日々是口実~引っ越し版~

Yahoo!ブログから引越してきました。更新の予定は。。。

幕下との格差について

2011-02-04 23:21:11 | 大相撲
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連日の八百長メール報道で相撲協会はまさに、四面楚歌。大相撲史上、最も危機的状況にあると思います。

また報道されている件で1つおかしいな?と思った事があります。

それは、幕下と十両との待遇の格差が八百長の温床だと言っているように感じる事。

大相撲は関取になってやっと1人前。それが十両に上がるという事です。

1人前になると付け人はつくし、社会的な付き合いも増える。

また、家庭を持つ者も出てくるし、その他諸々のお金はかかるようになってくる事を考えると、やはり100万ちょっとの給料は必要になってくると思う。

格差をなくす為に十両の給料を下げるとなるとまた、上記の関係上足りないと思うし、

またその逆として幕下にも給料を出すとなると、今度は幕下が安住の地になってしまうと思います。

その格差があるがために、関取まであと一歩の幕下上位の力士達が必至になって取組をしています。

好角家がいう、幕下上位が一番おもしろいという所以だと思っています。

格段に差があるという事は、少しでも上へと奮起させるための絶妙な仕掛け。

それらにしがみつくために八百長をしていたのは、性根が曲がった少数の人間がしている事だと思います。

なので、この格差について今さら論ずるのはお門違いかと思います。

報道の質も、もうちょっと上げるべきでは?

一日経って・・・

2011-02-03 23:03:13 | 大相撲
さてさて、昨日からテレビを賑わしている「八百長メール」問題。


今日、3人が関与を認めたようです。どこまで蔓延しているんでしょうか、興味がある所です。


昨日も言った通り、八百長は少なからず「存在」していると思ってみていました。


ましてや、人間。伝統と格式の相撲界だからといって、いい人ばかりではありません。


中にはこんな人もいるでしょうし、ある程度の八百長は「人間味」や「人情」という意味で清濁併せ呑んでいました。


ただ、、八百長があるのはここ一番という場面だけかなぁというか、そこだけにして欲しいと思っているわけで、出来るだけ無に近く・・・という思いはあります。


最近で「八百長」という言葉が頭をよぎったのは、2004年5月場所、北勝力が快進撃をした場所。


千秋楽では新入幕の白鵬に敗れ、決定戦で朝青龍に優勝をさらわれました。


この千秋楽の一番こそ、八百長があるのかな?と考えていたのですが、実際そうはなりませんでした。


日本人だったら、ましてや新入幕の力士だったら、なんとなく取りにくくて負けたんじゃないかなと思ったもんです。


八百長までも行かなくても、それが「人間味」なのかなと。


ただ今回の場合は、常習化しているような内容でその点ではやはり、残念。


やはり数年前、元小結・板井の板井圭介氏が、日本外国特派員協会で八百長を告発した時、しっかり解明していればよかったのでは?と思った今日でした。


もうこれ以上、隠せませんよ・・・。



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写真は7年前の1月場所、ちゃんこ屋さんで偶然お会いした板井氏。


思っていた以上に相撲を愛している方でした。今はどう思っているのかな?



八百長さん

2011-02-02 21:29:24 | 大相撲
本日、夕刻に放駒理事長が会見し「八百長メール」があったことを報告、謝罪した。


私自身、少なからずあることだと思っていたのでそんなに驚きはしなかったが、純粋に取組を楽しみにしているファンにしてみたら完全な裏切り行為だと思う。


徹底解明をしていただきたいし、報道陣の質問に真剣に誠実に答えていた放駒理事長には期待しています。


ま、この問題は出たばっかりなので、まだ何も言えません。ので、八百長さんの話をば。


八百長とは「勝負事で前もって勝敗を打ち合わせ、うわべだけ真剣勝負をすること」(大辞泉より)。


しかしながら、当時は少々違う意味だったそうです。


八百長は八百屋の長さんのこと。明治の頃に実在した人物で、本名を根本長造(または長兵衛)といったそうです。


伊勢ノ海部屋に出入りしていた八百長は親方の囲碁の相手でした。


有段の実力がありながら、親方に世話になった関係でコロコロと負ける、このことから「八百長=嘘つき」という言葉が出来たそうです。


この八百長さん、相撲も大好きで伊勢ノ海親方の取りなしで桟敷屋、今でいうお茶屋の権利も入手して、八百屋と桟敷屋の二足の草鞋で暮らしていたという。


明治42年、両国の回向院に両国国技館が完成し、桟敷屋は廃止。八百長さんの桟敷屋も店じまい、その数年後、八百長さんも亡くなったそうです。


その後、手数料やゴマスリなどの意味を経て、今のような意味になったとか。


そんな八百長さん、天でこの事態をどう見ているんでしょうね?



