わたしは、木綿の糸をネオスレン染料という化学染料で染めている。
いわゆる建染染料 (たてぞめせんりょう) だ。
簡単にいってしまえば、
水に溶けない建染染料をハイドロで還元すると、アルカリ水溶液に溶けるので、
そこに糸を浸してから出すと、空気中の酸素によって還元されていた染料が酸化され、
また水に溶けなくなる、というもの。
なんといっても堅牢 (けんろう) なのがよいところだ。
藍染めも建染染料の一種です。
藍染をやったことがある人は判ると思うが、染液から糸を取り出すと、
ぱぁっ、と色が変わる。
逆にいえば、染液を見ても、染め上がりの色がイメージしにくい、ともいえるが。
今回黄色を染めているときの様子を写した。
赤紫の糸が、どんどん黄色になっていく様子が分かると思う。
↑の綛 (かせ) をステン棒2本で絞っただけで、もうこんなに色が変わった。
色の変わりかたは、染料によって違う。
もっと遅いものもあれば、それほど色が変わらないものもある。
空気酸化だけでは不十分なので、実際にはその後ソーピングという処理をする。
そんな風に還元剤とアルカリを使うので、廃液処理は重要だ。
染料より、そちらの方がお金がかかるかも!?
でも写真を撮り忘れたので、それはいずれまた。
2月15日黄昏。 星が光っていた。
藍染だったか忘れましたが、真冬の冷水で作業するとより綺麗に染まるだかなんだったかどこかで読んだ記憶があったもので。
寒いといえば、ロンドン、ニュルンベルグ、トロント、ニューヨークと今回地球一周の出張から、今日帰って来ましたが、どこも寒かったです。特にロンドンは18年ぶりの大雪で、交通機関がマヒして、ホテルに缶詰でした。歴史あるロンドンバスが史上初めて、全線ストップになったとか。30cmの積雪でしたが、BBCが「ロシアでは60cmの積雪でも交通機関はマヒすることなく平常なのにロンドンはその半分の雪ですら対応できない。政府は何をやっているんだ。」と訴えていました。そりゃロシアは普段からそれくらいの大雪だし、それとも18年に一回の為に常時対応できるようにするってのは無茶だろうと失笑。
空港で8時間待ちでしたが、何とかロンドンから脱出できました。
3月後半はオーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、タイと回って来ます。オーストラリアとニュージーランドは今夏ですし、今度は暑い国周りです。
染色は楽しいです。
雪で麻痺、といえば、やっぱり東京でしょう。
5cmでもやばいんじゃないですか?
雨や雪が降っても、長靴履かないもの。
いや、今は洒落たゴム長が出ているか。(高いぞ!)
ひところ暖かかったのに、寒さがぶり返して、
なんだか気分が沈みます。