チャーリー・ハンターはギタリストで、ずいぶん変わった楽器を使っている。
指板のフレットがずいぶん放射状になっているファンドフレットで、弦が7本や8本だったりする。
音をアンプに伝えるコードを差し込むジャックが2つある。
じつは、低音の方の弦はベース、高音の方の弦はギターで、チャーリーはギターとベースの1人2役なのだ。そんなことが出来るのか !? と思うが、実際やっているのだからしようがない。
そして器用なだけではなく、彼ならではのノリ/グルーヴがカッコいい。わたしと夫は尊敬をこめて'変態チャーリー'と呼んでいる。
あの指さばきを一度は生で観てみたいものだ、とずっと思っていた。
カート・エリングは渋い声のシンガーだ。ノリの良い歌詞をぽんぽん出す。
その2人が組んだユニットがスーパーブルーだ。アルバムが2021年に出た。
パッと見 文字に見えないけれどよく見ると 'SupeRblue' と青い文字で書いているジャケットが目印だ。
ウケたのか2021年と2023年にライブアルバム、2023年に新たなアルバムが出た。ジャケットは文字が色違いだ。
ちょうどよい動画があったのでリンクを貼る。
Kurt Elling - SuperBlue (Live at The Pool, London)
こんな感じのカートとチャーリーです。
ブルーノート東京でのライブにはコーラスはいなかったけど、動画に写っているドラムスのコーリー・フォンヴィルはステージに乗ったよ。
ブルーノート東京入口わきのポスターのアップ。
チャーリーのギターのネックのフレットがなかなか激しい扇状になっているのが分かる。
ブルーノート東京の扉をくぐるとすぐに階段があって下に降りるようになっている。
おりた地下1階にはロビーで受付やクロークや、奥まったところにバーがある。
👇️受付の脇から会場に下っていく階段。会場は地下2階なんだな。
このライブにちなんだカクテルが出ていた。
始まるまえのステージ。チャーリーのギターがスツールの上に置かれている。
フレットがファンドなのかは見えないが、コードが2本つながっているのは分かる。
飲み物とどきました。
カートは貼った動画のようにサービス精神旺盛だった。
ジャケットの胸ポケットからポケットチーフをのぞかせて、いうなれば 'ちょい悪オヤジ' だ。
残りの3人はみなキャップを被っていたし、立っていたのはカートだけなのでヴォーカルのカートがよく目立った。
歌詞と喋りがそのままつながっている感じだった。曲に合わせてステップしたり、ジャケットの前立てをしゃんと引いたり、よく動いた。
チャーリーはカートの後ろのスツールに座って演奏していた。
ギターにストラップがない。立って演奏しない人なのかも。
ボディとヘッドがミントグリーンの楽器で弦は6本だ。もちろん激しいファンドフレットだしコードも2本だから、6本弦でも普通のギターなわけはないな。
チャーリーは彼独特の笑顔を見せながらカートをよく見て演奏していた。
前の方の席についたので、ギターとベース2役の指をじっくり見ることが出来た。
これは思った以上に忙しい!
まあ考えればクラシックギターならメロディーと伴奏を一緒に演奏するし、やってやれなくはないよな。
しかしギターの弦とベースの弦を同じネックで両立させようとするとあんなに激しいファンドフレットになってしまう。
やってやれなくはないことでもちゃんとやるのはまた別の話だよなあ。
カートとチャーリーの息がぴったり合っていて、なんだかとても仲良しに見えた。同い年だし。
キーボードのケニーは2人を支えるよい演奏をしたし、ドラムスのコーリーも小気味よい演奏だった。ソロもカッコよかった。
ブルーノート東京などのライブを観ていつも思うのが、上手でよいプレイヤーって、世界にいっぱいいるんだなあ、ということだ。
ハイレベルで安定した演奏にピリリとした刺激と渋み。
おやじバンド、堪能いたしました。
ブルーノート東京HP カート・エリング&チャーリー・ハンター“スーパーブルー”
モバイル版だと一番下にライブリポートページへのリンクがある。原田 和典氏によるもので、分かりやすくかつ情報が多くていいです。写真もたくさんあります。
ライブが終わってカーク達がはけたステージの上のドラムセット。見づらいが、スネアが2台ある。
そういえば、昨年ブルーノート東京で観た シオ・クローカーライブ もスネア(とハイハット)が2台あったなあ。ツインスネアっていうやつ?
ライブが終わって外に出て、入口を見上げたところ。
ああ 面白かった!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます