日々是口実~引っ越し版~

Yahoo!ブログから引越してきました。更新の予定は。。。

高田川部屋が二所一門へ

2011-01-17 23:09:27 | 大相撲
昨日は5人もいた1敗力士が結びの1番までに2人に減ってしまいました。


結びの一番で白鵬は、豊真将のいなしに泳がされましたが、落ち着いて突き落とし全勝を守りました。


また今日は二所ノ関一門の会合が開かれ、高田川部屋の一門加入が承認されたようです。


かつては高砂一門だった高田川部屋。


先代高田川親方(元大関・前の山)が平成10年の理事選挙で、一門の候補者一本化に反対して立候補したことで破門されていました。


現高田川親方(元関脇・安芸乃島)はかつての二子山部屋(二所一門)の所属、古巣に戻った形になりました。


一門の移籍となると昭和42年、九重親方(元横綱・千代の山)が出羽一門から破門され、高砂一門へ所属になって以来かな?


当時の出羽海部屋は「分家許さず」の不文律があり、次代出羽海を狙っていた九重は、出羽海親方(元前頭・出羽ノ花=のち武蔵川理事長)の婿の横綱・佐田の山が後継に指名された事で出羽相続を断念、独立を決意します。


同年1月に独立を許されましたが、独立と連れて行く弟子の要求を全部飲む代わりに、一門としての交際を一切絶つと破門されました。



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(出羽海親方に破門を言い渡される、九重親方)



この時一緒に行動した弟子が大関・北の富士と幕内・禊鳥、十両・松前山など計10人。


出羽海部屋を出る時、北の富士はおかみさんに「おかみさん、お世話になりました」と挨拶。


「元気におやりなさいよ」と優しい声をかけられ、涙をこらえきれなかったそうです。



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(出羽海夫人に挨拶をする北の富士(奥)と松前山)


その次の3月場所で北の富士は、先場所まで同部屋で対戦のなかった横綱・佐田の山を倒し初優勝。


十両の松前山も優勝し、新生九重部屋に花を添えました。


以後の九重部屋の躍進はご存知の通りです。


色々なドラマがある、大相撲界。高田川部屋の活躍を期待したいですね。



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千田川親方だった時代に頂いた、現高田川親方の名刺。



大鵬著 「相撲道とは何か」

2011-01-16 23:58:43 | 大相撲
場所中にも関わらず、大相撲ネタを書かなくて申し訳ありません。


今日中日、8日目は白鵬が難なく勝ち越しを決め、5人が1敗で追走する展開になっています。


そんな中、先日注文していた本が届きました。



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3年前に大鵬さんが出された本で、最近の大相撲の質の低下を嘆く一方で、観客にも大相撲の本当の見方を示していたり、


大鵬が解く人間としての生き方は、大相撲に限らず一般社会でも当てはまる内容になっています。


この本の中で、最近私が思っている事が「美しい光景だった、勝者が敗者をいたわる姿」という項に書かれていましたのでご紹介します。


(以下抜粋)


ーこれぞ大相撲、これぞ礼の極み、これぞ美しい日本人を見たと思った光景があった。1970年頃だった。
(中略)勝負は北の富士が土俵を割って玉の海が勝った。そこから美しい光景だった。
勝った玉の海は土俵を割った北の富士を土俵下に落とす事なく、足が俵の外に出た瞬間に力を抜いたのだ。
そして、勝負がついた1呼吸の後で東西に分かれて戻る前に、両力士はお互いの顔を見合わせて軽く会釈をして目礼を交わした。
相撲は礼を重んじる事は、それなりに知っていたが、勝者が敗者をいたわる姿は実に美しかった。そして、非常に潔かったことを覚えているー


当時の横綱だった「北の富士」と「玉の海」は勝負がつくといつもこの「目礼」をしていました。



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(DVD「大相撲大全集」第4巻より)


私もビデオで見ていいものだなぁと思っていましたが、この動作を褒めている人は大鵬さんが初めてだと思います。


最近では土俵下に落ちて行った相手を心配するどころか、土俵上で転んだ相手に手を貸すといった事もほぼ皆無。


勝負がつくとさっさと二字口に戻るといった行動に、人間として疑問を感じていました。


そういった行為が、ただ勝てばいい、ただ強ければいいといった風潮を観客にも示してしまっているのではないかと。


「目礼」まではしなくてもいいので、せめて相手をいたわり敬意を表す、最低限の「礼節」だけは備えておいていただきたいと思うのは、私だけでしょうか?



