日曜日はお供(?)を3人連れて、太宰治の史跡を訪ね、ちょっとした津軽紀行に。
まずは五所川原にある布嘉(ぬのか)屋さんへ。
この布嘉屋さんは、秋田の旧田代町から移築した古民家が目印。(写真はパンフから・・・)
ここに来た目的は大富豪の布嘉御殿のミニチュアを見るためです。
「布嘉」こと佐々木嘉太郎は金木村の生まれ。12歳のとき五所川原の呉服商に丁稚奉公にでて18の時に造り酒屋の佐々木家の養子になる。
28歳の時に分家独立し、木綿や雑貨を扱う店をもち、一代にして東北随一と呼ばれる程の豪商になった人物。
「布嘉」とは「布屋の嘉太郎」を縮めて呼ばれたことに由来するそうです。
玄関をくぐり左手にその御殿のミニチュアがあります。
じゃーん!でっけ~。3630坪の敷地に建坪900坪の建物だそうです。
うーん、ちょっと大きさが分かりにくいですねぇ。ならば・・・、
右下に観光客のおじさんを配置してみました(笑)。大きさ分かりますか?レンガ塀の高さは13mあったと言われています。
その前にもっと分かりやすい写真がありました(汗)
玄関前だけでこの大きさ!すげぇ~!
ちなみに「又古」と書いてあるのは元々の屋号。御殿の大屋根の下にもこの屋号が書かれています。
総工費38万円(明治29年)。当時、米1俵が1円強の時代なので計算すると・・・、数十億円!
この建築を請け負ったのが、「大工の神様」と呼ばれた堀江佐吉。弘前の旧第五十九銀行本店本館や太宰の生家「斜陽館」を手がけた名棟梁です。
10年の歳月をかけて建てられたこの御殿。なぜ10分の1のミニチュアなのかと言うと昭和19年の五所川原の大火で消失してしまったからです。
実物を見てみたかった、残念。
この布嘉屋さん、この他に大きなお庭や斜陽館の隣にあった離れ座敷を移築して公開しています。
五所川原に行った際には、是非寄ってみてください。おすすめですよ!
つづく
布嘉屋:五所川原市一ツ谷515-2 入館料300円
いいトコ連れてってもらいました。