【先日ご相談にいらっしゃった方の話】育毛サロンに通っていらっしゃったようですが、あまり効果が思ったようにならないので、近くの皮膚科に相談に行ったらしいです。その時の医師の対応が、パンフレットを出して「副作用は1%未満だから気にしなくて良い」と言われて薬のみ処方されたらしいですね。
健康診断もせずに、製薬会社が出している情報を患者側に渡して薬を出しているだけなんですね。
アメリカなんかだと、副作用のことを医師が知らずにいるだけで裁判沙汰になって膨大な損害賠償を請求されるので、医師は製薬会社に対してかなり詳しく説明を求めますし、自分でもかなり詳しく調べるらしいです。
そういや、日本の医師が副作用を告発して製造中止になった医薬品ってほとんどないのでは?と思いますね。ほぼ全てアメリカで告発されてFDA(米国医薬品局)は製造と販売中止にしたのが日本にも波及するのが当たり前になっているように思います。
こんな医療がまかり通るとは、日本の医療レベルも落ちたものです。
どうも、皮膚科医だけでなく、美容外科でも同じような感じで、未承認医薬品であるミノキシジルタブレットを、何の説明もなく「効果があるから」と言って処方されるらしいです。
【パンフレット診療だけが怖いのではない】パンフレット診療だけが怖いのではありません。日本の皮膚科学会が2010年に出した、男性型脱毛症の診療ガイドラインの中にも、かなり無責任で怖い文言が載っています。
フィナステイリドやミノキシジルがエビデンスが確立されていて、一番薦められる薬だとして「A」評価を与えているのにも関わらず、「このガイドラインを医事紛争や医療訴訟の資料として用いることは本来の目的から大きく逸脱するものであり、ガイドライン策定委員会としては容認できるものではない。」と記述されています。
理由として「その患者に特有な背景や病態に配慮しながら最適な治療法を提供することが重要であり、このガイドラインは、その一助となるように策定されたものである」と記述されています。
パンフレット診療している皮膚科医が「その患者に特有な背景や病態に配慮しながら最適な治療法を提供」しているとは、とうてい思えませんし、このガイドラインが出たおかげで、このガイドラインに沿った治療=薬の処方しかしていないのが実情です。
それだけ責任が重いガイドラインにも関わらず、「医事紛争や医療訴訟の資料として用いることは本来の目的から大きく逸脱する」と言うは、どうも頂けませんね。
【ちょっと怖い文言を発見】それは次の文言。フィンステリドを「妊婦に投与するとDHTの低下により男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがあり、・・・」。と言う文言です。
DHTが低下すると男性の生殖器官に何らかの影響があることを示唆しているのですね。そんな副作用があるかもしれないのに、「A」評価にする理由が分かりませんね。
そして、皮膚科医はパンフレット診療ですよね。
色々と取り組んだ結果、最後の手段として薬が検討されて、そんな副作用の可能性があることがちゃんと患者側に説明されて、患者側の了解の元処方されるのなら仕方がないでしょうが、第一優先順位にするのはどうもおかしいです。
お金でも絡んでいるかと勘繰りたくなります。
いずれにしても、5αリアクターゼ2型の存在理由と役割、DHT(ジヒドロテストステロン)が作られる理由が分からない以上、簡単に薬に手を出すのは止めた方が良いと言うことですね。
手軽に、簡単に、安く、と言うのが一番いけませんね。
手軽に簡単に安く建てた家に住みたい人っていらっしゃらないでしょう。それと同じだと思うですがね・・・。
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