日々是口実~引っ越し版~

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大相撲史跡巡り~其の壱~

2010-11-24 22:40:47 | 大相撲
昨日は大相撲愛好家の皆さんと、大相撲の史跡巡りに行ってきました。


行き先は湯沢市雄勝。


朝9時に秋田南インターで待ち合わせのはずが、私の痛恨の寝坊で9時半過ぎに合流、すいませんでした(汗)。


しかし、ここは得意の高速道路。


終点の雄勝こまちインターまで1時間で到着、少しは挽回出来たかな?


で、最初に向かったのが秋ノ宮にある「秋ノ宮博物館」。



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秋ノ宮博物館はいろいろな古いものをコレクションしている個人の博物館。


ここに相撲に関する一角があり、昔の巡業の番付やポスター、看板と見応えのあるコレクションがあります。


私が数年前に初めて訪れた時に感動したのが、



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大関・能代潟の馬の絵です。


能代潟が相撲に入門する時、故郷藤里で飼っていた馬を懐かしんでよく書いたと聞いた事があったのですが、その探していた絵をここで初めて見ました。


と拝見している所へ、ご主人が登場。


倉庫にもいっぱいあるから、ご案内しますとの事(特別に)。


行ってみると、お宝の数々。


いままで写真でしか見た事が無いような、昔の力士の絵はがきや写真、番付等々。


様々な資料に時を忘れ見入ってしまっていましたが、早いもので次に向かう時間になってしまいました。


本館のおばさんへお礼をして一路、道の駅おがちへ向かいました。


つづく・・・。



土俵入りの所作

2010-11-21 21:55:42 | 大相撲

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秋アキさんから十枚目(十両の正式名称)と幕内土俵入りの所作の意味をご質問頂きました。


ちょっと説明が長くなってしまうので、今日のネタということでお願いします(笑)



十枚目と幕内の土俵入りでは、柏手を1つ打ち、右手を上げ、両手で化粧回しを持ち上げ、両手を上げる所作を行います。


十枚目土俵入りは幕下の取組を5番残した所で行われます、これは十枚目の力士が化粧回しから取り回しに「着替える」時間が必要なためです。


幕内土俵入りは中入りの時間があり「着替える」余裕があるので取組の直前に行われます。


さて、ご質問の土俵入りの所作ですが、一人一人アナウンスされ土俵に上がり大関が上がった後、土俵を向いて行う両土俵入り。


まず、最初に柏手を打つのは「塵浄水(ちりちょうず)」を略したもの。


塵浄水は取組の際、土俵に上がって蹲踞し、もみ手をして柏手一回両腕を左右に開いて手のひらを返す動作です。


つぎに右手を上げる動作は、三段構えの「上段の構え」を表したもの。


三段構えとは相撲の基本の形のことで、本然の体の「上段の構え」、攻撃の体の「中段の構え」、防御の体の「下段の構え」があります。



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上の写真が北の湖と千代の富士の「三段構え」。昭和60年、両国国技館落成式で演じられました。これは下段の構えかな?


そして、両手で化粧回しを持ち上げるのは「四股踏み」を表し、最後に両手を上げるのは四股の終了を表したものです。



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このような所作は、千秋楽に行われる「三役揃い踏み」の形が簡略化されたのではないでしょうか。


明治の中頃までは「三役揃い踏み」のような形で幕内土俵入りをされていたとありますので、幕内力士が多くなったり、化粧回しを「見せる」といった考えでこうなったのでは?と思います。



双葉の前に双葉なく、双葉の後に双葉なし

2010-11-15 21:59:08 | 大相撲
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案外と早くこの日が来てしまいました。

本日の結び、稀勢の里との一番にて白鵬が敗れ、連勝は63でストップ。双葉山の69連勝には届かなかった。

今日の白鵬、組み止められないと見るや張り手で応戦。この時点でもう焦りが見えました。

ムキになるとこの横綱は相撲が雑になります。そこを稀勢の里に付け入られた感じになりました。

いつもなら左を差せない稀勢の里が、投げを打たれ負けるケースでしたが、良く踏ん張ったと思います。


思えば場所前「どこからでも来い、という気持ち」と少々慢心が見えた、白鵬。

あの発言からちょっと白鵬が嫌いになり、双葉山のファンとして首を長~くしてこの日を待ってました(笑)

