
オレンジ・茶縞のシャツ地を織り上げて、一体何をしていたのかというと、
こんなものを織っていたのであった。
手紡ぎ綿のマフラーだ! (カテゴリのシャツとはちと違う…。)
10月21日に「工房からの風」展で磯敦子さんに習った、スピンドルによる綿の糸紡ぎ、
ちびりちびりと思い出したようにリビングでやっていたのだ。
最初に紡いだのは、練習用に貰った布団用のアジア綿のパキスタン綿。
ウドンのような糸が40m紡げた。

そのつぎは、手持ちのアメリカ綿に、紡ごうとしたが失敗した茶綿の糸くずをところどころ混ぜたもの。
けっこう可愛い、味のある糸になったと思う。
それから、緑綿 (といってもほとんどカーキ色だ)。
これは写真を撮り忘れた。
10月25日に、糸車で紡いだ緑綿の糸を撚り止めして糸枠に巻いたものが、アップしてある。
右側の糸枠の方ね。もう少しだけ緑がかっているかな。
茶綿くずを入れた白糸や緑綿の糸に、
いっちばん最初に糸車で紡いだ茶綿の最初の太い部分や
糸車で紡いだリサイクルジーン入りの青い糸の2本取りを経糸 (たていと) にして、
最初に紡いだパキスタン綿のうどんのような糸や緑綿の糸を緯糸 (よこいと) にした。
こんなへろへろの、すぐにワタに戻ってしまいそうな糸をかけられる機 (はた) は、もちろんこれだ!
(うっかり、機にかかっているところの写真は撮り忘れてしまった。)
なんだかやたらとわくわくしながら織った。
シャツ地を続けて織っていたから、なんだかすごく新鮮だ。
機は小さいし、糸は太いし短いし、打ち込みはシャツ地はバーンッ!!って力が要るのにマフラーはそーっとだし、
なんだかおままごとをしているみたいだった。
すぐ出来るだろうと思っていたが、1日半かかってしまったけれどね。
途中で緯糸が足りなくなってきて、糸車で紡いだ糸を2本取りにしたりした。 ドロナワ!
思ったよりも糸が細かったのか、ずいぶんスカスカの、レースみたいな布になってしまった。
でも、糸が毛羽立っていてずれてこないから、大丈夫だろう。
なんというか、洗練された、という形容のまったく反対側の出来だ。
でも、かわいいよ。
わたしはアトピー持ちの寒がり屋なので、肌寒くなると絹のスカーフがいつも首にぐるぐる巻かれている。
夜寝るときは、年始タオルが首に巻かれている。
ウールはちくちくしてダメなのだ。
これからは、絹のスカーフの変わりにこのマフラーだ。
今も巻いているけれど、柔らかくて暖かい。
もっとマフラーを作ろうかな?
綜絖 (そうこう) は30羽/10cmのものしかないが、
この糸の細さなら40羽のものを買おうかな?
マフラーもいいけれど、やっぱりシャツ地だ。
とりあえず経糸は紡績糸のままで、糸車で紡いだ糸を緯糸に入れた布を織って、
それでシャツを作ってみようかな。 (もちろんわたしが着る。試作品だから。)
手探りではじめた木綿の糸紡ぎが、少しずつ少しずつ形になってきて、嬉しい。
なんといっても、糸紡ぎはすごく楽しのだ。
ふわふわの状態のわたに触っているのは思いもかけず癒される感触だし、
それがどんどん糸になっていくのが、魔法のようで面白い。
手紡ぎ綿糸でシャツを作るのは、手間がかかりすぎてやたらと高価になってしまう、
という懸念はあるけれど、やっぱりやってみたいもののひとつだ。
こないだ「いばらひめ」をムスメどもに読んでいたら「つむ」が出てきて2人とも「??」だったね。
近所のナイスふとんやさん@お友達が小さな綿畑をもってて、綿くりとかやらせてもらったよー。綿ってほんと癒される・・・
ふとんやさんがお友達なら、材料はすぐに手に入るじゃない。なんとラッキーな。
糸車は大掛かりだしそれなりの値段だけれど、
スピンドルなら小さくて、いつでもどこでも出来る。
(気分は遊牧民。)
織るのはちょっと仕掛けが大変だけれど、編むなら棒針2本とか鈎針1本でポータブルだよ。
ねりさんもぜひ紡ぎましょう!!!
http://teaange.hp.infoseek.co.jp/spinning/spinning.htm
↑すごい手作りスピンドルの方。
紡ぎは、傍から見ていると、足の動き・手の動きが微妙で、相当修行と技術が必要な感じがして、手を出せません(苦笑)。でも、人が紡いだものを見ると、やっぱりいいなあと思います。優しい感じで。
私は、織りと編みをがんばります
緯の太い糸が、一番最初にスピンドルで紡いだ糸です。段々細くなってきました。
西欧風の足踏みの糸車は、確かにちょっととっつきにくいように見えますが、紡ぐ道具としてはよく出来ていると思います。
和風の糸車は座り込む姿勢できつそうだ糸を片手で紡ぐし巻き取る動作が別だけれど(向きを変えるだけ?)、足踏みの糸車は椅子にゆったり座るし両手で紡げるし巻き取り(吸い込みという)も同時に出来るというところが、やりやすいと思うのです。
西欧と日本で道具に対する考え方が違うんだと思います。これは糸車だけではなく、ありとあらゆる道具でそうだと、常々感じていましたが。○○器と○○機のさですか。
糸紡ぎは楽しいですよ~~!!
糸車は初期投資が大きいけれど、スピンドルなら安いし小さいし、シャレでやってみたらどうでしょう!?
などと無責任に勧めたりして。