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陣馬山・明王峠・景信山・・・そして遭難?その1

かねてより走ってみたかった陣馬山から明王峠・景信山へ。

出発は午前11時17分。
病院へ行く為に遅めのスタートになってしまったが、
結局待合室には人が溢れ、結局入り口に入っただけで帰ってきてしまった。


”未舗装道路を走る”にこだわり町田街道を通らず、境川CRを遡上。
途中で道が無くなり町田街道を走るが、高尾まで普段の1.5倍の時間が
かかってしまう。

川原宿のコンビニで昼食を摂る。

              おなじみの川原宿の交差点


おにぎり(梅と鮭)二つに缶コーヒー(微糖)と控え目。
実は前日の夕飯を食べ過ぎて調子が悪かった。
普段はもっと食べるのだが、こういう時は負荷にならないよう
最低限の食事にする。
13時半に出発。

夕焼け小焼けで写真撮影のために停車。
タバコを吸っている人が切れず、早々に出発。
13時42分。



               ここに立って気合を入れる


陣馬高原下の分岐点でアクエリアスを補給。
ロードの3人組が休んでいた所から距離をおいて休憩。
民家の軒先で栗を売っていた。
写真撮っときゃよかったなー。
というか、買っときゃよかった!
14時過ぎに和田峠へ向かう。


何度走ってもこの峠道はしんどい。
腰が痛くなるし左足に違和感が出てきた。
スピードは5km/h程度でとにかく止まらず、足を着かない事だけを目標に
黙々と走る・・・っつーか歩く?

しばらくして休憩中のローディを”ちわー”っとパス。
クロスバイクの人も休憩から復帰してこない。
そのうちさっきのロードの人が上がってきて挨拶。
「キツイっすねー。いつまで続くんですかねー」とすれ違いながら
少し話をする。
この方は奥さんと一緒らしい。(奥さんは置いてきた?)
下の分岐点で休んでいた人たちか!


腰痛をこらえつつインナー・ロー、セカンド、サードと
ギヤを変えて単調な登りに変化を付けながら走る。
休んじゃおうか、と思うが残り1kmもないのでとにかく気合で。。。
ここで休まなくて良かった、と分かるのは峠のてっぺんに着いてから。
峠の茶屋前にあと少し、という所で後ろからゴーっと音がして
リアがカーボンホイールのローディが物凄いスピードで追い抜いていった。
ゴールした途端、醍醐林道の出口で寝ッ転がりゼーゼーやっている。
それを横目で見つつ着地!

               これもお馴染みの一枚


同時に左足を強烈な攣りが襲ってきた。
走行中の違和感はこれだった、、、水分の取り方が足りなかったか。
あるMTBerの一言がよぎる”とにかく足を止めるな。攣りそうになっても
回せ回せ。そうすりゃ何とかなる”
はい、その通りでございました。

しばらく4人で話をしたあと、一人女坂を陣馬山へ向かう。
途中で湧き水があったが”飲むなら沸かせ”と書かれていた。
でもさー、こんな所で沸かせないじゃん。
と足を着いたらここでは右足を攣ってしまった。
うひゃー、歩けないっツーの。

             手前が湧水。飲んじゃダメ?


湧き水で身体を冷やして一息ついて山道を登る。
”ハイカーとすれ違う際には自転車を降りる”がマナー。
しかし、秋の天気の良い連休中日。
ハイカーが多い!
女坂は男坂に比べ坂が優しい?ので子供連れやお年寄りが多いような気がする。
すれ違うたびに「こんにちわー」「こんにちわ、自転車ですかー!」
と声をかけてもらう。
低山とはいえ何かしら声を掛け合うのは嬉しいものだ。


ぽっかり空が見えるようになると陣馬山の山頂まであと少し。

山頂への階段を嫌って草薮を漕いでベンチで一休み。
午前中は富士山も見えていたそうだが15時半ともなると
霞みがかかってきてせっかくの眺望もいまひとつ。
しかし、ここから見える360度の景色は山頂にいるなぁ、という気分になる。
和田峠から歩いても30~40分なので、手軽なハイキングにもぴったりだ。
景色の一部を切り取り子守りをしているはずの米蔵さんへメール。
奥様へも生きてるメールを出しておいた。(お約束ね!)

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陣馬山・明王峠・景信山・・・そして遭難?その2

陣馬山の山頂でトイレに行ってしばし周辺を探索。
ルートを確認して次に備える。


そんなこんなをしているうちに16時を少し回る。
予定ではあと一時間で山を降りているはずだった。
明王峠へ行くか一の尾根を下り藤野へ行くか少し考えたが
明王峠へと向かう事にした。

明王峠はあちら~♪


明王峠までは約30分で到着のはず。
しかし、木の根が思ったより出ていて走りにくいったらない。

もう嫌!と言うくらいに張り出す根っこ達

ドロップオフがあちこちにあって荒らしちゃうかも、と思いながらもグリグリ突破。

               明王峠はまだ明るかった


明王峠に着いたら茶屋では店じまい、茶屋の子供達が遊んでいるのを
脇で見ながら帰り道を逡巡。

               帰り支度中のお茶屋さん


明王峠からは藤野へ下る道があるが6km以上もある。
”渋滞は遠回りでも空いた道が好き”なので景信山から小仏へ降りよう。
不動明王尊にお参りして走り出した。


暗くなるまで時間が無い。
太陽を確認しつつ走り出すが今まで以上に木の根が邪魔だ。
ピークを避けて巻き道、巻き道。
この辺になるとスピードが命なのでとにかく滑ろうが飛ぼうが
気にせずにすっ飛ばす。
夕焼け小焼けの里への標識があったもののちょっと遠い。
標識にマジックで要所までの所要時間が書かれている。
70分はかけられない。
やっぱり景信山だ。
時計を見るともうすぐ17時。
陽がさっきよりも低くなっているような感じがする。