心の中で記録更新を期待するのが「3」、連勝ストップを期待するのが「7」でしたが、今の白鵬の勢いからすると「9.5:0.5」ぐらいに感じていましたので、今日の一番は少々驚きました。

それだけ最近の稀勢の里には期待していなかったことにもなります。

改めて考えると記録更新はほぼ確実と思っていたので、少々肩すかしを食らったような気がするのも正直な気持ち。

ここは両者に拍手を送りたいと思います。

しかし、11月場所はまだまだ序盤。連勝ストップが客の入りに影響しないかと不安ですが、世紀のヒーロー稀勢の里に期待しましょう。

また白鵬もまだまだ若く、これからもこういった機会は訪れるでしょう。

もしかして両者の時代が幕を開けたのかもしれません。

今日の結果がどういう方向に向いて行くのか、興味がまた1つ増えましたね。


写真は座敷に飾ってある、双葉山の書「必勝」。記録が更新されたら、白鵬に寄贈しようと密かに思っていました。

初日万全

2010-11-14 23:43:43 | 大相撲
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本日は11月場所の初日。

今場所の最大の関心事は何度も言っているとおり、白鵬の連勝「双葉山越えなるか」です。

結びの一番では栃ノ心との対戦で、危なげなく上手投げで勝ち。

まずは江戸時代のスーパースター「谷風」の連勝記録63に並びました。

なぜか今場所から谷風の記録を上げだした、NHK。

先場所までは、昭和以降という注意書きをして谷風の連勝記録は出さなかったのに・・・。何か心変わりがあったのかな?

また今日の特集で白鵬が目指している、双葉山の「後の先」の話が上がりました。

後の先とは、立ち合いで相手を受けて立つように見せながら、実際は相手より先手を取っている事。

その双葉山の受けて立つ相撲は、右目が見えなかったからこそ会得した技術。

遠近感が分からないので受けて立ち、体で相手の出方を図り先手を取るということだったので、少々事情が違うと思います。

白鵬の場合は相手の相撲を充分取らせておきながら、徐々に料理するといった「真の横綱相撲」の方があっているような気がします。

そんな相撲を取れたのが、4代横綱の谷風と19代横綱の「角聖」常陸山だと言われています。

なので明日からは谷風のような相撲を・・・ってすぐに変えられる訳はないですよね(笑)

そんな相撲を期待した初日の感想でした。

番付発表 今場所は・・・

2010-11-01 23:00:12 | 大相撲
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さてさて長い間、勝手ながらお休みいただいていた大相撲ネタですが、本日番付が発表になりました。

今場所の注目はなんといっても「不滅の大記録」といわれた双葉山の69連勝を、白鵬が塗り替えることが出来るのか?でしょう。

現在62連勝の白鵬。7日目までで記録に並び、中日8日目で新記録の70連勝の予定です。

でも、私個人的には双葉山の記録は超して欲しくないのです。

その理由は、大の双葉山ファンだからですっ!(説得力のない説明でごめんなさい)

双葉山が書いた本や関係する本を読むと、「隻眼」(右目の視力がほとんどなかった)や「右手小指の欠損」のハンデ(いずれも幼少期の事故)を持っていたことが分かります。

そのような弱点を克服しての大記録。どれだけ双葉山がすごいかが分かると思います。

こうして両者を比べてみると、いくら白鵬が強いといっても霞がかかって見えるんですよね。

まぁ私情はここまでにしておいて、今場所はまず初日に非公式ながら谷風の63連勝に並びます。

できれば初日で負けて1位は双葉山、2位が谷風、そして3位が白鵬だと嬉しい(また私情が・・・)のですが。

そう簡単には負けないでしょう、覚悟は決めています(笑)。


写真はその谷風と双葉山。双葉山の気品と威厳に満ちた容貌風姿には、見る度にため息が出ます。はァ~。