ご相談者やメールで一番ご質問の多い内容
このブログでも、ご相談のメールでも、相談室にお越しになる方々からのご質問で、一番多いのがテクニック的なものです。
例えば、以下のような
- シャンプーのやり方・洗髪の仕方を教えて欲しい。
- マッサージのやり方を教えてほしい。
テクニックなので、あなたに必要な育毛法の中では枝葉の部分にあたります。こんな枝葉に力を入れても、どんな素晴らしいテクニックを覚えようと、毛が増えるようにはなりません。
とまあ、こんなことを書いても、雑誌や新聞・TVの特集等々には「これをすることが大事」と言わんばかりに掲載されていたりするので、間違ってしまう人が多いのは分からないではありません。
あなたに必要な育毛法から考える
一番大切なこと=大事なことは、今のあなたに必要な育毛法が何か?ってことです。
どういう育毛法が必要だから、「どんな製品が必要で」「洗髪・シャンプー法はこうするのです」と言う答えが出てくるのです。状態次第では、頭皮を洗ってはいけない場合もあり、頭皮を洗った方が良い場合もあります。
マッサージにしても、「こんな育毛法が必要だから」「その為にこんなマッサージ法が必要なんです」となるものです。マッサージにしても、しない方が良い場合もあるのです。
特に、シャンプー法に関しては、どんな製品を使うか=そのシャンプーは何の為に作られているか?がとても重要で、あなたに必要な育毛法に向かないシャンプーで、その育毛法向けの洗髪をしてしまうことで、薄毛になっている人が多いのです。
ちなみに、以前「あなたの使ってきたシャンプーの目的は何ですか?」とお聞きしたところ、「お金儲けですか?」なんて答える方がいらっしゃいました。
全く畑違いの声ですよね。「シャンプーを作る目的」ならお金儲けですけど。
要は、そのシャンプーで洗髪することで何を達成したいか?です。
この目的が、あなたに必要な育毛法に合致することが大事なんですね。
だから、まず育毛法があり、その育毛法に必要なシャンプー法があり、そのシャンプー法に向いたシャンプーが必要なわけです。
市販品は美容室でのケアは、育毛には向かない
常々、「市販のシャンプーや美容室でのケアは育毛には向かない。」と書いています。
理由は、育毛を目的にしたものやケアではないからです。
市販のシャンプーは毛髪用です。TVCMや雑誌の広告を見れば分かる通り、毛髪を綺麗に魅せる為のシャンプーです。その為、洗浄成分に使われている界面活性剤はとても強い脱脂力があり、やり方次第では角質を剥がしてしまいます。
シャンプーは綺麗に洗いあがらないと売れるものも売れないので、シャンプーに含まれるコーティング処理する成分が残留します。(コーティングする成分が残留すれば、洗浄成分も一緒に残留します)
また、髪を綺麗に魅せる為に毛を補修する為に、リンスやトリートメントの成分を残留させます。綺麗に残留させることが必要なので、付着力や浸透力が強く作られています。
これで、頭皮を洗ったら、頭皮に良いことが起こるなんて考えづらいです。
皮脂を取り過ぎてしまうので、毛穴から綺麗に魅せる為の成分や洗浄成分が浸透してしまうからです。
どんなものでも、異物が浸透し、かつ、洗浄成分が残留し浸透するのですから、頭皮や毛を育てる組織が痛められていくのです。
美容院でのケアも同じようなものです。
美容院でケアをすると、使用前が使用後のように見違えるように綺麗になります。
まるで、荒れ肌のお肌にきっちりメイクをして、綺麗に変身したように見違えります。本当に髪質が綺麗になったのなら良いのですが、しばらくすると段々とバサバサになってきて、美容院にいく前よりも髪質が悪くなっていきます(5年・・・10年と長い時間をかけて)。
こんな経験をしたことはありませんか?
美容院は、毛髪のおしゃれをしに行くところであって、頭皮のケアを行うところではないのです。
現代の女性は、髪質が悪い人が多いので、弊社でお湯のみで洗うと、バサバサになる人もいるし、カパカパのせんべいのようになる人もいますし、団子のようになってしまう人もいます。
美容院で、こんな状態になっては商売にならないでしょ。だから、美容院では育毛は出来なのです。
市販のヘアケア製品には、そのヘアケア製品としての目的があります。
同様に、美容院には美容院としての目的があります。
その目的の為に、使うなら・利用するなら良いのですが、育毛や頭皮の為に使ったり・利用してはいけませんよ。
と、こんなことを書くと、また美容師さんや理容師さんからご批判のコメントが入るかも・・・。
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ご質問があり、コメントさせて頂きました。
頭皮の状態が改善されてるかどうかを自分で判断することはできるのでしょうか?
よろしくお願いします。
特に頭皮は、ご自分ではなかなか見ることができないので、難しいとも言えます。
また、ネットや雑誌等の情報や先入観を持たずに見ることが大事ですが、たいていの人はそんな情報で判断されています。
「そりゃ駄目でしょ!」なんてこともあるので、難しいのです。
単に、頭皮の色云々だけでも、単純に白ければ良いわけではないのです。白にも良い白もあれば、悪い白もあります。
ご自分でマイクロスコープを買って見ている人もいますが、メーカーにより映し出す色に癖があったりします。
そんなわけで、ご自分で頭皮の状態が改善されるのを判断するのは難しいと言わざるを得ません。