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2006年4月~2007年
検査当日。
超音波検査。
ちょっとチャーリー浜似のおもしろい技師だった。
(関西系の方はご存知だと思う)
喉の辺り(甲状腺)を入念に見てもらい、何枚か画像の写真を撮る。
そしてCT・MRI検査の結果、充実性の腫瘍が見つかった。
専門的な検査をする為に、大きな病院を受診するようにすすめられる。
早速紹介状を書いてもらい、K病院へ・・・。
細胞診で更に詳しい検査をする事になった。
声のほうは「痙攣性発声障害」ではないか・・と
この時初めて担当医から言われる。
甲状腺はそのまま様子を見る選択もあったが
細胞診の結果がclass3というグレーゾーンであったことと
(腫瘍を摘出して病理検査をしないとはっきりわからない)
血液検査で何かの数値が(よく覚えていない)よくなかったこと、
腫瘍を切除すれば声が出やすくなるのでは・・という僅かな期待もあり
わからないものを抱えているのは嫌だったので手術を希望した。
ただ、医師からは声とは関係ないだろう、とは言われていた。
そして2006年9月甲状腺右葉切除の手術。
結果、切除した腫瘍は良性だった。「腺腫様甲状腺腫」というものだった。
声は治らなかった。
左葉にもう一つ小さな腫瘍があるので、これは毎年検査で経過を見ることになった。
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そんなわけで、大きな寄り道をしてしまった私は
徐々に「痙攣性発声障害」である事を確信した。
そして手術を担当した医師に相談をすると
「痙攣性発声障害」の検査設備のある病院の
パンフレットを用意してくれた。
2006年も終わろうとしている12月。
紹介状を持って、東京の麻布にあるKクリニックへ夫と向かった。
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とてもやさしい穏やかな先生だった。
1年かけてようやくわかった病気・・・。
やはり「痙攣性発声障害」だった。
そして千葉県のT大ちば医療センターを紹介してもらい
やっと・・・K先生に辿り着いた。
年が明けて2007年。
ボツリヌストキシン注射の治療が始まった。
そして現在に至る。
・・・おわり
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