17時14分景信山到着。

さっきより大分陽が傾いてきた

ここから下山だ。
茶屋のご主人が見える。
荷物を背負っているのでそろそろ帰るのだな。。。
人がいるので少し油断した。
写真を撮ってから姿を探したがもう見えない。
やばっ。
トイレの脇から下ればいいのだが時間も時間なので確認したかった!
辺りは段々薄暗くなってくる。
今までで一番きつい山道を自転車担いで降りる。
乗れるところはそれまでは降りたような段差や木の根も無い事にして
ガンガン下っていった。
”前輪さえクリアできれば大丈夫”の法則(和田さんありがとう!)を信じ
タイヤがブリブリ言おうがジャックナイフしようが下る下る。


で、標識発見。
”小下沢林道・小下沢バス停”あっち。
え、、小仏じゃないの?
3秒考えたが進路を左へ。
あとで地図を見るとギザギザに尾根を下る、とても自転車なんか
通れない道だった。
(考えたんじゃなくて一番楽な思考を選択だね)

左へ降りて最初のうちはどんどん乗って行けたがそのうち道が無くなってしまった。
ええい、なんつーこった!と思ったが戻るには厳しいので
目を凝らすと下のほうに獣道が見えた。
時間を気にする。
太陽ももう見えない。
しかし、茂みが薄いところへ行くとまだ見える。
おっしゃーと自転車を担いで獣道へ降りた。
・・・実はそれが尾根道だった。

必死で自転車が跳ねるのを押さえつつ転がるように下る。
顔を上げると、”何これ?立ち入り禁止?”
警察が使う黄色いテープだ。
ここでこんなの出されてもどうしようもない。
しかし、先を見るとどうやらこのテープは右(崖の下)へ行っちゃいけない、
というものと理解できた。
こういう時はプログラマとして教育された事が役に立つ。
”ダメと書かれてなければOK”
つまり自分で規制を作るな、という事。
テープの脇をすり抜け一段高くなっているところへ自転車を担ぎ上げ
木の根が傘になっているところで水を一口。
時計は17時半を過ぎていた。
ライト点灯。


沢の音が聞こえてきた。
少し気が楽になった。
いざとなれば沢へ降りてそこを下流へ行けば何とかなるから。
しかし、相変わらずの山道だ。
自転車でこんなところ来ないよなぁ、と可笑しくなってきた。
そして沢沿いの道へ。

ここはでかい石やとがった石があったが、根っこよりは走れる。
かなり石を跳ね飛ばしてフレームや足に当るが気にならなかった。
ふんっと踏み込んだら木の橋が。。。

                  この橋は娑婆への一本道に思えた


自転車を担いで渡っていると、おばさんが声をかけてきた。
「あらー。明かりが見えたので人かと思ったら自転車~!」
「こんばんわー。自転車でーす」
なんつー間の抜けた返答だ。。。
しかし、おばさんの一言でほっとした。
人心地がつくってこれなのねぇ。
17時51分。


心の余裕で一枚

例によって数枚写真を撮っているうちに、ああ道中も撮っておけば良かったか、
と余裕も出てきた。
辺りは真っ暗。
少し離れたところに旦那さんらしい人影が見える。
キャンプ?
いや、この時間なら火を使っているはずだよ。
何か探しているようないないような。。。

詮索はせずお二人に挨拶をして小下沢林道を駆ける。
木の根っこに比べたらダートなんて快適そのもの。
疲労感も無くすっ飛ばしてゲート脇を抜ける。
間もなく中央高速の下をくぐり左へ。
バス停で高尾方面を確認して夜道を走った。
舗装道路最高!という気持ちに初めてなった。


やがて20号に合流。
高尾駅には18時頃到着した。
輪行の用意を始めたら、ディスクブレーキのスペーサがない!
んもう、点検した時に入れ忘れたらしい。
自走しようとコンビニへ行って缶コーヒー(微糖)で一服。
暖かいコーヒーがうまひ~。


走り出そうと思ったが走り出すモチベーションが切れちまった。
スペーサは財布を捜すと使っていないカード類があったので
そいつらに代用してもらう事にした。

結局一時間近く高尾駅周辺でぼーっとしていたらしい。
18時58分の東京行きに乗り、家には20時17分に到着。
あとで気がついたが通常家から高尾駅までは1時間かからない。


不思議な事に疲労感は無く、ここしばらく痛んでいた右ひざも治っていた。
もっとも翌日は全身筋肉痛だったが。。。


この分だと雲取山は来年になりそうだな。。。


自走距離:61.55km
走行時間:4時間54分
所要時間:9時間(自走+担走+輪行)
平均速度:14.79km/h
最高速度:44.9km/h
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