2006年も残りわずかとなった。ここ数年、とくに目立ったニュースのない我家だったが、今年は7月にハリーを亡くし、忘れられない年となった。13歳の高齢ではあったが、まだまだ元気だったし、あんなにあっけなく逝ってしまうとは思わなかった。寝たっきりになっても最後まで面倒見てやるつもりだったのに、迷惑をかけたくないという、あいつらしい旅立ちだったのかもれない。自分の中にぽっかり開いた穴は、半年経って少しづつ小さくなってきたが、ふとした瞬間にあの優しい目を思い出す。ふぅ~、ふぅ~と寝息が聞えてくる気がする。
居間には、まだ骨壺が置いたままになっている。でもこのままだと大好きな散歩に行けないな。来春、桜が咲く頃になったら、ハリーの好きだった場所のいくつかに骨を埋めてやろう。