長野県南佐久郡川上村の大深山鉱山産の灰鉄柘榴石(Andradite)。透輝石の小さな粒状集合、結晶質石灰岩の隙間に生じた2ミリほどの粒状結晶。石榴石の試料としては見栄えのしないものだが、溶解した母岩の表面に突出した結晶の様子、水石のような自然の様子が好ましい。
大深山鉱山は、ずいぶん以前に採集にいった鉱山跡。雪もない五月頃で、天気が頗る良く、快適な採集の予定であったが、マムシ、ヤマカガシ、アオダイショウといった細長くウネウネと動く生物が活動を始めていた。このての長いのが苦手な筆者は、採集どころではなかったことを記憶している。
石榴石のほか、数センチほどだが紫水晶も採集した。もちろん小さいながら水晶の日本式双晶も得ている。
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