情報が出てからだいぶ待たされましたが、ついにNERFエリートが国内でも販売開始されました。
今まで発売されたブラスターを一新して、飛距離の強化を図ったリニューアルシリーズがこのエリート。
とりあえず基本となるストロングアームとファイアストライクを購入。
今までのNストライクシリーズでも一番人気だったマーべリックREV-6のリニューアルモデル。
デザインの変化も大きいですが、それ以上に機能の強化、改修がされており全く別物のブラスターになっています。
エリートシリーズの特徴が手前にある青いダーツ。
材質と構造が変わっており、今までのダーツより飛距離が出るようになっています。
残念ながら今のところはストリームラインダーツしか発売されていません。
ブラスター本体は、よりSF色の濃い未来的なデザインになっており、最近のブラスターに採用されていた迷彩の様なパターンが全体に施されています。
銃口をのぞいた所。
マーべリックは何もしていない状態では弾倉の弾と弾の間が正面位置に来るようになっており、トリガーを引くと半回転して装填された弾が正面に来てから発射、トリガーが戻る時にさらに半回転という仕組みでした。
ストロングアームは発射機構が大きく変更されており、何もしていない状態で写真のように弾が銃口正面に来るようになっています。
トリガーを引くと、まず弾が発射され、その後に弾倉が次の弾が正面に来る位置まで一気に回転します。
これにより、マーべリックで起こりがちだった発射時に本体フレームにダーツがぶつかる弾詰まりの問題を解決しています。
ボーンリボルブでも工夫されていた部分ですが、そこから更に進化していますね。
一回のトリガーで発射してすぐに次の位置への回転をする為、本体の反対側は銃口部分に切り欠きがあり、ダーツの詰まりを防いでいます。
マーべリックでは定番とも言える改造であった、弾倉のせり出しですがストロングアームでは何もしなくともここまでせり出します。
リロードしやすくなりましたが、弾倉を手動で回転させる時、クリックが入っていてマーべリックのようにクルクルとは回らなくなっています。
まあ使い込んで行けば慣れも含めて改善されていくと思いますが。
グリップの形状も大きく変更されています。
個人的にはちょっと小さくなって握り難くなった気がします。
マーべリックはグリップエンドの方が太くなる形だったんですが、ストロングアームは全体的に短く太さもほぼ一定なので小指部分でのホールド感が弱くなった感じです。
トリガーはマーべリックではエッジの利いた角ばった形でしたが、今回は丸みが付けられており、長時間遊んでも指が痛くなりにくくなっています。
コッキングスライドでは、後ろ側にスリング等を付けられるリングが設けられました。
マーべリックではスライドを握って引くには少し力が必要なため、小さな子供や女性がコッキング出来ないという状況がありましたが、このリングに指を引っかける事が出来るので、今までマーべリックを使えなかった小さな子供でもコッキング出来るようになっています。
まあ、メーカーの対象年齢は8歳以上なので、そのくらいのお子さんなら問題なくコッキング出来るとは思いますが。
エリートダーツを装填した所。
ダーツのカラーが青×オレンジと本体と同じ色合いのため目立ちませんが、マーべリックと比べるとダーツの頭部分が弾倉から出るようになったので、装填具合が視認しやすくなりました。
さらに、今回の大きな変更点としてスラムファイア機構が採用された事があります。
パッケージでは連射機能と謳っていますが、トリガーを引きっぱなしの状態でコッキングスライドだけを引く事で、連続してダーツを発射できます。
また、今まで大型ブラスターには採用されていたコッキングゲージも採用されました。
コッキングされた状態ではこの本体後部の窓がオレンジになります。
これでコッキングされた状態かそうでないかが一目瞭然。
アクセサリー用のレールも、マーべリックではコッキングスライドの上にありましたが、ストロングアームでは前側に移り、アクセサリーを付けたままでもコッキングがしやすくなっています。
マーべリックとの比較。
全体的な長さやボリュームはストロングアームの方が大きくなっています。
弾倉はマーべリックの方が一回り大きく、全体的な厚みではストロングアームの方がスリムになっています。
同じ六発装填なのに径にかなり違いがありますね。
こうして比べるとストロングアームはおもちゃっぽいデザインなので日本人の好みには合わないかも知れませんが、もともとは米国で売られている商品なので、一見して玩具だと判るデザインになったのは良い事だと思います。
日本は実銃の規制が強い分、玩具ではやたらリアルな実銃らしさを求める傾向が強いですが、個人的にはNERFはそうした銃玩具とは一線を画する物だと思っているので、こういうSFデザインで良いと思います。
逆に、SF風の架空銃玩具として考えると、いまだにレトロな宇宙銃のようなチープデザインの物が主流なので、NERFのようなカッコいい洗練されたデザインは貴重だと思っています。
まあ、ウルトラや戦隊などではカッコいいデザインの銃玩具も沢山あるんですけど、なにせ弾が出る玩具はほど皆無なので。
アメリカで販売されている正規版から国内用にマイナーチェンジが施され、発射威力が弱められているという噂を聞きますが、実際に撃ってみても良く判りません。
まあ海外版を撃った事がないので比較しようがないですけど。
どうやら海外版はトリガーがオレンジ、国内版がグレーになっているようです。
室内で遊ぶなら、もともとマーべリックでも充分な飛距離でしたし、射的で遊ぶ時には命中率上がったなぁ、と思えるくらいには素直に飛ぶようになっています。
飛距離の比較とかは他のサイトがやるだろうから、FTSでは細かいデータ等は取る予定はありません。
対戦競技では足で距離を確保するタイプなので、あまり飛距離は気にしないんですよね。
新機能としてパッケージでも謳っているスラムファイアですが、もともと6発しか装填出来ないので、あまり連射の恩恵を感じられない気がします。
しかし、ファストドロウ競技ではこの機能が搭載された事は非常に大きい意味を持っています!
ホルスターから抜く時にトリガーも握る→構えるのと同時に逆手でスライド!→発射!で時間短縮を狙えます!
西部劇などで見かける様な、腰で銃を構えて左手でハンマー操作して連射!というのを真似して操作するのが最もふさわしい撃ち方の様に思います。
新たなスタンダードモデルとしては本当に良く出来たブラスターだと思います。
マーべリックを試しで購入して飽きてしまった人にこそ手にとって違いを実感して欲しいですね。
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