物主屋は紀の川市の文化財にされてます。内部は
人形や音声を使って青洲が活躍した当時の様子をリアルに
再現してます。
夫の学費のために機織りをする加恵さんの人形が
とてもリアルでした。
薬草
華岡青洲の医術
麻酔薬の研究をどのように進めたのかを示す詳しい記録は残っていません。
青洲はまず動物実験によって薬の効果と安全性を確認し、
そのあと人間の体で効果を試したと考えられています。
人体実験では母「於継(おつぎ)」と妻「加恵(かえ)」が自分の体を使って
麻酔薬を試してほしいと自ら申し出たので、
青洲は母と妻に麻酔薬を飲ませ人体実験を行ったと伝えられています。
春林軒塾は青洲が開いた住居兼病院、医学校です。
文化元年(1804)の麻酔手術の成功で青洲の名声が全国に
広まり、青洲が生存中に、この地で学んだ塾生は1033名を数えます。
現在は主屋を中心に内塾県薬調合所、用務室、病室、米蔵兼看護婦宿舎
物置、蔵が取り囲んでいます。
~青洲の里HPよりお借りしてます。~
一番右下はは青洲が使った当時の手術道具
華岡青洲の里は和歌山県紀ノ川市にあります。
母と妻の献身的な協力の下
マンダラゲを主成分とする麻酔薬で
世界初の全身麻酔による乳がんの
手術に成功しました。
成功の影には犠牲もありました。
天保6年(1835年)旧暦10月2日、華岡青洲は
全身麻酔薬の発明という偉業の完成と、
多くの人々の命を救うことに捧げた生涯を終えました。
76歳でした。
青洲像
青洲の里で赤ワインっぽい藤の花