初場所開幕!

2011-01-09 19:20:26 | 大相撲
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今日は大相撲1月場所の初日。

今場所は観戦に行く予定でしたが、急用が入ってしまい中止になってしまいました(T_T)

今場所もテレビ観戦になりそうです(^^;)

そんな中、横綱審議委員会が先場所白鵬が達成した63連勝を讃え「土俵王」なる像を贈り特別表彰をしました。

横審がこんな事をするなんて珍しい事ですが、人気低迷の中いい事だなと思います。

ただ「土俵王」って、イマイチかっこ悪いなぁ(笑)相撲の神様たる横綱に「王」というのもどうでしょうねぇ。

そんな白鵬も「王」より「将軍」がいいと言ってましたが、こちらも少々ピンときません。

だって「将軍」は「王」より下じゃないですか(笑)

兵をまとめるのが「将」で、その「将」の「将」が「王」になるので、やっぱり「王」でいいのかな?

といっても、私にいい案がある訳ではないです、あしからず(笑)

でも、尊称がつくのはまだまだこれからじゃないかな?一応、私も考えておきます(^^)

また、幕内の取組では今日が誕生日の蒼国来が勝ってくれました!

立合いはまだまだ甘いように見えますが、力強い相撲に期待できますね。

あとは、秋田県勢。今日全員が土俵に上がり、佐々木山以外は全員勝ちました!

特に華王錦は幕下8枚目。全勝は贔屓目に見てもムリなので、来場所後に狙いを定めて頑張って欲しいですね。

津谷も琴渡部もだんだん勝てるようになってきたので、楽しみが増えてうれしいです。

今場所は秋田出身力士にも注目ですね~。

写真は去年の秋田場所での華王錦。がんばってほしいなぁ~。

巡業の経費削減

2010-12-23 23:28:22 | 大相撲
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日本相撲協会は地方巡業の経費削減などで、参加力士を幕内だけとする案を検討しているそうで、明日の理事会で承認されるとか。

うーん、この案は・・・、残念ですねぇ。

十両といえども、立派な関取。特に新十両なんかは、顔を売るために回らせてあげたいなぁ。

やっぱり巡業は、普段見られない稽古を見せるのが第一だと考えるので、稽古の後の「花相撲」の方がいらないと思うんです。

あの花相撲。中には、相撲ってあんなもんだと思う人もいるわけで、悪影響だと思うですが。

もっとマシな案はなかったんでしょうか・・・。

経費削減てぇことはチケットの値段も下がるんでしょうね、相撲協会さん?

でも、見に行っちゃうんだろうなぁ(^_^;)

宮城野 名跡交換

2010-12-16 21:52:14 | 大相撲
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日本相撲協会は緊急理事会で、宮城野部屋の師匠を宮城野親方(元十両・金親)から部屋付きの熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)に交代させることにしたそうな。

これによって年寄名跡は交換して、伝統ある宮城野部屋は存続されるようです。

元々今の宮城野部屋、というか白鵬をスカウトしたのは熊ヶ谷親方。

現在の部屋があるのは同親方がいたからこそなのです。

そこへ先々代宮城野(小結・廣川)の娘へ元十両の金親が婿入り、先代宮城野(前頭・竹葉山)から部屋を継承しました。

本来、筋からすると功労ある先代宮城野(竹葉山)の顔を立て、先代親方が定年までは部屋付きでいるべき所を娘婿と言う事で無理矢理?継いだ(継がされた?)形になっていました。

なので、白鵬の昇進会見や優勝会見なんかでは、宮城野と熊ヶ谷の両親方が並んで・・・といった変則的な形を取っていました。

だよね~、だって現宮城野は白鵬について何も語れないんだもん(笑)。悪いけど、はっきり言ってただのオマケ。

義理や人情をも含めての大相撲。だれかこの継承について意見する人がいなかったのですかね。

金親の師匠は当時の理事長・北の湖。その理事長さえ気づかないんだから、器ではなかったようで・・・。

まぁ、理由はどうであれ、本来あるべき形に戻ったんだから良しとしましょうか。