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写真は八百長の名前が載っている奉納額(右から2番目)。谷中の延寿寺にあるそうです。



1月場所千秋楽

2011-01-23 21:50:34 | 大相撲
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今日は大相撲の1月場所の千秋楽。

昨日、一足先に優勝を決めた白鵬は、数年ぶりに千秋楽結びの土俵に上がった魁皇を退け、6連覇に花を添えました。

11日目に稀勢の里に負けたものの、まだまだ白鵬を脅かす力士は見当たりません。

この分では来場所の優勝も容易に想像できます。朝青龍の持つ7連覇にも並びそうですね。

それはそうと、千秋楽の弓取式では九重部屋の千代の花が最後の弓さばきを見せました。

なんでも今場所で引退。花道では弟弟子の佐ノ山親方(元千代大海)が花束でお迎えしていました。

地位は上でも、相手は兄弟子。相撲界の美しい一面が見えましたね。

今夜、部屋の打ち上げパーティーで、断髪式を行ったそうです。

去年の春頃に高砂部屋の男女ノ里からバトンタッチした千代の花。

決してうまいとは言えない弓取りでしたが、最後の弓取式にも関わらず淡々と行っていたのが印象的でした。

ここで少々、弓取式の解説をば。

結びの一番の勝者に代わり弓を振る力士は、基本的には横綱のいる部屋から選ばれます。

弓取りの所作は毎回おなじように見えますが、実は結びの一番の結果により所作が違うのご存知でしょうか。

弓取りの力士は、結びの一番で東方が勝てば東から、西方が勝てば西から土俵に上がります。

もう1つ、「弓を抜く」といわれる弓で土俵を掘るような動作も、東方が勝つと東側から、西の場合は西から抜きます。

あと重要な事は、弓を落としてしまった時。

この時は、手で拾わずに足で弓を跳ね上げ取るように決められています。

理由はいわずもがな、土俵に手をつけてはいけないという事。

勝った力士の代わりに演ずる弓取式、手をつく事は許されません(笑)

ただ去年の3月場所、前任の男女ノ里(みなのさと)が足で跳ね上げられずに手で拾ってしまうといった珍事がおきました。

その前に落としたときは、足で出来たのに・・・。

最近は横綱が負ける事が少ないので、この違いを目にする機会がありません。

白鵬が負けた時には思い出して注意して見てください。

じっくり見ると、美しい弓取式。

観客の皆さんも弓取式が終ってから席を立って欲しいものです

上記を踏まえ後任の弓取りは是非、宮城野部屋から出して欲しいものですね。

写真は秋田場所での千代の花。今までお疲れさまでした。

白鵬 再度稀勢に敗れる

2011-01-19 23:04:48 | 大相撲
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今日の結びの一番は、今場所一注目の一番だったのではないでしょうか。

先場所2日目に連勝を63で止められた白鵬と、それを止めた稀勢の里の因縁の一番。

「立ち合いでずらされた」と白鵬が語っている通り、いつもは白鵬が後から手をついて立つのに、今日は手をついて稀勢の里を待っていました。

かつて千代の富士が連勝を53で止められた時も、このような立合いで大乃国に負けたのを思い出しました。

いつもと違い相手の間で立ってしまった、白鵬。

先場所は63で連勝は止まったものの、以後勝ちっ放しで今日まで23連勝。

かの双葉山は、安芸ノ海に連勝をストップされてから3連敗、3日後にも負けを喫し優勝は出来なかった事からすると、数字では追いつけなかったけれど、精神的には双葉山を追い越したのかな?と思っていました。

しかし今回、先場所の大連勝を止められた稀勢の里に完敗。

双葉山は安芸ノ海とはそれ以降9度対戦していますが、1度も負けなかった事(不戦勝1含む)を鑑みるとやはり動揺があったのでしょうね。

まだまだ、その域までは達していないようです。


また今日は、久しぶりにいい一番で「座布団が舞う」のを見ました。

先場所は座布団が飛ばせない仕様になっていたので、非常に物足りなかった。

座布団を投げるのは、横綱を倒した力士への観客からの賞賛の証。

やっぱり世紀の一番には座布団なかったのは残念と思うのは私だけではないはずです。

しかし近年は横綱の人数が多く、また度々負ける事もあり、それほどの一番でなくても興味本位で投げる観客もいたりしてこのような措置がとられるようになったと考えます。

本当に投げていい場面は、先場所と今場所の一番です。

観客の見る目も、もう少し肥えていただきたいと思います。


写真は行司の呼び上げを待つ、稀勢の里。早く大関に名乗り出してもらいたいものです。